第115話 しろたんの反抗期
とある日の学校の帰り道。
しろちゃん「んも〜、しろたん帰るよ!ウチはケンタなんて高くて買えないの!晩ごはん唐揚げにしたげるから、ね?」
しろたん「唐揚げちがうもん。今ね、ウマ娘のキャンペーンしてるんだよ?」
しろちゃん「はぁ〜、なるほど。ソレが目当てか」
しろたん「ちがもん、ケンタ食べたいもん。グス」
しろちゃん「もう泣かないの、まいったなぁ。じゃあ、帰ったらトトロ一緒に観よう?ねぇ、あなたトトロって言うの?え、違うの!?じゃあ誰なの?って」
しろたん「ブッ(笑)」
そんなやり取りをしていると向こうから本日の犠牲者が。
ブライアン「よう、しろちゃんとしろたんじゃないか♪こんな道端で何してるの?」
しろちゃん「しろたんがケンタを買ってとダダこねてグズってるのよ」
ブライアン「あ〜、まぁでもソレくらいなら買ってあげたら良いじゃん?」
しろちゃん「甘やかしは良くないからね。そうやって親やジジババが甘やかした子供らはみんな世間知らずのおバカな大人になってる」
ブライアン「ソレは確かそうだけども」
しろたん「ねぇ買って?おぢたん買ってよ♪」
ブライアン「え、俺?なんで!?そんな港区女子みたいな。でも、ごめんね。しろちゃんに怒られちゃうからさ(笑)」
しろちゃん「いや、それなら別に構わないよ?親が甘やかすのは教育に良くないけど、他人のそれは親切とか思いやりとか優しさだから。てか今日、にわとりの日だしナイスタイミングだよ♪」
ブライアン「え、まさかそれマヂで言ってるの?」
しろちゃん「ブライアン、お腹すかない?いつも食材そのままの餌みたいなもんばっか食べてないでたまにはケンタとかも食べたほうが身体にも良いみたいよ?。てかケンタとか行ったことも無いでしょ?。それじゃあ、良い人が現れても何処にも連れて行けないオドオジでモテないよ?」
ブライアン「確かにそうだけど。ただ鶏肉は良いとして揚げ物は太るしなぁ」
しろちゃん「ったく、そんな筋肉にイチイチ神経質になるくらいならもうマッチョをそのまま食べちゃったほうが早いよ!」
ブライアン「いやそれは誤解を招く表現というかいろんな意味で」
しろちゃん「じゃあ今日ケンタッキーにしない?ブライアンの奢りで♪」
ブライアン「わかった、わかったよ(笑)」
しろちゃん「やったぁ!しろたん良かったね〜♪このオヂがケンタを買ってくれるってさ」
しろたん「オヂあいやとぉね♪」
そしてケンタに到着して。
しろたん「あのね、ウマ娘のやつおながいします」
ブライアン「えと、じゃあコレを一つください」
しろちゃん「あと、バーレルも。とくとくパック8ピース、ビスケットで」
ブライアン「え?とりの日パックってやつでいいんだろ?」
しろちゃん「だって博士たちのも買って帰ってあげたいし、だとしたらコレではちょっと足らないし。ブライアンが、とりの日パックにしといたらいいんじゃない?余ったらいただくから」
ブライアン「そうか、まぁお得ならそうするしか。でも」
しろちゃん「あのね。博士とさ、あんこさん結婚したんだよ♪良かったね、これで心おき無くリョーコさんに玉砕できるじゃん?」
ブライアン「え、そうなの!?てか玉砕って(笑)」
しろちゃん「ブライアンからのお祝いって言っとくから」
ブライアン「そうか?じゃあ」
店員さん「ではお会計、5590円になります」
ブライアン「、、、」
しろちゃん「な?世の中、今大変なことになってんだぞ」
そして。
しろちゃん「ブライアン、違う違う。ケンタはね、骨ごと食べられるんだよ♪ほらあそこのジジババ、そのまま丸ごと食べてるでしょ?(骨なしのヤツを)しろたんはまだ小さいからダメだよ?」
しろたん「わかてる(モグモグ)」
ブライアン「へぇ、そうなんだ?わかった。ん、確かにゴリゴリはしてるけど細い所はまだいけるな。てかすごいな?あそこのお年寄り、あの年で骨ごとガッツリいけるって」
しろちゃん「でしょ?ケンタは健康に良いって証拠だよ。あと、とりの日パックの骨の部位を毎月合わせると鶏の骨格標本が完成するようになってるんだ」
ブライアン「なるほど、ファーストフードって凄いとこなんだなぁ。いや勉強になったよ♪高い勉強代だったけどな?(笑)」
しろちゃん「良いってことよ♪友達じゃないか。またいろんな事を教えてあげるから一緒に色々行こうよ♪」
ブライアン「そうだな、世の中の見識が狭いとモテないもんな(笑)また宜しく頼むよ♪」
しろちゃん「うん、こちらこそ♪今日はありがとうね。ね、しろたん?」
しろたん「オヂあいやとぉ♪」
こうして、しろちゃんたちは仲良くケンタを食べましたとさ♪めでたしめでたし♪