第10話 あんこさんの憂鬱
あんこ「シロウ、あんたちょっといい?」
シロウ「なんだ?神妙な顔して(笑)」
あんこ「しろちゃんのことなんだけど、最近彼女、誰か好きな人がいるんじゃないかなっておもって」
シロウ「しろちゃんが?(笑)あいつ家からほとんど出てないけど誰と出会うんだよ?」
あんこ「それが、前に動画配信にハマってって話あったじゃない?しゅわっちっての。そこで男の人と話してるの聞いちゃって」
シロウ「あーそれな、どうせオッサンかなんかと話してるんだろ?あいつオッサンとは話し合うっぽいから。野球好きだし」
あんこ「だったらいいんだけど。いきなりどっかのオッサンが、しろちゃんの彼氏ですって挨拶にきたらどうしようってアンタ思わないの?」
シロウ「その時はその時だろ、もっとも彼女は人造人間だからなんとかしてやらないといけないとは思うけどな」
あんこ「私は嫌よ!しろちゃんにはもっと素敵な良い人と一緒になって欲しいもん」
シロウ「あー、そーゆーことね?あんこは母親のような気持ちになってるわけね」
あんこ「やっぱりそうなのかな?」
シロウ「だとおもうよ、その感じだと妹に対してでも友達同士ってわけでもないんじゃないか?」
あんこ「だとしてもね、しろちゃんが恋人欲しいってなったらアンタどうするつもり?」
シロウ「人造人間の取扱説明書なんて書いたことないけどな(笑)」
あんこ「冗談は抜きで!こっちは真剣に悩んでるんだから!」
シロウ「よしわかった!じゃあ本人に直接聞こうよ、そのほうが早いから」
あんこ「ちょ、ちょっと待ってよ!」
シロウはそういうと颯爽と、しろちゃんの巣と化しているコタツの間に向かい、あんこはどぎまぎしながらその後をついてきた。
シロウ「しろちゃん、好きな人でもできたのかな?」
しろちゃんはいきなりシロウにそう言われて目玉を丸くしポテチを食べていた手を止めた。
しろちゃん「なにをいきなり言うかとおもえば?いないよ(笑)」
シロウ「あんこママがな、思春期なんじゃないかと心配するもんでさ?しろちゃんが」
しろちゃん「あんこさん、なにをどうしたらそうなるの?(笑)」
あんこ「だって最近、スマホで男の人とよく話してるみたいだからどうなのかなって」
しろちゃん「あーあれね。今年の阪神惜しかったけど何が問題だったか語り合ってたりしただけ。でも監督のせいでもないかなって私は思うんだけど」
シロウ「な?そんなとこだろうと思った」
しろちゃん「あと遠距離恋愛はいけるほう?って聞かれたから、時差があるから無理って答えた」
あんこ「ほら!ほらほらほら!そーゆーこと聞いてくるってことは向こうに気があるってことじゃない?」
しろちゃん「そしたら、だよね〜時差あると無理だよねって(笑)時差ねーよ!そこはツッコめよって(笑)」
シロウ「笑いのセンスは相性として大事な要素だからな」
しろちゃん「それな♪あと、好きな男性のタイプは?って」
あんこ「ほら!きたわこれ!やらしー、それもう告白の一歩手前じゃん」
しろちゃん「そうなの?最近でいいなら筒香嘉智選手かな。阪神に来てくれないかなって答えたら、マヂそれなって返ってきたんだけど」
シロウ「FAで大瀬良、九里、岸このあたりもいけたらな」
しろちゃん「まぢそれな、ほぼ無理だろうけど(笑)」
シロウ「とまぁ〜まだ、あんこが心配するようなことは今の所無いってことだよ」
あんこ「しろちゃんは恋愛に興味とかないの?」
しろちゃん「ん〜今はまだめんどくさいほうが勝つかな(笑)私、料理も洗濯もなんにもできないから。それを頑張ろうと思えるような相手が現れたらだね」
シロウ「てことは、一生訪れそうにもないかもな(笑)」
しろちゃん「それな♪(笑)」
あんこ「んー、喜んでいいのか悲しんだほうが良いのか」
シロウ「しろちゃん、ちょっと【うっふ〜ん♪】て言ってみてよ」
しろちゃん「なんだよそれ?(ケラケラケラ)うっふ〜ん♪」
あんこ「、、、」
シロウ「な?今、あんこが心の中で感じたようにコレが今の、しろちゃんのセクシーさの限界なんだよ(笑)」
あんこ「うん」
しろちゃん「どういうことだってばよ!(笑)」
シロウ「しろちゃんは男性よりも女性にモテるしな(笑)あんこ、いいか?こーやって、お互い素直になんでも話せるというのが家族にとっては一番大事なことなんだと俺はおもうぞ」と、あんこに耳打ちした。
あんこ「はい、わかりました♪」
というわけで、しろちゃんのファンがいるのかいないのかわからないけど、とりあえず今の所しろちゃんに良い人はいないそうなのでご安心ください♪なのでした(笑)めでたしめでたし♪