第1話 しろちゃん誕生
あんこ「お邪魔しまーす、頼んでたの出来てる?」
シロウ「あー、できてるよ。持ってくるからコタツにでも入って待っといて」
あんこさん「はいよー、うぅ寒い寒い〜。あら愛流ちゃん久しぶり♪おじさんの所に来てたの?」
あんこはそう言いながら、コタツの上のミカンを慣れた手付きで勝手に剥き始めた。
.....。
あんこ「ん?愛流ちゃん、、、じゃ、ないよね?よく見ると違うってか誰?」
愛流じゃない人「お姉さんこそ誰?」
シロウ「あー、それ人造人間のしろちゃん。名前考えるの面倒くさいし今どきの名前とか知らんから俺の名前から取った。しろちゃんて呼んであげて」
しろちゃん「しろちゃんです♪」(ニッコリ笑)
あんこ「シロウ、あんたまさか捕まるようなことしてないよね?」
シロウ「当たり前だろう、その子は俺の遺伝子とス○ローのゴミ箱とかから取ってきた〇〇の卵やらを色々合わせてだな、だからどことなく面影あるだろ?おかんも姪に似てると言ってたな」
あんこ「あんた、またオバサンまで巻き込んで。生命の尊厳だけはあれほど汚すなと、、、」
シロウ「知らん、俺の尊厳を守ろうとしない世の中に俺の生きた証を俺の科学力で残すことにとやかく言われる筋合いはないからな?な、しろちゃん」
しろちゃん「まぁ私にとってはこれでも父親ですし、生まれてきた私には責任がないことなので(笑)」
あんこ「じゃあ、ある意味なんかの法律にはたぶん間違い無くひっかかってるとは思うけど、たちまち誘拐とか未成年者略取とかそんなんでオマワリさんがいきなり突入してくるってことはないのね?」
シロウ「もちろんだ!ちなみに、しろちゃんはこう見えて立派な成人設定であるから、酒も飲めるし遊技場にも堂々と入れるぞ」
しろちゃん「未成年だと話としては膨らませられそうだけど、学校はどうやって通うの?とかツッコまれそうなのと、あと博士の所持している女性の参考文献や資料に偏りがあったからこうなりました。でも成人だからだいたいのことは大丈夫、いわゆる大人の事情ってやつです(笑)」
あんこ「まぁ造ってしまったものは今更どうしようもないんだろうし、知ってしまった以上は私にも責任が発生してしまっているんでしょう。私の名前は、あんこと呼んでくれたらいいわ。とりあえず私の服とか使えそうなのあげる。よろしくね、しろちゃん♪」
しろちゃん「あんこさん、ありがとう♪こちらこそよろしくおねがいします♪」
遅ればせながら説明しよう!普通なら誰も信じるわけがないような事でもやってのけるだけの頭脳と技術力と胆力とノリでこれまで散々いろいろやらかしてきたシロウ博士は人間性はともかく博士としては超優秀の部類でして、あんこはシロウの元恋人でありますが上記の通り色々あった末、今は独身のアラナントカのまま、たまにこうして困ったことがあるとシロウに物事を頼む関係が続いているのです。今は名前からだいたいの年齢もわかるでしょ?(笑)いや、ほんと嘘です、嘘ですから、ちょっと叩くのやめてもらえますか、あんこさん(作者)
シロウ「あ、そうそうお前に頼まれてたコイツな?壊れた所を直したついでに5分短くコメが炊けるようにしといてやったぞ」
あんこ「あ、ありがとう」
しろちゃん「オコメが炊ける匂いをかぐと、なんか故郷に帰ったような気分になるよね」
シロウ「そりゃ回転寿司屋がお前の故郷と言っても過言ではないからな(笑)」
しろちゃん「マヂうけるソレ(笑)」
ケラケラ笑いながらグータッチで応える二人を尻目に、この不安な気持ちが何事もないまま最終話まで無事に終わりを迎えることを祈る作者とあんこさんなのであった。
読んでいただきありがとうございます。
よくありそうな話のわりとない表現だったり自分なりの解釈で独自のカラーが出せたら面白いと思います。