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第22話 しろちゃんの008 私が愛したスパイス


シロウ「しろちゃん、暇?これちょっとオデコにつけてみてよ?」


しろちゃん「それってもう暇って決まってるみたいじゃん?(笑)なにこれ、葉っぱ?」


シロウ「それは【世界樹の葉】という発明品で試してみたくてな、5000円やるから」


しろちゃん「ふーん、5000円とはまた気前の良い話だね?で、貼ったはいいけどコレなんの意味があるの?」


シロウ「よし、じゃあこの鏡を見てごらん?」


しろちゃん「なんじゃこりゃあ!目の周りがタヌキみたいに真っ黒じゃん!」


シロウ「ふむ、声だけは聞こえるか、、、成功だな。今、しろちゃんの姿は俺や他の人間には見えないんだ。その葉っぱは他人から姿が見えなくなるという発明品なんだよ」


しろちゃん「へぇ、それはよござんしたね。じゃあもう検証済んだなら外していい?見えないってもこんな顔でいたくない」


シロウ「じゃあ、葉っぱ外してごらん?」


しろちゃん「え、これ、ちょ、外れないんだけど?博士」


シロウ「それはマズイな、どうやっても取れないか?」


しろちゃん「どーすんだよコレ!?私このまま一生姿が見えないままなの?」


シロウ「まぁ、そーなるか。問題はそれだけじゃあない、しろちゃんがそのままでいるとタヌキ化がドンドン進んでしまうんだ」


しろちゃん「はぁ!?なんでそんな機能ついてるんたぬ?え?今、自分、たぬって言わなかったぬか?」


シロウ「ほら!それが、たぬき化が進んでる証拠だ!」


しろちゃん「じゃあどうしたらいいんだよ!?なんか良い方法ないたぬか?」


シロウ「ある、あるにはあるんだが」


しろちゃん「教えろよ!1分1秒が惜しいたぬよコッチは!」


シロウ「単純に言うと今ココにソレはない。ある企業の研究室の試薬があればそれを外すことができると思う。それをいただくしか方法がない」


しろちゃん「自分に犯罪を犯せと?このクソ親父、自分が何言ってるかわかってるたぬか?」


シロウ「大丈夫、幸いその姿は誰にも見えない。起きていない犯罪は罪には問われない」


しろちゃん「これを幸いとかゆうなたぬ!」



 というわけで、しろちゃんは博士とある企業の建物の前にやってきたのであった。


シロウ「しろちゃん、聞こえるか?俺がここから、しろちゃんの位置とか薬の位置などをリモートでオペレーションするから、しろちゃんはその指示通りにやればいい。そしてここからはコードネームで呼ぶから【たぬき8号】か【たぬぱっつあん】の好きな方を選べ」


しろちゃん「なんだぬ、たぬぱっつあんて?8号でいいよ。というか、鍵がしまってるんじゃないたぬか?建物をよじ登るとか無理なんすけど?」


シロウ「そこに警備員がいるだろ?目の前を素通りすれば入れるはずだ」


しろちゃん「今どき炎上系ユーチューバーでもそんなことようせんわ!他に入口はないたぬか?」


シロウ「だから、しろちゃんの姿は誰にも見えないでしょ?。声を出したり触れたりしない限りは大丈夫だから。心配なら目の前で手を振ってやれ、もし姿が見えてるならつまみ出されるだろ?」


 しろちゃんは念の為、シロウの言うとおり警備員の目の前で手を振ってみたり、あかんべーをしてみたが確かになんの反応も見られなかった。


シロウ「ヨシ!しろちゃんがアホなことをやってる間にその扉の電子ロックをハッキングで解錠したからそこからこっそり入るんだ」


しろちゃん「そのヨシ!ってのが逆に怖いたぬよ〜。」


 しかし、しろちゃんの不安をよそにその後巡回中の警備員と鉢合わせしたり、すれ違うも、しろちゃんの姿は誰にも気づかれることなく無事に薬を手に入れて戻ってくることができたのであった。


しろちゃん「早く早く!!その薬を塗れば葉っぱが取れるたぬ?」


シロウ「いや正確にはコレを使って葉っぱを剥がす薬を作るわけだから、ちょっと待て。まぁ、しろちゃんが完全にタヌキ化する前にはチャチャっとできあがるだろうから心配するな」



 そして場所は移って博士が研究室にこもること小1時間。


シロウ「しろちゃんできたぞー、ここに置いとくから葉っぱにかけるんだ」


 タヌキ化が進んで尻尾まで生えていた8(しろちゃん)は待ってましたとばかりに薬を塗るとハラリと葉っぱが取れたのでした。そしてさっそく鏡で自分の姿を確認すると目の周りの真っ黒な模様も尻尾も取れ、元の姿に戻ることができたのでした。


 それと同時に


シロウ「おー、姿が見えるぞ。成功だ、良かったな♪」


しろちゃん「良かったなじゃねーよ!」


 ガッシ!ボカ!博士は、しろちゃんから2発パンチをもらい両目の周りに青タンができタヌキみたいになりましたとさ。めでたしめでたし♪


 と、実はこの話にはまだ少し続きがあったみたいです。


 しろちゃんがバイト代の5千円を握りしめながらプンスカと部屋を出ていくと、博士はどこかに連絡をいれるのでした。


シロウ「ええ今回、表向きには停電やハッキングを受けた際における有人警備の訓練ということでしたが、本当の目的は御社の極秘スパイスの素とレシピの保管先を誰にも気づかれずに移転するためですからね。うまくいってなによりですたぬ♪」


 ともあれ、しろちゃんのスパイ活動は無事に依頼を解決したものの、博士の怪しいバイトはコレ以降、しろちゃんは引き受けなくなったそうなのでした。めでたしめでたし♪




 


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