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第31話 しろちゃんの恋話


しろちゃん「ねぇ博士、恋愛感情というものを作ってほしいんだけど?」


シロウ「また難しいものを急に欲しがるなぁ(笑)んー、それってプログラミングのことなんだろうけど、人によって作られたものを果たして【感情】とまで呼べるのかどうか?お前はそこんとこどう思うんだよ」


しろちゃん「わかんないね。そんなのわかるくらいなら博士に頼むわけないじゃん(笑)」


シロウ「んで、またなんでそんなもん欲しくなったのよ?」


しろちゃん「前に相談室開いてたじゃん?今はほぼ世間話の談話室みたいになってるけど。たまに恋話ってやつで盛り上がるんだけど自分には感情というものがないからそういう話題にはついていけないんだ」


シロウ「あー、そういうことか。でも、恋話ってやつは答えがあってないようなものだからね。たいがいは話を聞いてもらうことで満足するようなものだからそこまで気にするほどのものでもないんじゃないか?」


しろちゃん「いや、いつその時が来ても良いように準備しておくのは必要なんじゃないかと思って」


シロウ「えー!こんなやつを好きになるような人が世の中に現れるの?(笑)」


しろちゃん「うっせぇわ!」


シロウ「ま、しろちゃんの寝相の悪さに耐えられるような相手なんてプロレスラーぐらいしかいないんじゃないかな」


しろちゃん「いちいちムカつくけど確かに自分でもドン引きするくらい寝相は悪いよ。てか性別とか年齢とか以前に、あたしゃ人造人間だよ?感情自体がないんだから」


シロウ「だから俺に作れと?」


しろちゃん(コクリ)


 そして。


シロウ「というわけで、あんこにも協力してもらいたいんだ」


あんこ「確かに興味深い話ではあるけれど、私になんの手伝いができるのかしら?」


シロウ「しろちゃんは人工知能だからデータがあればあるほどそれにこしたことはない。感情そのものを作ることは難しいにしろ、より多くの情報を集積することにより擬似的に【あるように見せる】ことは可能だから、お前に頼んだの」


しろちゃん「あんこさんよろしくたのまい」


あんこ「てか、私そんなに恋愛経験豊富でもないからお役に立てるかどうか」


シロウ「そこはホレ、このマギーシステムという対話式情報収集マシンというのを使ってだな。必要な情報をコイツが会話相手となって引き出してくれる算段なのだ。しろちゃんはそのやり取りを聞くことによりアラ不思議!耳年増なご意見番のいっちょ出来上がりというわけ」


あんこ「なんかどっかで聞いたような名前ね、でもあれは3つのコンピュータで多数決だったような」


マギー「余計な、お世話よ。ばあさん」


あんこ「あん?おめえ今、木っ端微塵に破壊してくださいって言ったのか?」


シロウ「ちょっと待て、これは一応お約束だから。ただの起動音みたいなもんだよ。なぁ?パー子ちゃん」


マギー「私はマギーカスパー。ここからはパー子と呼んで♪恋話担当なの、よろしくね。あとモデルさんのような綺麗なお方だったからつい嫉妬して失礼してしまいました。お願いですから壊さないでください」


あんこ「わかればよろしい。てか、これパー子ってのを言いたいだけだったんじゃ」


シロウ「いや今回は恋愛女子トークが必要だから他のメルキオール(メルちゃん)やマングローブさんの出番はないかなって」


あんこ「メルちゃんはともかく、オネエの意見はちょっとややこしいかもね。経験値の塊だろうけど。あとマングローブさんていたっけ?」


パー子「では早速、あんこさんにずばり質問。ショタとオジサマどちらがお好き」


あんこ「えぇ、どちらで答えても馬鹿にしそうな連中の前でそれを言わせるつもり?あえてよ、あえて言うなら年上かも」


パー子「まぁ私もぶっちゃけ別に興味はありませんが」


あんこ「やっぱりコイツ壊していい?(笑)」


パー子「ちょっと待って!違うの!お腹が痛かったからなの。読者さんも凄く興味ある話!ほら、世の中のオジサマ好きって言われて喜んでる大半のオヤジどもは世間一般の女子からしたら【お爺さんに近い】んだから勘違いしてんじゃないわよって言いたかっただけなの」


あんこ「あなた面白いけど相当口が悪いわね?」


パー子「そんな褒めなくても♪じゃあ次は定番の【浮気】について」


あんこ「私はするのもされるのも嫌かな」


パー子「まぁ別に独身なら違法ではないんですけどね。既婚者でもあくまで民事だし。バレたところで弁解して寄りを戻す意味がそもそもあるのかって話ですし」


あんこ「いや、別れるかはともかく人として一応は謝るのがスジなんじゃないかと思うけど?」


パー子「ご冗談を(笑)パチンコ屋の入口で誰かに電話で必死に「いついつまでに返します」とか謝ってるようなやつが本当に反省してるとでも思ってるの?生年月日とかまで答えてるのは確実にやらかしてるわよ。だから謝られる機会を与えるのも無駄といえば無駄。まぁ大手の宗教が懺悔室で謝っとけば全て許される便利なシステムみたいなのを提供してるけど、あれって肝心の被害者は1ミリも許してないですからね」


あんこ「そう言われたら、浮気されてからでは謝られても遅いというか、もう半分終わってるようなもんだもんね」


パー子「そそ、シツケの問題よ。何事も最初が肝心。ヤキモチもやきすぎると逆に愛されてると安心しきって勘違いするの。特に男性はあわよくば他にもという気持ちになる生き物だから逆効果よ」


あんこ「安心しきって、助手席倒してスマホ見ながら運転させられるくらいダラけられるよりも大事にしてないと、いつ別れられるかもくらいの緊張感はあったほうがいいということね」


 そして、あんこさんとパー子の女子トークが盛り上がる中、しろちゃんはピンポンの玉をおうように興味津々で会話を聞いていた。


シロウ「んで、お望みの恋愛感情のようなものは自分の中にできたのかね、しろちゃん?」


しろちゃん「さぁ、まだよくわかんないけど。特定の相手のことばかりを考えるようになってたらすでに恋愛してるってことなんだろ?単にムカついてる場合を除いて(笑)」


 そう言って、しろちゃんは照れる仕草を見せた。


パー子「わかってきてるじゃない♪その調子よ。じゃあ最後に大事なことを教えてあげる♪どんな男性が良いかは人それぞれ好みがあるからわからないけど、コレだけは絶対にやめとけってのは実はあるのよ」


あんこ「え、なになに?どんなの?」


パー子「スケールのこまい男ね」


しろちゃん「具体的には?」


パー子「スケール、つまり人としての器よ。コレだけは隠しようがないの。ただし見抜けるかどうかは別だけど」


あんこ「シロウは?」


パー子「まぁケチよりの普通なんじゃない?」


シロウ「普通(笑)」


しろちゃん「ケチよりの(笑)」


パー子「例えばね、トー○コの帝王とか呼ばれてたり自称してる人。なぜか王なのに、たくさんいるみたいだけど。あくまでアレ、トー○コだから。冷静に考えなくても影響範囲は自治会長以下よ?」


しろちゃん「確かに」


パー子「スケールのこまさがまさに浮き彫りだけど、帝王という言葉のほうに誤魔化されるような年齢が大半なら仕方ないわね。まるでトー○コが世界の中心みたいに錯覚してるんだろうけど、驚くほどスケールのこまい世界。そこで居場所を求めるなんて自分の可能性まで狭めてるようなものよ。付き合える相手と自分のスケールは基本比例するから」


あんこ「これ教科書に載せたほうが良さそうな話ね(笑)」


パー子「スケールは身の丈に合わず大きすぎても駄目だけど、こま過ぎるのは論外ね。人生も人間関係もこまくなるわよ」


しろちゃん「なるほどね、じゃあまず恋愛よりも自分のスケールを磨くことにするよ♪自分のスケールが決まらないと相手のスケールを計れないもん」


パー子「あらあなた、バカそうな顔して意外とお利口さんね♪」


 こうしてマギーパー子は捨て台詞を吐いたあと、しろちゃんに木っ端微塵にされたのでした。めでたしめでたし♪



 




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