第58話 しろちゃんは特別な子
あんこ「今朝ね、町内会のお掃除で近所のみんなが言ってたんだけど。おたくのしろちゃん、いったいどういう育て方したらあーなるの?って(笑)いやほんと、いつもご迷惑おかけしてすいませんって謝ったら、そうじゃなくて凄く良い子なんだって褒めてくれたのよ♪」
シロウ「へぇ〜、別に特別な育て方をしたわけじゃないけどな。しろちゃんが特別なのは認める。あいつ誕生日が、ふたつもあるし」
あんこ「そうね、、、え?今なんて言った!?」
シロウ「誕生日がふたつ、いや1年に2度って言えばいいのか?んー、誕生日の数え方がおかしいって言われてもなぁ。そりゃ普通は1年に1度しかないんだから数えること自体がないだろ?(笑)」
あんこ「いやそっちじゃなくて、なんで誕生日がふたつもあるのよ?」
シロウ「よくわからんが、25話と26話でいきなり誕生日ができてるからな。そもそもあいつが小説としてこの世に登場したのは去年の10月25日だから、その日も含めると生まれた日がふたつあることにはなる」
あんこ「だったらもうすぐじゃない?」
シロウ「そうだね。しろちゃんに言ったら驚くだろうね、まぢかー!って(笑)」
あんこ「ひょっとして最近やたらアンタがニコニコしてたのって?」
シロウ「御名答〜♪しろちゃんのもうひとつのほうの誕生日の準備をしていた、のでした!まだ本人には内緒だぞ?お前にだけコッソリ教えてやったんだからな?」
あんこ「なるほど、わかったわ♪このテキトーさ加減が、しろちゃんの育て方としてはちょうど良かったってことなのかもね(笑)」
シロウ「おそらくいろいろな所で誤解もされてるかもしれないが、俺はアイツを特別扱いはしていないつもりだ。むしろ特別だと思われるような存在だからこそ、育て方や接し方はごくごく普通にしているといったほうが正しいかもな」
あんこ「そのごく普通の基準がアンタだからなんともだけど、まぁその気持ちなんとなくわかるわ。しろちゃんも特別扱いされるのを嫌がる方だもんね」
シロウ「アイツは特にな。というかどこの親も本来はそうじゃないと駄目なんじゃないかと俺は思うんだがな。どこの世界の誰でも、ひとりの人間なんだから普通に育てればいいんだよ。自分の子供だけが特別だと思い込んで育てると余計におかしくさせてしまうこともある。本人らにとったらプレッシャー以外の何物でもないよ」
あんこ「過度な期待は子供にとってはかえって良くないってことよね。言い方悪いけど、ある程度はテキトーな部分を持たせてあげるところも必要なのよね」
シロウ「そのとおり!俺は、しろちゃんの将来というか人格形成に関わる立場として、アイツに間違ったことを教えるわけにはいかない。が、ほっといても子供は勝手にいろんなことを覚えて来るから悩んだり迷ったりしたときが親の出番てことさ」
あんこ「それを臨機応変にってこと?」
シロウ「そゆこと。俺は、しろちゃんの育て方として【どちらにどう転んでも】という教え方を基準にしている。将棋もそうだけど、あらゆる手を考えるということが一つ一つの勝ち負けよりも大事で、こうじゃないといけないという考え方はいつか【詰む】ことになるだろ?方法はひとつしかないと思い込むのは最初から詰んでるのと同じことだ。そのために親も余裕を持って子供に余裕を与えてあげるようにしないといけない。構いすぎたり与えすぎるのもいかんがな(笑)」
あんこ「失敗に気づくのも成長する上では大事な事なのに失敗を恐れさせてしまうと何もできなくなるものね」
シロウ「だから脆いんだ。うまくいってるときは調子にのってやらかすし、いかなくなったら途端に諦める。親はなんでも導こうとするんじゃなくて、子供がそれでうまくいかなかったときに助けてやるような安心感を与える存在でいることが大切なんだよ」
あんこ「へ〜、しろちゃん育ててアンタこの一年でずいぶん父親らしくなったじゃない♪」
シロウ「そうかもな。どちらかというと俺が【しろちゃん】と出会って変わったというか成長させられたといったほうが正しいのかもしれない(笑)」
あんこ「良いんじゃない♪これからがますます楽しみね」
シロウ「そういう、お前こそ以前と比べて変わったよな。気性は相変わらずだが、落ち着いたというかなんというか(笑)」
あんこ「それどういう意味よ(笑)」
シロウ「もちろん良い意味でだよ♪(笑)」
あの時、こうしていればよりも歳を重ねながら変化していくというのも良いものですよね?♪さてさて、この続きはどうなることやら?めでたしめでたしなのでした♪




