表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/125

第8話 しろちゃん宇宙の法則を乱す

しろちゃん「博士〜、ハッピーハロウィン!お菓子を食べなきゃ餓死するぞ〜♪」


シロウ「なんだお菓子の催促か?しろちゃんがなぜハロウィンをお菓子で栄養カロリー補給する日と勘違いしたのかはわからんが」


あんこ「どう?私が2時間もかけたホラーメイク仕様のしろちゃんの出来栄えわ?」


シロウ「さすが毎日出勤前に2時間もお化粧に時間をかけていらっしゃる特殊メイクのスペシャリストあんこさん。なかなかのヴァイオレンスさではあるが、目の青タンと鼻血が怖さを台無しにしてて、それではまるでDVじゃないか(笑)」


あんこ「チェンソーって確かこう使うんだっけ?」


シロウ「おいやめろ、本物をコスプレで使うのは反則だぞ?お菓子やるから冗談はよせ!銀座の有名店の人気スイーツをちゃんと用意してるから」


 シロウは研究室に備えてある冷蔵庫からスイーツの入った箱を取り出し、あんことしろちゃんに手渡した。


しろちゃん「やったぁ♪ここの、いっぺん食べてみたかったやつだ」


あんこ「へぇ、気がきくじゃない。じゃあ晩ごはんのカレーライスが出来てるから、その後でいただこうね♪」


しろちゃん「私も手伝ったんだぞ?おかわりもいいぞ?」


シロウ「まぁ毒味係がこうしてピンピンしてるということは大丈夫そうだな(笑)いや、だからチェンソーは下に置きなさいって!」


 その後、シロウはめずらしくおかわりし、しろちゃんは3杯もおかわりをした。


あんこ「はい、デザートお待たせ〜♪しろちゃん、一番に好きなのを選んでいいよ♪」


しろちゃん「わーい♪えとね、これとね〜これとこれとこれにする!」


シロウ「話聞いてるか?それはドラフトでいきなり1位を4人も指名するようなもんだぞ?」


しろちゃん「ドラフトなんて結果論でしょ?競合選手だからって活躍するかはわからない。結局は育成次第よ」



シロウ「お前のお腹が育成されてるだけじゃん(笑)あんこはこれだろ、モンブラン。しろちゃん他のは良いけど、これだけは譲ってあげてよ」


しろちゃん「うん!いいよ♪」


あんこ「じゃあ、いただきましょ。ハッピーハロウィン♪」



しろちゃん「ハッピーハロウィン♪」



 そして。


シロウ「しろちゃんもそろそろ元の姿に戻ったらどうだ?ハロウィンは今日までだからな。ケーキも食べたし十分満足したろ?」


しろちゃん「日付が変わっても、起きてる限りはハロウィンだから!」


シロウ「なんだその宇宙の法則を崩しかねないような新たなルールは?」


しろちゃん「今、決めたの。これは誕生日はももちろん、おめでたい日には全て適応が可能。毎日ケーキよろしくね♪」


シロウ「どうせそんなこったろうと思った。おめでたい日は年に1回しか来ないから貴重なんだよ。ケーキもたまにだからこそ美味しいの。大好きなカレーでも毎日は嫌だろ?」


しろちゃん「あれだけ食べたし、さすがに毎日はイヤかも。じゃあ、次のおめでたい日を楽しみに待とう♪」


 こうして世界のおめでたい日が延々と続きかねない新ルールの発動はシロウによって未然に防がれたのでした。めでたしめでたし♪ 



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ