表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/124

第56話 しろちゃんの株式入門


シロウ「しろちゃん、大変だー!任天堂がどえらいことになってる!」


しろちゃん「どったの?」


シロウ「どーしたもこーしたも大暴落じゃないか!スイッチ返して!(涙)」


しろちゃん「やれやれ(笑)博士の買付単価と株数見てみなよ。評価損はプラス、株数は10倍。あの時点から入った割には神がかり的と言って欲しいけどね」


シロウ「いや、だっていっときめっちゃ上がってたじゃん!?」


しろちゃん「あんなもんイチイチ気にしちゃダメよ~ダメダメ(笑)任天堂はここからが面白くなるんだから」


シロウ「確かにゲームは面白いよ。でもさぁ」


しろちゃん「まぁ9月末は権利落ちとか10分割とかいろいろあったからこーなることは予測してたけど、予測してたからこその現在この位置の値が何を意味してるかわかる?ま、別にわからなくても問題ないけど(笑)あ、ちょっと待って電話だ。もしもし、しろちゃん。うん、そこはとりあえず3追加、そっちは1ね。あとはそのまま、以上。はい、博士続きをどうぞ?」


シロウ「今の黙示録(しろちゃんファンド)から?【激オコぷんぷんまる】でCEO解任じゃなくて?」


しろちゃん「オッホン、我社の投資部門業績は絶好調。社長賞ものだよ、自分がその社長だけどね(笑)ほらコレ会員名簿、どこかで見たり聞いたりしたことあるメンツばかりでしょ?一応極秘だからね?」


 しろちゃんはディスプレイを指差しケラケラと笑う。


シロウ「んーと、え?マヂで?同姓同名のそのへんのオッサンじゃなくて?」


しろちゃん「博士が知らないうちに黙示録メンバーもそれだけ増えてるんだよ。知らないうちにメンバーになってる人もいるけどね♪」


シロウ「なんてこった、いつの間にかコイツに黙示録が完全に牛耳られてるとは。お前、遊びの天才だもんな」


しろちゃん「まぁね。てか【投資】てのはよくわかってるようでわかってない人のほうが実は多いというのが自分なりの見解。他力本願、神(運)頼みになってるのは投資じゃなくてギャンブルだからね」


シロウ「もっとわかりやすく教えてよ、しろちゃん」


しろちゃん「いいよ♪まず株は何処で入るかじゃなくていくら投資するかなのよ。絶対ダメってわけじゃないけど初心者がよくやるのは全ツッパね。それをやるとまず暴落に耐えられない。株の世界は浮き沈みして当たり前だから、都度フォローできる資金管理のほうが重要なの」


シロウ「そうなの?安く買って高く売るんでしょ?」


しろちゃん「そう、基本はそれなんだけどね。どこが底値とかいつ誰が決めた?って話だから、実際誰にもわからないんだよ。大事なのは利幅取って売り抜けるってことだから、絵に描いた餅をボーッと眺めてても意味ないの。そうこうするうちに下がったら狼狽するわけだし(笑)」



シロウ「今回の任天堂がソレよな」


しろちゃん「ピンポ~ン♪さすが博士」


しろちゃん「投資は適切な運用を心がけて行うものであって、必要なときには買い増せる資金力や利益を確実に取っていくことが重要。売買益だけじゃなく配当金もあるからね。ちなみにコレがうちの今現在運用してる金額でコッチが準備資金」


シロウ「なんか見たことない桁の数字だけど、まだまだ余裕があるってことか」


しろちゃん「まぁね。だから一見利回りは低くても、うちは安全効率重視だから損することはまずないの。儲かる前提で突っ込むのはギャンブルだからね」


シロウ「どこで覚えたのコレ?」


しろちゃん「んー、ほとんど独学。わからないことはこの人に教えてもらったよ」


シロウ「ノミ?」


しろちゃん「うん、友だちなんだ。必要な知識はこの人からほとんど教えてもらった」


シロウ「お前、いろんな友だちがいるんだな」


しろちゃん「まぁね、友だちだから親切丁寧に教えてくれるんだよ。ちなみにこの人も黙示録のメンバーだよ」


シロウ「まぁ、楽しいことは何よりだな♪俺も老後安心できるかな」


しろちゃん「とは限らないけどね(笑)世界は常に動いているから、口で語るほどそんなに簡単な話でもないよ♪でも自分にはあってる仕事だと思う」


 こうしてシロウは、しろちゃんが社会人としてたくましく育っていく姿を微笑ましく思うのでした。

めでたしめでたし♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ