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第92話 マイ・ハート・ウィル・ゴーン 会長



 会長と奥様の船出の日、しろちゃんたちは港まで見送りに来ていたのでした。


おちょママ「いってらっしゃ~い♪このまま世界の果てまでもっていっておしまい、最後に笑っちゃうのはこの私よ♪」

(手をフリフリ)


しろちゃん「なんか会長が南極大陸に連れて行かれる犬みたいな顔してる(笑)」


おちょママ「ほんと素適な客船ね、まるで映画のタイタニック号みたい♪」


四葉「いや、それはマズいです」


おちょぼん&しろたん「?」


おちょママ「さぁ船もコリオリの力で見えなくなったことだし、お母様たちが究極Vモンキーで帰ってこないことを祈って私達はこれから夢の国のカリブ海でお祝いでも致しましょう♪」


しろちゃん「え、いいの?♪」


しろたん&おちょぼん「やった~!ジャンボ〜リ、ズンズン♪」


 そして船内のほうでは。


奥様「あなたはこういうの初めてだったかしら?」


会長「うん。昔、学生の頃に友達と本州へ行くフェリーに乗ったくらいかな。ゲームセンターで麻雀のゲームをしてたらトラックの運転手さんが色々教えてくれて、勝てたのは良いけどゲームのキャラクターがいきなり服を脱ぎだしちゃって。みんなで沈黙しながら見てたんですよ(笑)」


奥様「まぁお下劣ね。ここはレストランやショップ、それに映画館や各種アクティビティが揃っていて一つの街がまるごと移動しているようなものよ」


会長「さしずめ、私にとっては動くアルカトラズみたいなものだけどね」


奥様「ん、なにかおっしゃった?」


会長「いえ、別に」


 そして会長と奥様はレストランで食事を済ませたあと、部屋へと向かう途中。


奥様「ほら、そんなにキョロキョロなさらないの。迷子になられては困りますわよ」


会長「そんな手を引かなくても子供じゃないんだから。なんかあっちでオークションやってるみたいよ?」


奥様「あぁ、アレ。私達にはあまり関係ないわね」


会長「えー、寄らないの?掘り出し物とかあるかもしれないのに」


奥様「まぁ、お部屋に戻ればわかりますわ」


 二人が部屋でくつろいでいると。


 コンコン♪


会長「誰か来たみたい?」


奥様「どうぞ、お入りになって」


誰か「失礼します」


奥様「ほらね、私達のお部屋には品物のほうが向こうから来るのよ。デパートの外商みたいなものね、だからオークションに行く必要はないの」


会長「へぇ、そうなの」


奥様「ま、堅苦しい挨拶はぬきにして、さっさと商品を見せてちょうだい」


宝石商「はい。こちらが今回、私どもが貴方様にご用意致しました品物にございます。どうぞお目通りのほどを」


奥様「ふーん、まぁまぁね。コレとソレをいただくわ。後は他の客にでも回してあげてちょうだい」


宝石商「かしこまりました」


会長「これ値段とか書いてないけど、大丈夫なの!?」


奥様「馬鹿ね(笑)ゴールドの価値は相場が決めるものですけれども、宝石の価値を決めるのは【この私】でございますから」


宝石商「仰せの通りに。父から受け継いだこの仕事、奥様の目利きにはいつも心から感服いたしております」


奥様「もう、お世辞はいいのよ。あなたも先代に習ってこれからも良い品物をお願いね♪」


宝石商「ありがたき幸せにございます」


会長「あら、お知り合いだったのね」


 そして商談の後は和気藹々とした、なごやかな話の場になり。


奥様「そう、ご結婚なさったの?それはおめでとうございます。あなたのような誠実で仕事熱心な殿方ならきっと、お相手も幸せだとおもいますよ♪」


宝石商「奥様にそう言っていただけると光栄にございます。ところでつかぬことをお聞きしますが、ご主人との馴れ初めはいかにして?今後の結婚生活の参考に是非とも」


 会長の顔が冷や汗とともにひきつる。


奥様「まぁ色々ありますけどもね、あえて言うなら【顔かしら、顔】で選んだのよ」


 思わず宝石商のお付きが万年筆を床に落とす。


宝石商「そ、そうですか。私共も商売柄、いろんなお相手の人相を拝見するもので。なるほど、確かに器の大きそうなお顔でいらっしゃる」


奥様「ですって、モノは言いようですね(笑)良かったわね、あなた♪」


会長「う、うん」


宝石商「で、ご主人様は奥様のどこに魅力をお感じになられたのです?」


会長「ンー。特に考えたこともなかったけどね、色々あって気がついたら一緒になってここまで来たから。ま、あえて言えば【体】かな(笑)」


 シーン。宝石商のお付きが万年筆をまた床に落とす。


奥様「主人はご覧の通りバカ正直なのよ(笑)でも夫婦なんて結局一緒に生活してみないことにはわからないものだから、あなたもありのままでお相手と真摯に向き合うことが大切よ♪」


宝石商「えぇ、私もお二人のように末永く仲睦まじくありたいものです。ではそろそろ♪」


 こうして会長と奥様の世界一周旅行の船出はのっけから濃ゆい幸先となるも、これ以上掘り下げるかどうかまでは作者自身、戸惑いを隠せない模様。ただココ最近書きたかったことはおおむね書き尽くした感じなのでひとまずは、めでたしめでたしなのでした♪




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