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第33話 Re:母の日から始まる しろちゃん生活



コンビニ店員「456円でーす、あと母の日キャンペーンのクジ1回どうぞ〜」



しろちゃん「!?母の日?今年何度目だよ(笑)!?

まぁいいや、これ引けばいいんだよね?」


コンビニ店員「あー4等ですね、こちらカーネーションの鉢植えをどうぞ」


しろちゃん「ども、あざーす♪」


 しろちゃんは鉢植えを受け取ると、コンビニのドアを開けて外に出た。


 のはずだった。


しろちゃん「ここ、どこよ?」



 しろちゃんが振り返ると、さっきまでいたコンビニの姿はそこになく、目の前には一面のお花畑が広がっていた。


しろちゃん「いやいやいや、これ博士のドッキリでしょ?最近TikTokかなんかに夢中になってたと思ったらコレのことですか?私はやりませんよ、足開いてテッテッテッテテレレ〜♪とか無理無理」


 しろちゃんが隠し撮りをしてるであろう博士を探していると、見知らぬ女性が近くにいるのを見つけた。


女性「ねぇ、花は好き?」


しろちゃん「え?別に嫌いじゃないけど」


男の声「いや、嫌いだ」


 しろちゃんが男の声のほうを振りむくと、そこにはなぜか剣を素振りしている博士の姿があった。


しろちゃん「これなに?動画を投稿するのはいいとして勝手に自分を巻き込まないでほしんだけど?」


 しかし、しろちゃんが驚くのをよそに女性も博士と思わしき人物もまるで自分の姿が見えてないかのようにそのまま会話を続けている。


女性「どうして剣をふるの?」


博士「俺にはこれしか守る方法を思いつかなかったからだ」


しろちゃん「ぶひゃひゃひゃひゃ!(笑)何言ってるかわかんないけど、毒とか落とし穴とか卑怯な方法しか思いつかない博士がなにカッコつけて、俺には(これ)しかとかいってんだよ!ウケる」


 しろちゃんが笑い転げていると、博士が女性に向かって剣を振りかざした。が女性はそれを簡単に奪うと博士のお腹にむけ剣の柄をあて倒れこませた。


女性「誰かを守るために剣をふる、それ私もいいと思うわ」


 そう言って、その女性は立ち去っていった。


博士「待っていろ。俺がオマエから剣を奪ってやる!お前が剣を振る理由は俺がつぐ、お前は俺が剣を振る理由になればいい」


しろちゃん「剣を奪われといて、なーにかっこつけてんのよ(笑)ストーカーとかまぢやめてよね。てかもう、そのくさい芝居とかいいからそろそろ家に帰らせてもらえないすかね?」


別の女性の声「奥様を愛していらっしゃるのですね」


しろちゃん「え?今度はなに?そしてあなたは誰?」


 しろちゃんがもうひとりの声の方へ振り返ると青い髪の色をしたメンヘラっぽいメイド姿の女性がいた。


しろちゃん「新手のコンカフェですか?てか奥様ってさっきの人の事?これまさか博士の過去?そう言えば中世みたいなかっこしてるけど。博士はどこの国で何時代から生きてるんだよ!?」


 謎の展開に驚きながら再び博士のほうを見ると、今度はいきなり老けたこんだ博士が「えぇ、妻を愛してます」とメイド姿の女性に返していた。


しろちゃん「あんたフラレて凹んだからってそこまで急に老けるものなの?てかさっきの人が奥さんなら、私のお母さんてことじゃん!どこいった?お母さん?」


博士「終わったぞ、やっと。私は、俺は、お前を!あいしてる!」


しろちゃん「ひょえー!!!一番、子が見たくない親の姿というものをよくも目の前でやってくれちゃったよ、この人!」


 しろちゃん、恥ずかしさのあまり顔を両手で隠すもしばらくして周りに人の気配が無くなり、代わりに車が通り過ぎる音が聞こえてきた。そこで元の世界に戻ったことに気づいた。


しろちゃん「今のは夢?昼夜逆転ショートスリーパーこじらせて白昼夢でも見たの私?」


 変な汗をかきながら、しろちゃんが自宅に戻るといつもの博士が夕飯の支度をしているところだった。


しろちゃん「あの、気にしないで聞いてほしいんだけどさ?博士って何歳なの?」


 シロウの握る包丁の音が一瞬止まる。


シロウ「おい、また何を急に言い出すかと思ったら(笑)あんこと同い年に決まってんだろ。夢でも見たんじゃないのか?」


しろちゃん「だよね〜。でもなんか気になる不思議な夢だったからさ〜」


シロウ「ふむ。遺伝子がどこまで過去の情報を受け継いでるかは知らんが、夢なんてものは基本テレビや映画、漫画とかいろんな情報の記憶が入り混じってるからあてにはならないぞ。ま、ひょっとしたら遠い先祖の記憶の一部が入ってるのかもしれんがな」


しろちゃん「あーそう。そのあんたの先祖、いや私の先祖かもしれない人が【俺はお前を愛してる!】て嫁に叫んでましたわ(笑)」


シロウ「なかなかキツイなそれ(笑)ま、そんなことより、あんこのおふくろさんがクジラの肉をくれたから刺し身で食べようとおもってた所でな。クセがあるから、しろちゃんは苦手かもしれんが俺は好きなんだ。食べてみるか?」


しろちゃん「へぇ魚のお刺身は好きだけど、クジラなんて初めて。じゃあ代わりに、これカーネーションの鉢植えを貰ったから、あんこさんのお母さんにあげてよ♪この日曜だよね?母の日」


シロウ「今年何度目だよって話だけどな?(笑)でも、きっと喜ぶと思うぞ♪カーネーションの花言葉は無垢の深い愛で赤いカーネーションは母への愛だから母の日に送られるんだよ」


しろちゃん「へぇそーなんだ。てか夢の中でお母さんの顔とか、ちゃんと見ておけば良かったなぁ。何かの手がかりになるかもだし♪」


 追伸、しろちゃんが貰ったカーネーションの鉢植えにはなぜか四葉のクローバーがちょこんとオマケで咲いていたのでした。めでたしめでたし♪




 



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