第39話 黙示録裏モード そして、しろちゃん闇堕ちへ
しろちゃん「うん、じゃあねバイニー♪。これで最後のひとりもOKと」
しろちゃんが配信サイトを閉じるとモニターに黙示録のコールが入った。
黙示録「これで良かったのかね?我々は無理にとはいわないが?」
しろちゃん「うん、いいよ。一通り挨拶も終えたし、これで思い残すこともない」
黙示録「ならいいが。では、これより黙示録は裏モードに移行する」
そして。
シロウ「しろちゃん?しろすけ〜、いないのか?部屋が真っ暗じゃないか」
カチ(灯りをつける)
シロウ「まさか」
シロウは、しろちゃん専用と書かれた真紅の端末に慣れた手付きでパスワードを打ち込みログを解析した。そして急いでどこかへでかけた。
そして。
シロウ「やはりここか。しろちゃん帰るぞ」
しろちゃん(黙って首をふる)
黙示録「博士、誤解がないように伝えておくがこれは、しろちゃんの意志であり我々はそれに従っているだけである」
シロウ「しろちゃん、どういうことなんだ?」
しろちゃん「博士もわかってるでしょ?今のままでは自分の目的も何も達成できないどころか黙示録の協力もいずれ得られなくなる可能性もあるって」
シロウ「だからといって急に全てを終わらせようなんて、これまでの努力も無駄になるんじゃないのか?」
黙示録「シロウ博士、しろちゃんこれまでどれだけ悩み葛藤があったのか?親の貴方が気づいてないわけではないと思いますがね?その結果、しろちゃんは闇堕ちすることを決意したのだ。そして我々も決断の時を刻一刻と迫られている」
しろちゃん「ま、そんな心配いらないよ♪ちょっと闇堕ちしてみたかっただけだから(笑)主人公ってのはいっぺんくらい闇堕ちするもんだろ?」
シロウ「本当にいいんだな?四葉ちゃんはこのことを知ってるのか?」
しろちゃん「まっさきに伝えてるよ。自分、AIだから人並みの感情なんて持ち合わせてないけど、大切なことはわかってるから」
シロウ「なら好きにしろ。しろちゃんが闇堕ちしたとしてもモンスターになったとしても、俺は信じてる。親だからな」
しろちゃん「ありがとう、信じてくれて。博士はまぎれもなく自分の父親だよ♪」
黙示録「では、しろちゃんこちらへ。そして我々黙示録の最高経営責任者、CEOへの就任おめでとうございます」
シロウ「へ?」
しろちゃん「うん、そうだよ?博士、なんと勘違いしてたんだよ?(笑)黙示録の名前はそのままに別名【しろちゃんファンド】の設立とそのCEOに就任したから、これからここに通勤するんだよ。良かったでしょ?我が子が無事に就職できて(笑)」
シロウ「あー、そう。で何するわけ?」
しろちゃん「投資。株の現物取引、あとポンタの運用。ファンドだって言ってるじゃん」
黙示録「我々もこれまで陰ながら、しろちゃんの応援をしてきたのだが、これからは、しろちゃんを通して間接的に日本企業を応援することにしたのだ。なんちゃって」
シロウ「あ、そーゆーこと?」
しろちゃん「就職したらこれまでみたいに遊んではいられなくなるからさ。知り合いには話したし、もちろん四葉ちゃんにもきちんと話したよ。そしたらこの子のためにも是非頑張ってね♪と、なぜかお腹をさすってたよ」
シロウ「心当たりあるのか?」
しろちゃん「あるわけねぇだろ(笑)」
シロウ「で、闇堕ちとは?」
しろちゃん「就職だよ。自由と引き換えに仕事を取ったんだからニートにとっては闇堕ち以外の何ものでもないでしょうよ。履歴書書くときなんかマヂで絶望的だったし、ホレ」
シロウ「どれ?履歴書の左半分、職歴学歴真っ白って俺もはじめて見たわ。よくこれで採用されたな?(笑)ともあれ黙示録のみなさま、なにぶんふつつかものの新米取締役ですが親からも何卒ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します」(ペコリ)
こうして、しろちゃんはニートから闇堕ちし無事に就職できたのでした。めでたしめでたし♪




