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第119話 mine craft octa gram pyramid


 リサ先生が帰国する日、校長と一緒に、しろたんとおちょぼんも空港へ見送りに来ていました。


 校長「短い間でしたが生徒達は皆、リサ先生の授業をとても楽しんでいましたよ♪」


リサ「いえ、こちらこそ無理なお願いを致しまして(笑)でもそのおかげで非常に楽しく有意義な日々を過ごすことが出来ました。心よりお礼を申し上げます♪」


おちょぼん「先生、楽しい授業をありがとうございました。また是非教えに来てくださいね♪」


しろたん「おながします♪」


 リサ先生は、涙を堪えて寄り添う、しろたんとおちょぼん二人の肩を抱き寄せてニッコリと頷くのでした。


おちょぼん「しろたん、お鼻出てるよ(笑)」


しろたん「え?ん〜」


 しろたんは慌てて鼻の穴にズッポシと人差し指を入れたのでした。


リサ「あらまぁ(笑)」


おちょぼん「ほら、ティッシュで鼻をかんで」おちょぼんはそう言って、しろたんの鼻をティッシュでおさえると、しろたんはチーンと鼻をかみました。


リサ「じゃあ、次に来たときはレディの嗜みというものを講義しないといけないわね?(笑)」


校長「ええ、心よりお待ちしておりますよ♪」


おちょぼん「しろたん、ほらアレ」


しろたん「うん♪」


 二人はリュックサックから何やらゴソゴソと取り出すと、それぞれソレをリサに手渡しました。


リサ「これは?」


おちょぼん「はい、ピラミッドです♪先生が教えてくれた授業で習ったものです」


しろたん「オブジェ♪」


リサ「オブジェクト?」


しろたん「うん♪」


 【とある日のこと】


しろちゃん「ねぇ、博士」


シロウ「なんだ?」


しろちゃん「今度ウチで作ったクラフト系のゲームのことなんだけど。しろたん達にテストプレーしてもらったのはいいんだけどさ、オープンワールド化するにあたって少々問題があって。自分なりに色々考えてはみたんだけどさ、いざやろうとしてみたら難しくて(笑)博士なら出来そうかなって♪」


シロウ「え〜、しゃあねぇな。どれどれ見せてみ?あーコレかぁ、ンー」


しろちゃん「どう?博士でもやっぱ無理?」


シロウ「お前、俺を誰だと思ってるんだ?明日まで待ってな、しろちゃんのイメージ通りのモノを完成させてやるから」


 そして翌日。


しろちゃん「出来た?」


シロウ「うん、まぁいつものごとく簡単に言ってくれるけどね(笑)だが俺に出来ないモノは無い。てかリョーコくんにも手伝ってもらったんだけどな(笑)要は容量の問題をなんとかしろってことだろ?」


しろちゃん「そそ、このままだと重すぎて(笑)同時接続が増えたらサーバごと吹っ飛びかねないし、コストもかかりすぎるからさ」


シロウ「ふむ。そこで情報量の多い建造物なんかを一つのサーバで纏めて管理することでオブジェクト化すると。それぞれのプレイヤーは同じ世界の建物を共有しているようで実はそれぞれ別の空間からアクセスしてるって感じにしたわけだな」


しろちゃん「さすが博士♪」


シロウ「で、このテストデータのピラミッドなんだけど。まさか、しろたん達が作ったの?」


しろちゃん「そだよ。おちょぼんと一緒にドハマリしててさ。勉強もしないで四六時中やってるから四葉ちゃんが激オコだったワラ」


シロウ「いやコレ、子どもの発想ならではって感じだけど作るとしたら簡単な話じゃないぞ?」


しろちゃん「へへ、将来が楽しみだね♪」


 【以上】



おちょぼん「先生、コレね?実はこうなるんだよ♪」


おちょぼんはそう言うと二つのピラミッドの底を合わせた。


リサ「あら?」


おちょぼん「ピラミッドの下がどうなってるのか、しろたんと考えてみたの」


しろたん「それでコレをこうすると」


 しろたんはくっつけあったピラミッド同士の底をねじってリサに見せました。


リサ「これは八芒星オクタグラムね」


おちょぼん「へへ(笑)砂漠にあるピラミッドもだけど、海底にも宇宙にもピラミッドはあって私達のまだ知らない事が世の中にはたくさんあるから、リサ先生にもっとたくさん色んなことを教えて欲しいなって二人からの気持ちです♪」


リサ「そう♪でも、この発想は私にも無かったわよ?(笑)じゃあ、私からも二人に教えてもらうことがたくさんあると思うからこれからもよろしくお願いね♪」


しろたんとおちょぼんは照れながら頷きました。そうしてリサの乗った飛行機を校長と二人は見えなくなるまで手を振り見届けたのでした♪めでたし、めでたし♪

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