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第32話 しろちゃんは子供の日




しろちゃん「博士〜、今日は子供の日だから何くれるの?」


シロウ「ちょっと何言ってるのかよくわかんないけど(笑)最近はオモチャ屋の広告とかも見かけないからもう形だけが残ってる感じじゃないの?第一しろちゃんは子供じゃないでしょ?」


しろちゃん「子供だよ。まごうことなきあんたの子供じゃん。いくつになっても子供は子供だからね。体は大きくなっても映画版のドラえもんを見たら泣くぐらいの心は残ってるし。だから何かくれよ、お金でもいいよ♪」


シロウ「んーそれはむしろ、いつまでも心が子供のまま成長せずに腐ってしまった大人の台詞なんじゃないかな?そうそう、かしわ餅が台所にあったはずだから食べて良いぞ」


しろちゃん「やっす!てかアレぶっちゃけただの大福だよね?葉っぱもかたくて食べられないわりにひっついて外すのが面倒だし。かえって食べにくいというか、もはやなんの気づかいかすらわかんないよ」


シロウ「あれは子孫繁栄って意味があるの。

それ言われたら他に子供の日ぽいことなんてなんもないぞ?鯉のぼりとか、お前全然興味ないだろ?」


しろちゃん「まぁ無いね。たまに見かけても3秒で興味なくなるくらいどーでも良いものだね。田舎だと、鯉のぼりと変なホテルのイルミネーションが川沿いでコラボしてて異様な光景だしさ」


シロウ「この時期、商売も何すりゃ良いのかわからなくて、つい最近だとイースターとか流行らせてみようとしたりしてるけど世間の反応なんてほとんどないだろあれ」


しろちゃん「なんでも外国のイベントに頼ればいいってもんじゃないよね。自分みたいな陰キャからすれば、無理して世の中に合わせようとはりきってる人を見るだけで、クラスにうち解けるのに初手で失敗した転校生みてるようでツラい気持ちになるわ」


シロウ「あー、いたいた。自分のことじゃないけど思い出すと胸がなぜか切なく苦しくなるやつね。てか、しろちゃん学校行ってないのになんでそんな心理がわかるんだよ(笑)」


しろちゃん「それこそ大人の事情で勝手に生まれたような存在なんだから、こっちが理由を知りたいくらいだわ」


シロウ「それはまだ今は話せない。しろちゃんは【特別な子供】だからな。親の俺ですら色々難しいことだってあるんだよ」


しろちゃん「なんだそりゃ(笑)都合の良いとこだけ子供扱いしてんじゃないっての。ほら、じゃあ子供の日なんだからなんかちょうだい♪」


シロウ「しゃあねぇなぁ、じゃあ試作品だけどコレやるから1日子供生活を満喫するといい」


 博士はそういうと、しろちゃんに赤いキャンディと青いキャンディを渡した。


しろちゃん「まさかこれ大丈夫?食べていいか以前にどっかに訴えられたりとかしない?」


シロウ「ん?別にただのどこにでもあるキャンディじゃないか。赤いキャンディ舐めたからってそれ以上胸が小さくなるわけでもなければ青いキャンディ舐めたからって胸が大きくなるわけでもないしな(笑)」


しろちゃん「うっせ!まぁ暇つぶしに貰っとくよ。じゃないと作者も話が展開できなくて困るだろうし。どうせたいしたオチも用意してないんだろうけどさ(笑)」


シロウ「しろちゃん、めっ!リアルに傷つくからそれ言っちゃめっ!」


 しろちゃんは博士の話もそこそこに赤いキャンディを口に放り込んだ。


しろちゃん「ん!?なんか体が変だぞ!貴様はかりおったな!」


シロウ「そりゃガチでなんも起きないと話として面白くならないだろ?」


しろちゃん「う、産まれる、、、」


シロウ「いやそんな効果はないって(キッパリ)むしろ新たな【しろちゃん】が生まれるといったほうが正しいかもな」


 しろちゃんはそのままうずくまったかとおもうとしばらくしてそこには、しろちゃんのちっさくなった姿が。


しろちゃん「なんか博士でっかくなってね?進撃の巨人みたいだぞ!?」


シロウ「俺が大きくなったんじゃない、お前がおチビになったんだよ(笑)鏡を見てみろ鏡を」


しろちゃん「まぢかよ!?いくら漫画みたいな話だとはいえ、よその漫画の設定をまんまぱくったらいけないんじゃないのか?」


シロウ「いや厳密には、しろちゃんはちっさくなっただけで別に若返ったわけではないから問題はない。いわゆるデフォルメ化ってやつだよ」


しろちゃん「ま、せっかくだからこのまま外で遊んでくるわ。子供のときの思い出無いからこの際作っとくことにするよ」


シロウ「そうだな、夕飯までには帰ってくるんだぞ〜」

 

 そして。


しろちゃん「やっぱ子供つまんねぇわ。この姿じゃなんもできねぇし、どこにも行けねぇ。そりゃ町から子供の姿が消えるはずだわ」


シロウ「確かにな、ある意味守られすぎててなにもできなくさせてしまってる今の世の中だとな。何事も経験してみないとわからないこともある。そうやって紆余曲折しながらもいろんな立場で物事を見たり他人の気持ちを理解することで思いやりも持てるようになるんだよ。己の常識を押し付けるよりもスジの通し方が必要なときもあるからね」


しろちゃん「なるほど、てかお腹すいた。今日の夕ご飯、カレーだよね?外まで匂いがしてたから楽しみに帰ってきたよ♪」


シロウ「しろちゃんは見た目がどうなろうと中身は子供のまんまだよなぁ(笑)外から帰ってきたら、ちゃんとうがいするのと手は洗っとけよ?」


 このとき博士としろちゃんは青い飴のほうの存在やいつ元の姿に戻ったとか、すっかり忘れていることにまだ気づいていなかったのであった。が、作者もオチとともにすっかり忘れていたので、それはまたどこかで思い出して書くことでしょう。めでたしめでたし♪


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