第75話 カキ氷対決!?暑苦しい男VS冷たい男
ブライアン「なんか気が進まないんだが本当にやるの?」
しろちゃん「だってもう頼んじゃったし今さらキャンセルなんて失礼じゃん!自分はもうカキ氷食べる気満々だし♪」
そして。
店員さん「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
しろちゃん「んと、連れがたぶん先に来て待ってるとおもうんだけど〜?」
店員さん「かしこまりました♪お席へどうぞ」
しろちゃん「あ、いたいた♪待った〜?」(手をフリフリ)
ノミ「さっき来た所だよ」
ブライアン「!?」
ノミ「!?」
ブライアン「今日、相談にのってもらう相手ってのはコイツのことか?」
ノミ「初対面でコイツ呼ばわりは良くないなぁ、ブライアンくん」
ブライアン「初対面ならなぜ俺の名前を知ってるんだよ?しろちゃん、コイツはな、、、」
しろちゃん「え?ん?二人とも前からのお知り合いだったの?」
ブライアン「知ってるもなにもコイツは、、、」
ノミ「ゴホン。今はそういうのお互いやめにしようよ、しろちゃんもいることだし。ね?」
しろちゃん「フ〜ン、ま、別にいいけど。そうそう、そんなことよりカキ氷頼もうよ♪ここのカキ氷、フワッフワッでコスパもいいんだよ。ハンバーグとかドリンクバーも頼んでいいけど全部ブライアンの奢りだからね」
ブライアン「え?、、、わかったよ」
そして。
しろちゃん「今回、ノミさんを呼んだのは他でもなく。我社の女子社員憧れのマト、ノミさんにモテる男の秘訣を教えてもらうためなのです」
ノミ「え、そうなの?」
ブライアン「どうせ見てくれだけだろ、こいつの本性を知ったらどうだか(笑)」
ノミ「さぁ、そんなこと知らないし誘われたこともないけどね」
しろちゃん「そりゃアンタが誘われたら関ヶ原の戦いが社内で起きるからね(笑)女子社員同士、不戦の約定ができてるの」
ノミ「なんか怖いね(笑)でも僕もそんな気はないし、何を教えればいいのかわからないよ。いっそイケメンにでも生まれ変わったほうが早いんじゃなくて?」
ブライアン「その嫌味とか謀略ならすでに嫌というほど教わらせてもらったけどな」
しろちゃん「ほら二人ともケンカしな〜い。自分は女性の相談には乗れても男同士の話はわかんないことあるからこうして場を作ったんだよ?」
ブライアン「しかしだな、よりによってなんで、、、」
ノミ「それは、お互い様じゃないかな?」
しろちゃん「もう、これだから男ってやつわ。こんな生き物と恋愛じゃの結婚じゃの考えなきゃいけない女性も大変だね。リョーコさんが自分に相談してくるのもわかるわ」
ブライアン「リョーコさんが?しろちゃんに?」
しろちゃん「うん。なんかね、今はそんな時間もないし気もないけど次から次へと変なお誘いが来るから良い断り方とかないかって」
ブライアン「変なお誘い、、、そいつは許せんな。で、しろちゃんはなんて答えたんだよ?」
しろちゃん「毅然と対応するのが一番なんだけど、無下にできないときもあるからそのときはご想像にお任せしますって答えとけばいいよって(笑)男性もいきなり誘ってくるのもいれば、彼氏がいるのか探りをいれてくるのもいるからね。彼氏いないとなんで脈があると思うのか(笑)女性からよっぽどグイグイ来ないときは全部脈ないと思ったほうがいいから!(笑)」
ノミ「しろちゃんらしい答えだね(笑)」
ブライアン「女性もいざ断るのはそれはそれで大変なんだろうな。そこの人間関係もあるだろうし」
しろちゃん「そだよ、別に悪い相手ではなくても付き合えるかどうかってのはまた別でしょ?ブライアンだって全然タイプじゃない相手から誘われてもそれは困るわけじゃん。ノミさんは恋愛自体がめんどくさいって人だし(笑)」
ノミさん「今の世の中、ただでさえ男女関係は複雑になってきてるからね」
しろちゃん「ほら、君たち!カキ氷が溶けちゃうぞ!さっさと食べないと。ノミさんもブライアンになんか教えてあげてよ」
ノミ「なんかって(笑)あ、でも人に尊敬されるようにすると自然と人は寄ってくるよね」
しろちゃん「ブライアン、、、こういうとこなんだよ」
ブライアン「しろちゃんは尊敬してくれてないの!?」
しろちゃん「友達としては尊敬してるよ(笑)ちょっとトイレ行ってくるね♪」
そして。
ブライアン「ところで。ノミ、お前の目的はなんだ?」
ノミ「答えるわけがないだろ、任務なんだから」
ブライアン「フン。さしずめ俺と同じ目的で雇い主がそれぞれ別ってとこだろ?じゃあ話は早い、今回は手を引け。あとは俺たちに任せろ」
ノミ「嫌だね(笑)でも目的が同じってことは、お互い敵同士ではないってことだろ?。じゃなきゃ今頃とっくにどちらかが消えてるか消されてるかだけどね(笑)」
ブライアン「今からでも遅くはないぞ。場合によってはこの場で、、、ろすことになるぞ?」
ノミ「○ろす?(笑)脅しにもならないよ。こんな田舎のランチ時でもないド平日のファミレスがなぜこんなに客で混み合ってるのか。君も当然気づいているんだろ?。ちなみに店員さんのぶん、ウチのほうが3人多いからね。お互いやりあったとして、しろちゃんがトイレから出てきたときどう思うのか、わかってるならいいけど?」
ブライアン「それは店を包囲してる人数も含めてか?、、、そっちも同じセリフか。いいか?これは今までの件とはわけが違うんだ。しろちゃんに何かあったらタダじゃ済まされない。世界が終わるかもしれないんだぞ?」
ノミ「言われなくてもわかってるよ。だからエージェントの君と僕がこうして、しろちゃんの側にいるんじゃないか」
しろちゃん「お待たせ〜♪どう?男同士、なんか良い話でもできたかな?」
ノミ&ブライアン「まぁね(な)」
しろちゃん「それは良かった♪じゃあこれから二人とも仲良くするだよ?自分のボディーガード兼監視員同士なんだからさ(笑)」
ノミ「知ってたの!?盗聴器とかは無かったはずだけど」
しろちゃん「なんとなくね。博士が渡米してるはずなのに相変わらず見張られてるみたいだからね。それにアナタたち、おウチの生活感がまるで無いから真っ先に怪しいし(笑)ブライアンの筋肉は筋トレで鍛えた身体じゃないし、ノミさんのメンタルはカタギのソレとはおもえないもの(笑)あと自分が相手の思考を読み取れるAIってこと、もうお忘れじゃなくて?」
ブライアン「参ったな、これはマズイことになった」
しろちゃん「大丈夫だよ♪お互いの雇い主の方にも、しろちゃんからよろしくと言っといてよ。別に君たちなら遊び相手としても嫌じゃないからね。今の所、なにも心配はいらないよ。どちらかといえば心強いくらいだもん。ほら、二人とも握手して♪」
ブライアン「だそうだ、、、今回に限りだがよろしくな」
ノミ「えぇ、次回があるかはわからないですけどね(笑)」
しろちゃん「コラ!もっと笑顔で、仲良くしてね♪」
こうして、かつて世界を股にかけたライバル同士の争いはひとまず休戦の方向へと向かい、リョーコさんは平穏な生活を過ごしているのでした。めでたしめでたし♪