第111話 the Milky Way Galaxy
会長「会合が長引いてしまって、こんな時間になってしまいましたが。今日は七夕というのに天の川は出てないようですね」(ホロ酔)
会長が夜道を千鳥足でフラフラしながら歩いていると何処かのお家の玄関先に七夕飾りが置かれていたのでした。
会長「おやまぁ♪短冊に願い事ですか。可愛らしいものですね、ふむふむ」
【はやく大人になりたい しろちゃん】
会長「あ〜ココは、しろちゃんの家でしたか。大人になれると良いですね♪そうだ、私も願い事を書かせていただこうかな。短冊の代わりになるものはないですかね、、、」
と。人気のない夜更けに明らかに不審者な様子の会長。
会長「そうだ、また寄らせてもらおうと思って拝借した寿司屋の箸袋がありました♪」
会長が短冊(箸袋)に願い事を書き終えると空から眩い光が身体を包み
会長「コレは夢でも見ているのですかねぇ?」
などと言ってるそばから、身体が地上から遠ざかり【何処かへ連れ去られて行きました】とさ、めでたしめでたし♪
そして翌朝。
しろちゃん「七夕祭り、楽しかったね♪」
しろたん「たのしかた♪」
【つよくなりたい しろたん】
四葉「願い事叶うと良いなぁ♪」
【お金が空から降ってきますように 四葉】
シロウ「じゃ、七夕飾りを片付けるよ〜」
【みんなが良い子のままでありますように シロウ】
あんこ「じゃあ、お仕事行ってくるね〜♪」
【若さが欲しい あんこ】
そして。
四葉「あれ?玄関先にお財布が落ちてる」
しろちゃん「やったじゃん♪願い事さっそく叶った!」
シロウ「駄目だろ、ちゃんと警察に届けないと」
しろちゃん「半分冗談だもん(笑)」
四葉「願い事にきちんと私のモノって書いとけば良かった」
シロウ「じゃあ、後で届けに行こう♪ん?七夕飾りに箸袋が付いてる」
しろちゃん「こんなの付けた覚えないよ?」
シロウ「何か書いてるな?」
【団長の大胸筋がさらに大きくなりますように。そして船長のケツもさらにデカくなりますように。そして私、会長は髪の毛が伸びますように】
しろちゃん「なんじゃこりゃ?一人称が会長って、あの人しかいないじゃん(笑)ウチに来てたのかな?」
四葉「じゃあ、この財布。もしかして会長のかも?」
シロウ「んー、あまり中身を見るのは良くないかもだけど。身分証とか入ってるかもしれないし確認しとくか」
案の定、財布の中にはまぁまぁの現金と会長の免許証やカード、それに怪しげなお店の名刺などが入っていたのでした。
あんこ「おうちに届けてあげたら?(笑)場所知ってるんでしょ?」
シロウ「そうだなぁ。どちらにせよ、困ってるだろうし(笑)」
しろちゃん「どちらにせよ困ることには変わりはないしね(笑)」
そして。
奥様「本当にすみませんね。帰ったらキツく言い聞かせておきますから(笑)」
シロウ「会長、まだ家に戻られて無いんですか?」
奥様「おそらく、無くした財布の中身を私に見られたとか思ってるんでしょう。それで怖くなって帰れなくなってるんじゃないですかね。困った人だこと」
しろちゃん「見つけたら、帰るように伝えておきますので。何卒、穏便に寛大な処置をお願いします」
奥様「大丈夫ですよ、ちょっとお仕置きするくらいですから(笑)みなさん、お礼と言っては何ですけどスイカでも召し上がっていきませんか?他にもいただきものが多くて、一緒に食べていただけると助かるんですけど♪」
しろちゃん「え、いいの?やった!これで大きくなれるかも♪」
しろたん「またねがいごとかなった?」
四葉「みんな良い子だしね♪」
シロウ「じゃあ遠慮なく♪」
そして。
会長「どうやら昨晩、酔いつぶれてココで寝てしまったみたいですね」
会長は公園のベンチに寝そべっていたのでした。そして手にはメモのようなものを握っておりました。
会長「コレはなんでしょう?」
【すみません、人違いでした お詫びに願い事を叶えておきました 天の川銀河】
会長「はて、誰と間違えたのかしら?まぁいいや。急いで帰らないと」
会長はその時まだ気づいていませんでした。わずかに残された髪の毛が3センチほど伸びていることに。めでたしめでたしめでたし♪なのでした♪