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第64話 しろちゃん、しろたんとキノコの王国





通行人A「あ、しろちゃんだ」


通行人B「店長、知り合いなんですか?」


通行人A「そっか、君はまだ入ったばかりだから知らないと思うけど、ウチの店とか近隣のホールでは【設定3から危険ゾーン】と言われてる有名な常連さんだよ」


しろちゃん「しろた〜ん、そろそろ帰ろうよぉ〜」


しろたん「もう一回だけ♪スーパーキノコあげるから」


 しろたんは公園の木の根元に生えてたキノコをしろちゃんに手渡し遊びの催促をする。


しろちゃん「これトリュフじゃん!?こんなところにもあるんだね。マリオ、めっちゃ面白かったけど普段貸し切りみたいな映画館が今日は人がいっぱい居たから疲れたよ。じゃあ、今度こそほんとのほんとにラストの1回ね?」


しろたん「うん♪わかた」


しろちゃん「いくよー!じゃんけんほい♪」


しろたん「やったー♪しろたんの勝ち〜!」


しろちゃん「負けた〜、じゃあ下に降りて待っててね?」


 しろちゃんがそういうと、しろたんは「し、よ、う、せ、い、お、ち、る、べ、し」と公園の階段を数えながら降りていき、しろちゃんのほうを振り向いた。


しろちゃん「行くよ~、南斗鳳凰拳奥義!天翔十字鳳〜!」


 しろちゃんが前方宙返りで手を広げながら、飛び降りると、しろたんはキャッキャ喜んだ。


店員「なんか謎の物騒な遊びを子供に教えてるみたいですね」


店長「良い子は真似しないようにだね、普通できないだろうけど。最近、姿を見かけないと思ったら、お子さんいたのね。お顔がそっくり。ウチの店員にもファンいるから、このこと知ったらショック受けるだろうなぁ(笑)」


店員「え、そうなんですか?」


店長「コイン流す時にさり気なく箱をわけて持ってくれたり優しいんだって。まぁウチの店で箱使えてるの、しろちゃんくらいだからなんだけど(笑)」


 お昼休憩時にたまたま通りがかったパチ屋の店長さんと店員さんを後にして、しろちゃんとしろたんはママチャリにのって帰路につくのであった。


 そして。


しろちゃん「ジィジ〜、ただいま〜」


シロウ「誰がジィジだよ(笑)まぁ、しろちゃんが、しろたんをママチャリに乗せてるのを見るとふと本当にジィジになったかのような錯覚を起こすときあるけど。それで映画のほうは楽しかったの?」


しろたん「すっごいよかた!」


 しろちゃんはコクリと頷きサムズアップで応えた。


しろちゃん「世界で大ヒットするだけのことはあるね♪あとこれ今回の領収書、ポップコーンにドリンクと他色々あわせてこれだけ。もちろん博士が払ってくれるよね?」


 シロウは渋々、領収書を受け取ると「嘘でしょ?」と思わず心のオネエが表に出てくるほど驚きを隠せない金額でした。

お祭りのただ絵が描かれたビニール袋に入っただけの綿菓子が800円。映画館での子供の笑顔、プライスレス。今の世の中、子供を育てるというのはそれだけお金がかかるんだなとしみじみ。その後、件の領収書はシロウ博士から某作家、プロデューサーなどの間を「ふ、嘘でしょ?」と各所でオネエ化させる現象を出しながら最終的には黙示録会長(校長)の手元に届いたそうだが、当然経費では落ちなかったので会長の自腹になったそうです。めでたし、めでたし♪


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