第85話 しろちゃん、食フェスに行く リクエストに応えたけどコレでいいの?
しろちゃん「う〜さっぶ。いつまで続くのよ、この寒さ」
シロウ「あーでも、もうすぐ節分だろ?そこで一応冬の終わりだからな。英語でlast day of the winter、節分はSetsubunだけどな(笑)」
しろちゃん「へぇ、無駄に物知りなことで。てか、そこの広場でやってる催し物に知ってる顔がいるんだけど?」
しろちゃんはそう言って出店を指さした。
シロウ「あれ七民の店主じゃん。【領域展開 太魔鬼寿司販売中】って恵方巻のことか(笑)挨拶がてら寄ってみるか?」
そして。
しろちゃん「こんにちは〜♪」
店主「あー、毎度へらしゅ(へいらっしゃいの意)」
しろちゃん「何してるの?てかなんで水中ゴーグルなんかつけてんの?(笑)」
店主「ちょっと先輩に手伝いを頼まれましてね。今、玉ねぎを切ってたから。玉ねぎを切ると細胞が壊れて酵素が働き、それがアミノ酸と反応し硫化アリルとなって空気中に蒸発することにより目や鼻の粘膜がやられて痛くなるんです。だからこうしてゴーグルをつけて、さらに包丁を布で巻くことで飛沫を飛びにくくしているんだよ」
しろちゃん「へぇ〜勉強になる、さすが料理人!」
シロウ「でもこの小説、ほんとか冗談かわかんないとこあるから気をつけないとな?(笑)」
店主「じゃあ、私は他の仕込みがあるので。あとは頼みましたよ、五条さん。というか、あなた一人で良くないですかこれ?」
五条「まぁそんなこと言わないで、手伝ってくれて助かったよ♪あ、僕、和食居酒屋【高専】の五条と言いまして彼の料理専門学校時代の先輩です。よろしくね♪」
しろちゃん「てか、あなたもよくそれで前が見えるね?ハチマキがデカすぎない?」
五条「そうか、そうだなぁ〜、そうかもねぇ!僕、目が良すぎて玉ねぎが人よりもよく染みるんだ。よかったら玉ねぎサラダの試食どう?もちろん無料、食うしょ?」
しろちゃん「なんかハイテンションな謎の玉ねぎ推しが草なんだけど、遠慮なくいただきます(笑)あ、甘くて美味しい!」
五条「新玉ねぎだからね」
シロウ「なぁ、しろちゃん?コレとか食べてみたくない?」
しろちゃん「ん、なになに?じ、地鮃天丼華?なんて読むの?」
五条「ジヘイテンドンカね。
地で捕れた鮃を使った天丼だよ♪」
しろちゃん「へぇ、それも美味しそうじゃん!頼もうよ♪」
そして。
五条「はい、お待たせ〜!」
しろちゃん「ほぉ見た目からして凄い映えそう〜♪でもちょっと、すくな!」
五条「ごめんねぇ(笑)でも地元の美味しいモノをできるだけ多くの人に提供しようとおもうと食材の量が限られててさ。そのぶん味の方は保証するよ♪」
しろちゃん「うんま!やばこれ!」
シロウ「どれ、うま!ヒラメの天ぷら初めて食べたけど、
これは周りにも是非すすめないとな♪」
五条「そう?そこまで喜んでくれて嬉しいよ、ありがとう♪またウチの店にも来てよ(笑)」
こうしてシロウと、しろちゃんは七民の店主の知り合いもやっぱり只者ではなかったと思いつつ、恵方巻をお持ち帰りし春の訪れを福とともに迎えいれるのでした。めでたしめでたし♪




