第44話 しろちゃんの七夕祭
あんこ「今日は七夕よ、天の川見れたらいいのにね♪しろちゃん達、短冊に願い事はもうかけた?」
しろちゃん「自分、焼きそばで」
四葉「私、コーラ」
あんこ「違う違う、そうじゃない。そんなファミレスとか海の家で頼んだらすぐ叶うようなのじゃなくて。もっとこう夢のある願い事とかないの?」
しろちゃん「じゃあ狙ってる株が最安値で約定しますようにと」
四葉「とっととアメリカの不動産バブルが弾けますようにと」
あんこ「そうじゃなーい!あんたら何歳よ?そんな退職金の資産運用以外にやることがないオッサンみたいな渋い願い事というより、四葉ちゃんにいたってはもはや呪いに近いわよそれ?」
シロウ「あんこも二人も少し誤解してるようだが七夕の願い事というのはどちらかというと誓いや目標を掲げるもので、いくつ書いてもかまわないがそのぶん(自身が)叶えることになるのでしんどいことになるという代物だ。五色の短冊にもそれぞれ習わしがあるからそれに従って書いてみ?」
あんこ「へぇ〜そうなの?じゃあ私のサマージャンボ1等当選も駄目じゃん。ん?ちょっと二人ともそんな白けた目で見るのやめてよ〜」
しろちゃん「赤は先祖や親に感謝。これはまぁいらないや(ポイ)」
シロウ「おい」
四葉「青、人間力を高める。他人の優しさを鵜呑みにしないようにすると」
あんこ「何かあったの?四葉ちゃん?」
しろちゃん「紫、学業向上。これもまぁいらない(ポイ)」
シロウ「おい」
四葉「黄色、人間関係。裏切る人間をきちんと見極められるようにすると」
あんこ「四葉ちゃん、どうしたの?ここで話せないことならあとで私とゆっくりお話しようね?」
しろちゃん「しろちゃんの白。これはなんとなく書かなきゃなぁって感じだけど義務や決まりとは?なんのことだかさっぱりわからないね(笑)」
四葉「それ私が内容書くから。しろちゃんは印鑑だけ押せばいいんじゃない?あとで役所に出しておくから」
あんこ「戸籍課にでも提出するつもりなのかな?これは笹に吊るすもんなんだけど?」
四葉「案ずるより産むがやすしだから」
あんこ「産んでもないよね?予定があったらあったでどうしようなんだけど」
シロウ「まぁまぁ仲が良いのはいいことだが、織姫と彦星もな?あまりのイチャこら堕落っぷりが義父の目に余った末、今みたいに1年に1回しか会えなくなったんだぞ?もっとも元々陰キャ同士だった二人を結びつけたのもその義父が元凶というクソみたいな話なんだけどな(笑)」
しろちゃん「ひでぇヤツだな(笑)近所のコンビニで大木凡人と呼ばれている店員ですら彼氏ができたらツケマまでするくらい変わるというのに、大事な娘を色香に狂わせたあげく逆ギレで引き離すとか鬼畜のような所業の罪は重いと思うわ」
四葉「彼氏にフラれるまでの間、一時的に愛想が良くなってたのがまたウケるよね(笑)」
しろちゃん「またその彼氏がスーパーサイヤ人みたいな髪型にしてんのよね、素朴なホストみたいな顔して(笑)」
あんこ「ほら、もう二人ともそんなドス黒いゲスな含み笑いはやめなさい。スイカ切ってきたからみんなで食べましょうよ♪」
しろちゃん&四葉ちゃん&シロウ「はーい♪」
こうして、アメリカンB級ホラー映画に意味ありげに出てくる双子みたいなデビルな人造人間たちに影でこんな事を言われてるとは誰も知らない知られちゃいけない七夕の出来事だったのでした。めでたしめでたし♪




