創世記
聖書の神様は全知全能の唯一神と記されています。
神様は自分の姿に似た人間を創造し、人間の住う世界を創造なさいました。
神様は動物や草木など人間を楽しませる為に創造されたのです。
創造した人間のアダムとエヴァに言いました。
この楽園の木の実を自由にお食べなさい。しかし、この実だけは食べないで下さい。食べたら死ぬでしょう。
子供でも分かる単純な注意でした。これは毒キノコだから食べてはいけないと言われたら誰だってそうしますよね。
アダムとエヴァは初めはその注意に従っていました。
しかし、ある日エヴァの元に蛇がやって来ました。蛇はこう言いました。
あの木の実を食べると神様の様になるから、禁じられているのです。それを神様は知っているのです。決して死にません。
エヴァは蛇の甘言に騙されました。
この蛇の正体は悪魔サタンです。神様に仕える御使の1人でした。頭の良いサタンは神様よりも自分の方が上手く世を管理出来ると高を括ってました。
騙されたエヴァはアダムに蛇の言葉を伝えます。
アダムは蛇の言葉が嘘だと知っていました。しかし、エヴァを悟す事もなく共に禁じられた木の実を食べました。
神様の怒りに触れた2人は罰を与えられ楽園から追放されたのでした。
そして、神様は悪魔サタンに世を上手く管理してみなさいと命じるのでした。
ここで注目して欲しいのは、
①唯一神で他の神を一切認めない事。
②人間と動物や草木の扱いの区別がはっきりしている事。
③サタンが付いた嘘で禁断の実を食べても人間が死なないと言っている事。
④何故、悪魔サタンに世の管理を任せたのか?
です。
①何故他の神を一切認めないのか? ③サタンが吐いた嘘は未だに人間を欺いているのか?
仏教など輪廻転生を唱える宗教を聖書では基本的に悪魔サタンの教えだとしています。
悪魔サタンは禁じられた木の実を食べても死なないと言いましたね?
人間は死んでも、魂はあの世に逝き、またこの世に戻ってくるという教え、輪廻転生こそがその死なないとする騙した発言とされています。
聖書では、人は死んでも、土に帰るだけとされています。死んだら、何も感じないのです。眠っているみたいになると記されています。
死後に地獄で苦しむ目に遭うなどとんでもないと否定しています。
何故、他の神を認めないのかは、他の神など事実いないからだそうです。
②虫や動物に生まれ変わる事もありません。人とその他の生命の線引きははっきりしています。人以外に感情は無いと否定してます。悲しくて泣くのも、楽しくて笑うのも、人だけとされています。
④神様が悪魔サタンに世の管理を任せた理由は、「やれるものならばやってみなさい」……という感じかと思います。
神様を教師に、悪魔サタンは反抗的な生徒に例えてみましょう。
反抗的な生徒「先生の教え方下手だな! 先生より俺の方が上手く教えれるし!」
教師「……そうですか。ではお願いします」
一度やってみて失敗しないと反抗期な生徒は学ばないだろうと教師は思ったのでしょう。
反抗期な生徒に世を任せるとは人間からしたら良い迷惑ですね。
世の中の悪いことは全て悪魔サタンの所為だという事になります。実に単純明快ですね。