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第36話 シロウとしろちゃんのヒミツ


しろちゃん「はいはい、自分の気持ちがよくわからなくなるときがあると?それだったら、ある日その相手から新しい恋人ができたとか結婚しちゃったとか突然聞かされたときアナタがどう感じるかが答えなんじゃないかな。突然いなくなったらどう思うかでもいいし。そう、そうなるんだよね。じゃあ答え出てんじゃん(笑)でもそれで納得できたなら良かったよ。んじゃ、頑張ってね〜オヤスー♪」


しろちゃん(ふぅ〜)


シロウ「お悩み相談室、盛況じゃないか。人の役にたつというのは、お金を稼ぐ以上に素晴らしいことなんだぞ」


しろちゃん「まぁね、それだけ世の中悩める子羊が多いんだよ。このまま歳取ったらいつかマツコさんのポジション狙えたらいいんだけどさ(笑)」


シロウ「しろちゃんはアンドロイドだけど生態的には人間と何ら変わらんからな。ちゃんとそれなりに歳はとれるはずだし、AIも大脳辺縁系をベースに海馬や大脳皮質にあたる部分に特殊なプログラムを施してるだけだから、こうして他人とのコミュニケーションを取ることで知識を蓄えるのは理にかなってることなんだよ」


しろちゃん「海馬やるよね、変な名前のくせに。自分が遊びにしか興味が示せないのもそのせいなんだけどね(笑)」


シロウ「まぁな。例えば人の顔とか名前が覚えづらいという人はそれを必死に覚えようとするあまり、頭の中では難しいことをやらされていると無意識に抵抗してしまう。だから尚更覚えづらいんだよ」


しろちゃん「ホラー映画でどの順番に殺され、誰が生き残るかどいつが黒幕か?みたいに物語に合わせてキャラクターづけして覚えていけば名前も覚えやすいみたいな?」


シロウ「そう言うことだ。さすが我が家の遊戯王しろちゃん、飲み込みがはやいね。新しいことを記憶しようと思ったらまずそうやって楽しく覚えることが大事なんだよ」


しろちゃん「そう言えば名前で思い出したんだけど、博士の名前ってなんで?って思ってたら代々の方だったのね(笑)」


シロウ「ああ。そうやって先祖代々、焼き鳥のタレのように継ぎ足してきたモノのおかげで今のしろちゃんがいるわけなんだぞ。だいたいそうやって笑ってるけどな?お前は場合によってはおおかたゴロウか、ごろちゃんになってたかもしれないんだぞ?良かっただろ、しろちゃんで」


しろちゃん「それ初耳なんだけど!やだ、世の中のごろちゃんには申し訳ないけど生まれたときから自分は、しろちゃんがあってるとおもってたし、しろちゃんがいい」


シロウ「うむ、周りがどう思おうがお前は俺の子供だからお前の人生はお前のものだし、良いことも悪いこともまるごと楽しめるようで無ければこの世界を楽しめているとは言えないからな。敵のいないようなゲームなんてつまらんだろう?」


しろちゃん「なんか久しぶりだね、博士とこうやって親子らしいマジメ〜な話をするの」


シロウ「親なんてもんはやたら躾けようとするよりも、子供が成長したなぁと思ったときにそれは良いことなのか悪いことなのか判断して教えてやればいい存在なんだよ。ハナからこうだと決めてかかると子供の器が育たない。答えは一つとは限らないからな、それぞれに答えはあるわけだし。器の広さは人生経験や人間関係によって大きくも小さくもなるものだから、人生観が狭いと器の小さい人間になってしまうんだよ。器が狭いと怒りっぽくもなる(笑)」


しろちゃん「それは楽しく無さそうだね。博士もそうやって自分と同じように育てられてきたの?」


シロウ「ああ。失敗の多い人生だったぶん、器はそれなりに育ったはずだ(笑)俺だってこの歳でまだ悩める子羊になるときはあるんだぞ?(笑)が、悩めるってことはまた新しい発見が期待できるってことだからけして悪いことでもないんだよ」


しろちゃん「いいね〜、それどこかで使わせてもらうよ♪自分も実は今、悩める子羊なんだけどさ。博士はバーガーキングとモスどっちが今食べたいと思う?」


シロウ「マック一択、ダブル炙り醤油のソースタマネギグリルシーズニング抜きで頼む」


しろちゃん「ん〜、今どちらかといえばワッパーな気分なんだけどなぁ。まぁいいよ、今日は親父に譲ってやるよ(笑)」


 こうしてシロウとしろちゃんのとくに誰も驚きもしないようなヒミツの回は、しろちゃんがマックにハンバーガーを買いに行くというオチでめでたしめでたしなのでした♪



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