第118話 くぁwせdrftgyふじこlp
会長「そろそろ新大阪ですか」
会長が帰りの新幹線に乗っていると。
女性「横、失礼しますね」
会長「あ、どうぞどうぞ」
女性「あら、奇遇。お久しぶりですね、私を覚えていらっしゃるかしら?教授、今は校長をなされてるようですけど」
会長「えーと、パイパイ仮面かな?」
女性「もう、リサです。覚えてらっしゃらないとは」
会長「あーあーあー!えー!?なんで君がこんな所に?」
リサ「良かった♪記憶の片隅にはあるようですね。ロスから伊丹へ、そこから新大阪で乗り込んだ所、今というわけです。まさか私もこんな所で会えるなんて思いませんでしたわ。それも隣の席とは」
会長「これは、はるばる日本へようこそいらしました♪」
リサ「どうして日本へ来たのか聞かないの?」
会長「え、まさか旅行とか?で、なんでまた?」
リサ「宇宙理論、物理の講義にね♪」
会長「ほぉ、これはまたハーバードから何処の大学へ?」
リサ「いや、あなたのいる学校によ?(笑)」
会長「そんなこと聞いてないよ?全然、なにも」
リサ「ニックに頼まれてね。もちろん、そちらの方にも了承を得ております。でも教授は普段、あまりお仕事をなされてないようなので(笑)」
会長「まぁ確かにね(笑)でもね、式とか生徒が倒れるギリギリの長い挨拶を考えたり、給食の味見をしたりと色々やる事はあるんですよ」
リサ「ところで、不二子奥様はお元気かしら?」
会長「ふじこ、、、あぁ彼女、ベアトリーチェは元気どころか今は覇気が使えるのではないかと思うくらいの」
リサ「そう、今でも愛し合ってるなんて素敵な事ですよ♪」
会長「そうそう、またニックが君に頼み事をしてたなんてね?」
リサ「ええ♪変わった生徒でしたものね、彼も彼女も。今度も非常にユニークな生徒がいると聞いて楽しみにしてるのよ♪」
【回想 奥様との二人の馴れ初め】
不二子「跳ねてしまったわ」
会長「いてて」
不二子「生きてるの?」
会長「えぇ、ハーレーにひかれて無傷で生きてるなんてとてもラッキーだったと思います」
不二子「あなた、こんな所で寝そべって何をなさってたの?」
会長「うん、蟻を見てました」
不二子「?見たところ日本人みたいだけど、ヒッチハイクでもしてたの?」
会長「ええ、でもなかなか車が止まってくれなくて。飲水も無くなり、いよいよ生き倒れしそうになっていたところ、蟻さんがいて。生物がいるということはおそらくこの何処か近くに水源か植物でもあるのかと思い」
不二子「じゃあ乗って、近くの街まで送るわ。あとは自分でなんとかしなさいよ?」
会長「良いんですか?今日はなんてラッキーな日だ♪」
この時、若かりし頃の会長は運を使い果たしたのかもしれません。
そして街で別れたのち数日後。
不二子「あなた、まだこの街にいたの?」
会長「君こそ、なんでまた此処へ?」
不二子「ひょっとしたら、あのおバカさんがまだいるかもって思って(笑)」
会長「そうですか(笑)私も貴女とまた会えるかもと思っておりました」
不二子「まったく面白い人ね、私のことはベアトリーチェと呼んで♪」
若かりし頃の二人がそこから距離を縮めることにそう時間はかかりませんでした。
特に女性に縁の無かった会長のこと、異国の地に突如現れたナイスバディを目の前にまるで卵からかえった雛のよう、ハーレーの振動に連動するかのようなバルンバルン♪が、ガッツリ脳みそに刷り込まれるというのも無理はなく。たとえソレが距離感どころか追々、己の寿命までをも縮めることになろうとしても。
【回想終わり】
そして。
会長「ただいま帰りました」
奥様「お疲れ様でしたわね」
会長「えぇ、この年になると長旅は少々キツいものです」
奥様「背広をおかけしますわ」
会長「すみませんね、うんしょ」
奥様「お風呂にでも入られます?沸かせてますけど」
会長「ではそうさせていただきましょうか♪」
会長が浴室へ向かうと。
奥様「クン、これは誰の香水かしら?」
秋の北斗七星は大気が澄むことから格別と言われており、より死兆星を見やすい季節だとも言われております。東にカシオペア、西に北斗七星とまるで阿と吽が天空の夜空で死闘を繰り広げているような。夫婦喧嘩は犬も食わぬ、それは作者も同じこと、くわばらくわばら。なので今日はこの辺で、めでたしめでたし♪