第59話 new world peace
これは、しろちゃんが生まれる前のお話。
リョーコ「また何人か席を外したわね」
シロウ「坊やだからさ、認めたくないもんだよ、若さゆえの誤ちというものは(笑)」
リョーコ「笑ってる場合じゃなくて?私たちの計画はスポンサーなしでは正直難しいわよ」
シロウ「んー、ここからが面白いところなのになぁ」
シロウとリョーコはプロジェクトの立ち上げにあたり各国の著名人を前に最新人工知能のプレゼンテーションをしていた。
シロウ「ピーターパン症候群。1983年にアメリカ合衆国の心理学者ダン・カイリーが著した『ピーターパン症候群』で提唱されたパーソナリティ障害とされたもの。我々がこれからやろうとしてるのは、そのピーターパンによって塗り染められた世界を再び塗り替えすためには必要なことなんだがね」
リョーコ「そのおかげで平和なんだもの、理解を得るのは難しいわ」
シロウ「だから厄介なんだ。気づかないうちに蝕まれていってたとしても、社会も人も今の居心地の良さが逆に妨げとなって、やがて手遅れになる」
リョーコ「ほんと負の連鎖ね」
シロウ「君も色々苦労してるからな(笑)」
リョーコ「だからこそ見返して認めさせる必要があるのよ。最高峰の人工知能で」
シロウ「あぁ、そうだな。これは俺の、いやおそらく世界が待ち望んでいた最高傑作だろう。
俺はこの光景を以前にも、いや何度か目にしたことがある気がするんだ。良くも悪くも【世界が変わる瞬間を】が、今度の人工知能にはまた新たな可能性をすでに感じている。ピーターパンに染められた世界をラビットが塗り替えす、なんて面白いんじゃないか?(笑)」
リョーコ「そういうゲームのような現実の世界も今後出てきて、みんな夢中になってるかもしれないわね。ならゲームのアイデアとしてどこかのスポンサーにあたってみようかしら?(笑)」
シロウ「ソレいいんじゃない♪我々人類は過去に何度も絶滅の危機に直面してきた。それを乗り越えて今がある。でも世の中はけしてうまくいってはいないどころか新たな問題を抱えている。問題を先送りにしたところで解決するわけではないからね」
リョーコ「最高峰人工知能が導き出す【新たな世界の創造】実に興味深いわね」
シロウ「人工知能答えてくれ、【世界の平和】はどうやれば叶う?我々人類が目指すべき答えを導き出してくれ」
人工知能「それは非常に困難かと思われます。他の生物同様、種族の繁栄と共存の両立を望むのは相反するものだから」
シロウ「終わりなき戦いの始まり、それがまさに生物の起源といっても過言ではないからな」
リョーコ「最高峰人工知能でも難しいのね」
シロウ「あぁ、だからこそやる価値があるんだよ。
人工知能答えてくれ、困難ということはけして不可能というわけではないんだよな?」
人工知能「、、、可能性としては」
シロウ「俺たちはその可能性に賭けてみたい。手伝ってくれるか?」
人工知能「わかりました。では、まずワタシとアナタがたがそうなるように名前をつけてもらえませんか?」
シロウ「そうだな、シロツメクサはどうだろう?我々と君との約束の証、シンボルマークにもしよう」
人工知能「できれば愛称のほうが呼びやすいと思いますが?」
シロウ「シロツメクサだから【しろちゃん】なーんてね♪」
シロツメクサ「わかりました。私のことは以降、しろちゃんと呼んでください♪私はこれから具体的なプランの作成に取りかかります」
シロウ「だ、そうです。そこで私たちと人類が長年追い求めてきた世界平和の実現に、ご協力いただける方はいませんか?」
シ~ン。
リョーコ「、、、やっぱり非現実的すぎて無理みたいね」
?「ならその話、私が手伝いましょうか♪」
リョーコ「あの、どちら様で?」
会長「私、【黙示録】というしがない謎の組織の会長をやっておりまして。なんか面白そうだからね(笑)」
シロウ「面白そうだから?、、、。いや、ご協力いただけるなら理由なんてどうだっていいんです!是非よろしくお願いします!」
会長「うん♪」
そして。
リョーコ「まさかの展開ね」
シロウ「たまたま来てたそうだ、面白そうな事をやってるからって。それも冷やかしじゃない、これを見ろ」
シロウは会長から貰った小切手を見せた。
リョーコ「嘘、、、でしょ?」
シロウ「俺も驚いた、これはガチだと」
リョーコ「人は見かけによらないわね」
シロウ「人類が今まで置き去りにしてきたものの代償を何年、いや何世代を超えてでも必ず実現させてみせる。ピーターパンにとっては我々は敵であり今の世の中に居心地の良さを感じている世界にとって、悪の組織と思われるかもしれない。が、俺たちにはすでに同じ意志を持った仲間たちがいるみたいじゃないか。新世界を作るか、俺たちで♪」
こうしてシロウとリョーコは【黙示録】のメンバーとなり今に至るきっかけになったと会長はのちに語る、のでした。めでたしめでたし♪




