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第132話 不二子の部屋


奥様「もしもし。えぇ、そうですか。でも【本物の警察】なら、それもヒラの巡査がウチに電話をかけてくることはないと思いますけども(笑)もう一度よくお調べになられたら良いと思いますわ。ガチャ」


会長「なんの電話だったんですか?」


奥様「さぁ間違い電話じゃないですかね(笑)」


会長「最近はいろいろと物騒ですからね」


奥様「さて、私は買い物に出かけますけどアナタは?」


会長「そうだ、歯医者の予約をしてたんだっけ」とそそくさ出て行くのでした。


 そして。


奥様が歩いていると向こうからフォークリフトに乗った猫が走ってきました。そして奥様の横に止めるとゴロゴロ喉を鳴らせるのでした。


奥様「あら最近よく見かける猫ちゃんね♪でもあいにく今日は餌になるようなものを持ち合わせてないの、ごめんなさいね。そうそうコレで何か好きなものでもお買いなさい」


そう言って奥様は猫にお小遣いを与えました。


猫「ニャアん♪」


猫が機嫌良くお礼をしその場を後にするのを見届けながら、向こうのほうで近所のガキどもが猫に絡もうとしてシャアと言われてるのを聞いて


奥様「ほんと可愛いらしいわね(笑)」と嬉しそうに言いました。


そしてまたしばらく歩くと今度は犬が奥様に近寄りお座りの姿勢をとりました。


奥様「こんにちは、暑い中見回りご苦労様ね♪」


奥様はそう言うと犬の頭を撫でてあげました。犬は尻尾を振って喜びを現すのでした。


犬とも別れて数歩進むと後ろから犬に絡んだ学生たちが、ガルルと唸られてるのを聞いて奥様はニッコリするのでした。


そしてスーパーに付くと今度は嫁に何かキレられている夫婦に出くわしました。もはや何を言ってるのかすら聞き取れないほどの嫁のキレ具合に奥様は嬉しそうにしながら様子を見、その夫婦の並んでいるレジの前でワザともたついてさらに嫁の怒りをヒートアップさせるのでした。


奥様「若いうちはあれぐらいでなくちゃね ♪」


 この町の支配者はいったい誰なのか、人々はそれを知る由もなく日々平穏無事に過ごしているなかで動物たちは本能的に規律を守り、その中心にいる人物を理解しているようである。そしてその人物が歩く所ではカラスは鳴かず、セミもおとなしくしているのでした。めでたしめでたし♪






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