表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/34

side勇者:説明回

書いてる途中で容姿についてあまり考えてなかったことに気が付きました。


そもそも3話で別サイドは早いと思うのですが、ちょっと説明回を挟みたかったのです。

主人公が主人公なので。。。


正直に言いますと、この回は文章力のなさを痛感しました。

ただ、自分の納得がいくまで直してるといつまでたっても進められないので

投稿します。


ここをこうしたほうがいい等のアドバイスがありましたら、コメントをお願いします。

 アース大陸にある唯一の国、キンチヨ王国。

 その王城で一人の少女が人を探していた。

 金髪でウェーブのかかった髪が似合い、少々幼さを残す容姿ながら凛々しさも併せ持ったその少女は、異世界の定番、お姫様である。


 人探しと言っても、どこにいるのかは検討が付いている。そのため、すぐに見つけることができた。

「勇者様、ここにいらしたのですね」

 勇者、500年毎に現れるという魔王を討伐するために召喚された異世界人である。


「姫、もうしわけありません。ここにいると何故か落ち着くのです」

 ここは召喚の間、歴代の勇者がすべてがここで召喚されている。

 

「勇者様が召喚されてもう1年になるのですね」


********************************

 

 1年前、勇者が召喚された日

 

 キンチヨ王国の召還の間に、国の重鎮達が集められていた。

 ここでは500年に一度召喚の儀が行われており、今がその500年目にあたる。

 召還の義といっても特別なことが行われるわけではない。何故なら勇者召喚は、人の意思にかかわらず勝手に始まるからだ。

  

 そこに学生服を着た黒髪黒目の男がいた。年は17歳といったところか、年齢の割りに落ち着いた雰囲気を持った彼は、世界に選ばれて召喚された勇者である。


 代々勇者への説明は王女がすることになっている。そのため、王女が前にでて話し始めた。

「世界の意思により召喚され勇者様。私の言葉がわかりますか?」

 

「ここは……、俺はさっきまで学校にいたはず」

「ここはキンチヨ王国の召喚の間です。貴方は勇者として召喚されました。突然のことでさぞや驚きでしょうが、申し訳ございません。これは、世界の意思なのです」


 勇者と呼ばれた男は、その言葉に期待を持ちつつも聞き返した。  

「貴方はいったい……?勇者とは?それにキンチヨ王国とはなんだ?」  

「私はこのキンチヨ王国の王女です。貴方は勇者としてこの世界に選ばれました。そしてここは、貴方様の視点で言いますと……異世界です」

 異世界、召還された時点で薄々と感じていたことが事実であったことに、勇者はある種の高揚感を感じた。

 

 勇者が冷静になったと判断した王女は説明を続けた。

「勇者様、この世界ではステータスという概念があります。心の中でステータスと唱えて下さい」

 過去のノウハウがあるため、勇者の世界とこの世界の差異はある程度把握している。

 世界が違うこと、そして勇者へのモチベーションの提供として、最初にステータスを見せることが決まっていた。


 勇者はステータスと唱え、しばらく自分のステータスを確認していた。

「これは……、確かに見れたが高いのか?ドラゴンのクエスト基準で言えば高ステータスな気もするが」

 勇者は一人事のように呟いた。

「ドラ……?えっと、いったいどれくらいの数値でしょうか?」

「ステータスは大体500前後ですね。これは強いですか?」

 勇者はステータスについては正直に告げた。基準を知らないことには何もわからないからだ。だが知らない世界で相手が味方かもはっきりしていないため、スキルについては隠すことにした。


「勇者様は恐らくまだ1レベルかと思いますので、十分に高ステータスといえます。参考までに、ステータス1は生まれたての赤ん坊が基準と言われています。つまり勇者様は生まれたての赤ん坊の500倍の強さということになります」

 実際にはステータスすべてが500倍のため、500倍の強さどころではない。

「500倍……、俺にそんな力が……?」

 500倍、その言葉に衝撃を受ける。  


「あれ、赤ん坊?それは……、強いのか?」

 もっともな疑問である。赤ん坊と戦ったことなどあるわけがない。

「現時点では強くはないです。むしろここにいる中で一番弱いのは勇者様ですね。」

「え?」

「今の勇者様が相手なら、目隠しをした状態でも勝てる自信があります」

「え!?」


 あまりにも低い評価に驚きを隠せない勇者に補足する。

「ただし、勇者様は1レベルです。1レベルの次点でそこまでのステータスを持っている方はいません。ステータスはレベル以外でも成長や、トレーニングなどで上昇しますが、1レベルですと一般的には100が限界と言われています。」

 実際にlv1のまま成長すること自体がないので、あくまで理論値であると続けた。


「つまり勇者様は、伸びしろの塊ということです。」

 その言葉に勇者はホッとした。努力次第ではこの世界で最強になれるのだと。


「スキルなども表示されているかと思いますが、あえてスキルは聞きません。スキルは、私達を信じられると思ったときに教えて下さい」

 切り札としてスキルを隠そうとしていた勇者は拍子抜けした。

「スキルとは長所でもありますが、一つでも知られるとある程度傾向がわかります。つまり、短所を知られることにも繋がるのです。ただ、協力して事を成すにはお互いの事を知らないといけないので、いつかは教えてくださいね」

 王女の笑顔に勇者が見惚れていると、王女は真面目な顔に切り替えた。


「それでは本題に入ります。歴代の勇者様もこの時点である程度お察しいただいていたようですが、勇者様には魔王を倒して頂きたいのです。もちろん最大限のサポートもしますし、勇者様お一人で魔王討伐をさせることはありません」

 異世界の定番魔王討伐である。予想していたことだったため、勇者はすぐに受け入れることができた。

「魔王を倒すことで元の世界に帰還できます。もちろん討伐後もこの世界に残る、という選択も可能です。」


「ここまででご質問はありますか?」

 ずいぶんとあっさりと終わった本題に、少々呆気にとられたが、勇者としての説明については十分であった。


「先ほどステータス1は赤ん坊が基準と言ってましたが、この世界の赤ん坊は全員同じステータスですか?個人差などはないのですか?」

 どうでもいい質問だが、この世界では個体差がないのかが気になったのだ。


「いえ、正確には表記が1というだけで、細かい部分では違いがでます。」

 ステータスは小数点以下は四捨五入で表示される。例えば、9,5と10,4では同じように10と表示される。

「なので、ステータス1は赤ん坊の平均値と言われています。」

 

 この説明で勇者はふと疑問を抱いた。0.4以下はどうなるのかが気になったのだ。 

「その説明で言いますと、虫のように小さな生物のステータスは0になったりするのですか?」

「ステータスの最低表記は1です。例えば、どんなに小さな虫でも力が一切ないなんてことはありえませんので、1と表記されます。つまり、0から1にかけては繰り上がりになるようです。これは鑑定という特殊なスキルを持った方が証明しています。」

 虫の力が1と表記されていようと、赤ん坊と同等の力があるわけではない。ステータスが上がろうとも、1.5を超えない限り表記がかわらない。 

 

「ちなみに、0の場合は一切ステータスに表記されません。例えば、勇者様には魔力の表記がないのではないですか?」

 魔力、その言葉に一瞬胸が高まるも、説明の流れから自分にはないものだと悟り落胆した。

「たしかにないですね……。姫様には魔力があるのですか?」

「私、といいますか勇者様以外は皆持っています。歴代の勇者様は全員魔力を持ち合わせていないようなのです。」

 つまり勇者は魔法が使えない。異世界の楽しみが一つ失われたことで少し泣きたい気持ちになった勇者である。

勇者の名前も一応あります。

これを読んでくださってる方は、他にも読んでる作品が多くて名前を覚えるのが大変かと思いまして、

あえて名前については触れないようにしてます。


次回更新は4/26(木)7:00を予定してます。

時間をずらして色々試してみようかなと思ってます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ