第71話 ノミさんの素顔
しろちゃん「あ、やっぱりノミさんだ!」
ノミ「あぁ、しろちゃんか。いきなり誰かと思ったよ」
しろちゃんがノミさんの横でママチャリを止めおりる。
しろちゃん「こんな所で何してるの?」
ノミ「仕事明け。そこのコンビニでご飯を買って帰るところだよ」
しろちゃん「朝まで!?お疲れさま♪自分は、しろたんを学校まで送った帰り」
ノミ「そっか。うん、今は特にやることもないんだけどね。株が暴落してたとき、しろちゃんとちょこまか動いてたときのほうが楽しかったよ(笑)」
しろちゃん「今は落ち着いてるみたいだもんね。あれからノミさんに仕事を丸投げしててゴメンね」
ノミ「いいよ♪そっちも大事だから、こっちは任せといて。また忙しくなったら手伝ってもらうけど(笑)」
しろちゃん「うん、ありがとう♪」
そして。
しろちゃん「で、それを蛙化現象って言うんだって。変なの(笑)」
ノミ「それって、付き合う前の期待が大きすぎて実物とかけ離れてるからなんじゃない?でもそこまで完璧なんだったらすでに相手は付き合ってるか結婚されてるかもだよ(笑)株でもあれこれネックがあるうちは買うのに悩むものだけどそういうのが全く無くなったときはもう値が上がってるからね」
しろちゃん「なるほど、わかりやすい♪でも例え方がさすが投資バカのノミさんだね(笑)」
ノミ「あ〜、ごめんつい」
しろちゃん「いや、褒めてるんだよ。なんでいつもそんなに落ち着いてるのかわかんないけど掲示板のド畜生ノミさんと、いったいどっちが本当のノミさんなんだかなって(笑)」
ノミ「さぁねぇ。どっちがってどっちもだと思うけど」
急に立ち止まるノミさん。
しろちゃん「どうしたの?」
ノミ「いや、ここ僕の家だから」
しろちゃん「あ、ここなの!?へぇー、意外というかなんか勝手にタワーマンションとかに住んでるのかと思ってた」
ノミ「高いところは苦手だからね(笑)ここのアパート、家賃も安いし会社から歩いて通えるし丁度良いんだ。ほとんど寝に帰るだけだしね」
しろちゃん「ふーん」
ノミ「、、、。どうする?なにもないけどウチ寄ってく?」
しろちゃん「うん、いいの?」
ノミ「え?冗談のつもりだったんだけど(笑)本当に来るの?」
しろちゃん「もちろん♪ノミさんの私生活に興味あるし」
ノミ「まいったな、じゃあどうぞ。あ、ちょっと待ってね?」
ノミさんはそういうと自分のポストを開けた、すると中から山のような封筒が雪崩落ちた。
ノミ「あぁ、やっちゃった」
しろちゃん「なんか支払いの督促が山ほどきてるヤバい人みたいだね」
ノミ「その例えよ?(笑)まぁ確かにそうなるからマメに回収しておかないといけないんだけどね。株主総会とか配当の通知が重なるとこうなるんだよ」
ノミさんはそう言いながらカバンの中に封筒を詰め込む。
しろちゃん「ほんと株のことしか興味ないんだね」
ノミ「そういうわけでもないんだけどね。封筒の中とか開けた事無いし。さ、行こうか」
そして、いよいよノミさんの部屋へ。
隣の住人「あ、こんにちは」
ノミさんが鍵を開けたとき、お隣さんが丁度お出かけするところだった。
ノミ「こんにちは〜」
しろちゃん「こんにちは」
ノミ「さ、しろちゃん入って」
しろちゃん「うん、お邪魔しま〜す♪」
ノミ「ね、なにもないでしょ?そこらへんに座ってて。飲み物は麦茶でもいい?」
しろちゃん「ねぇ、変なこと聞くけどさ。さっきの人たちって男性二人でここに住んでるわけ?」
ノミ「そうみたいだけど何か?」
しろちゃん「片方の人、角刈りだったよね。おそらく、、、」
ノミ「まぁ、世の中いろいろあるもんさ。こっち側のお隣さんは夜中にナイスー!って叫んでるしね。はい、お茶」
しろちゃん「ありがとう♪外国の方かな?それともひょっとして配信者さんかもね(笑)なんか楽しそうな所だね♪」
ノミ「まぁね、別に詮索するつもりもないけど。僕もはたから見れば得たいの知れないヤバい債務者って思われてるかもしれないし(笑)」
しろちゃん「ぎゃははは(笑)それウケる」
そして。
しろちゃん「今日は仕事明けで疲れてるところ、ありがとうね♪また来てもいい?」
ノミさん「いいけど、ほんと期待に添えるようなものなにもなかったでしょ?ここ。あ、これプリンと水ようかんがあったから、しろたんに持って帰ってあげなよ」
しろちゃん「え、貰っていいの?じゃ遠慮なく。確かに生活感がまるでない部屋だよね(笑)でもノミさんの一面が見れて楽しかったよ♪」
こうして何もないけど何か楽しそうなノミさんの部屋を後にして、しろちゃんも楽しい時間を過ごしたのであった。めでたし、めでたし♪




