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第108話 しろたん、ねこたんになる



しろちゃん&しろたん「ねこ、ねこ、ねこなの〜♪」


 二人がtiktokの猫動画を見ながらご機嫌でノリノリに歌っていると。しろちゃんの膝に座っていた、しろたんが


しろたん「しろちゃん、猫かいたいね♪」


しろちゃん「ん?そ、そうだね~」


 しろちゃんが返事に困りながら洗濯物を畳んでいる四葉ちゃんのほうを見ると、目を大きく猫のように見開いて「ダメよ」の合図を送るのでした。


しろちゃん「でも可愛いけど飼うとなると大変だからね?」


しろたん「ええ〜、なんで?」


シロウ「そう言えば、しろちゃんも昔、ウサギを飼いたいって駄々をこねてたことあったよな(笑)」


 と、コーヒーをいれていた博士が。


しろちゃん「そ、そうなんだよ。生き物を飼うというのは最後まできちんと面倒をみてあげなきゃいけないってことなんだよ。だから、しろたんが一人でもみれるようになってからまた考えるというのはどうかな?」


しろたん「うん!わかた♪」


シロウ「さすが、しろたん♪おりこうさんだね(笑)」


四葉 (にっこり微笑む)


しろちゃん「そうだ、良いこと思いついたよ!しろたん、ちょっと待っててね♪」


 しろちゃんはそう言うと何かを探しに部屋を出るのでした。そして。


しろちゃん「じゃじゃーん♪しろたん、コレ付けたげる」


 そう言って、しろたんの頭に猫耳カチューシャを付けたのでした。


しろちゃん「たちまち猫を飼うことはできないけど、猫ちゃんの気持ちにはなれるかな?ってニャ♪」


四葉「可愛い♪似合ってるニャ」


シロウ「確かにニャ(笑)」


しろたん「えへへへへ♪ニャ」


しろちゃん「フフン♪じゃあコレも付けてみよっか?」


 しろちゃんは天使の羽根を取り出すとソレをしろたんの背中に付けてあげたのでした。


四葉「あ、可愛い〜♪」


しろちゃん「でしょ?絶対似合うと思った♪」


しろたん「ええ〜」


シロウ「もう、しろたんが二人のおもちゃにされてるな(笑)」


しろちゃん「博士、可愛いはね?女の子の特権なんだよ。オッサンがこういうの付けてたらただの変態でしょ?」


シロウ「まぁな、てか俺にはそんな勇気すらないわ(笑)」


しろちゃん「会長が付けてたら、そろそろ天に旅立つ時が来たのかな?ってなるけどさ(笑)」


シロウ「案外、会長なら違和感ないかもな?(笑)」


四葉「ブッ(笑)」



 そして。



あんこ「ただいま〜♪」


シロウ「あ〜、おかえり。お疲れ様♪」


あんこ「あ、どうぞどうぞ♪こ汚い(とこ)だけど遠慮しないで上がってちょうだいね」


 あんこさんがそういうと後ろから、おちょぼんがついてきた。


おちょぼん「おじゃましま〜す♪」


あんこ「さっき帰りにね、おちょママの運転する車とバッタリ会って。ウチ来る?って言ったの。おちょママも後から来るって」


シロウ「そっか、こんな所ですがどうぞどうぞ。いつも、しろたんが仲良くしていただいてありがとうね♪」


おちょぼん「いえいえ♪」


 その時、シロウ家の時計の秒針が1秒止まるのと同時に、おちょぼんを含む一同全員の視線が【ある事】に気づいたのでした。


しろたん「あっ、、、」


あんこ「その格好はどうしたの?しろたん(笑)」


 しろたんは、おちょぼんの前までスローモーションに歩くとそのまま膝から崩れ落ちるかのような動きで流れるように床に両手を付き土下座スタイルで


しろたん「どうかこのことはなにとぞ、なにとぞご内密に」と普段出したことのないような声でお願いするのでした。


おちょぼん「もちろんよ?こんなに可愛い、しろたんの姿は私だけの秘密にしておきたいもの♪」


しろたん「えへへへへ」


しろちゃん「しろたん、良かったね(笑)さすが、おちょぼん♪」


シロウ「所で気になったんだけど、しろちゃんは何でそんな物を持ってたんだい?(笑)」


 しろちゃんと四葉ちゃんは目を大きく猫のように見開いて博士に「余計なこと言うな」と圧をかけたのでした。


 ともあれ、しろちゃんたちは、しろたんの猫を飼いたいというお願いをまんまと有耶無耶にしたのでしたワラ。めでたしめでたし♪


 

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