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第107話 HUNTER


ブライアン「お前が俺を呼び出すなんて珍しいじゃないか?一人なのか?」


ノミ「もちろん♪そう言うと思って見通しの良いビルの屋上にしたんだし。じゃないと安心してキミに一人で来てもらえないでしょ?(笑)」


ブライアン「ふ、そうだな(笑)で、話はなんだ?」


ノミ「ハンターが動いたみたいだね」


ブライアン「あぁ、知ってる」


ノミ「キミの差し金かい?」


ブライアン「まさか。いや、俺はもう関係ない。だから誤魔化す必要も無ければ嘘をつく必要もない」


ノミ「そう、信じるよ♪だって友達だもんね?」


ブライアン「しろちゃんのな?(笑)」


ノミ「じゃあ、クロウがハンターに狩られたというのも知ってるよね?」


ブライアン「あぁ、そうみたいだな。お前はどう思う?」


ノミ「うん、そこなんだけどね。機械を取り返す前に彼らが消されたってことは、ハンターに取り戻すつもりはないってことだと思う。むしろクロウが邪魔だったってことは機械はそのままで良いってことだから、こちらとしては今のところ問題無いよ」


ブライアン「おそらく、だろうな。ハンターは盗みのプロじゃない。その気になればできなくもないだろうが、そこはプロに任せたほうが二度手間にならなくて済む。俺ならそうすると思う」


ノミ「さすが元ハンター、よくわかってるね♪」


ブライアン「ハンターの元スパイであるオマエの意見だしな?(笑)どうだ、ココはお互い過去のことは水に流して協力するか?」


ノミ「嫌なこった(笑)」


ブライアン「しろちゃんの真似かソレ?(笑)」


ノミ「よく一緒にいるからね、ついつられてしまって困るんだけど(笑)そもそもハンターが私怨で動くような組織じゃないってことは、お互いわかってるでしょ?それに、しろちゃんとの約束で僕たちケンカをしないってことだしね。ならそれで良いんじゃない♪」


ブライアン「お前にその約束を破る勇気があるなら別だけどな?」


ノミ「ブライアン、銃は持ってきてるんだろ?僕を撃ってごらん。こんなチャンスはもう二度と無いかもよ?」


ブライアン「いきなりどういうつもりだ?」


ノミ「良いから、やってみなよ?」


ブライアン「できないな、しろちゃんとの約束だから」


ノミ「そう、じゃあコレならどう?」


 ノミはナイフを取り出し構えた。


ブライアン「冗談はよせ、それとも本気なのか?」


 一触即発の二人。緊張感が漂う中、ブライアンは銃を取り出すとそのまま床におろし両手をあげた。


ブライアン「お前の好きにしろ」


 その様子を見て、ノミもナイフを懐にしまった。


ノミ「ごめんね、冗談だよ♪でもこれでわかったでしょ?しろちゃんとの約束は【絶対に破ることができない】ってことが」


 一方、その頃。


しろちゃん「た、大変だぁ〜!」


四葉「どうしたの?しろちゃん!?」


しろちゃん「豚肉が特売なのにグラム100円を超えてるんだよ!これじゃ、客人をもてなす時くらいしか我が家でお肉が食べられなくなってしまうよ」


四葉「大げさね(笑)でも物価がこのままドンドン上がってしまったら家計が大変なのは確かだわ。しばらくは、キュウリね♪ヒンメルならそうすると思うわ」


しろちゃん「そっか、ンーなら仕方ないね(笑)」


 ベランダに領域展開された家庭菜園のキュウリ。しろたんが学校から貰ってきた苗を植えたものだそうで。以前、植えた覚えのないパセリでアゲハの幼虫の地獄絵図と化した教訓を活かすものの、キュウリは放って置くとドンドン増え大きくなり過ぎるので、毎日朝昼晩と食卓に並ぶことになるのでした。めでたしめでたし♪


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