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進化と実験

どんどん更新が遅くなってます。。

申し訳ないです。

 ゴブ太郎達が殺された翌日、私は何故か進化していた。

 何故だ……?

 

 ☆☆☆☆☆☆


 確かに昨日レベルが上がっていた。

 しかし、進化するほどではなかった。


 覚えがあるとしたら昨日の赤毛猿だ。

 私の攻撃を受けたせいか、体調を悪くしているようだった。

 もしかしたらアイツが死んだのか?

 私はあいつを殺せたのか? ゴブ太郎達の仇を打てたのか……?


 人間を殺したのなら進化も頷ける。

 とりあえずステータスを確認してみる。


【名前】

 バター

【種族】

 アサシンモスキート

【ステータス】

  LV:1

 力:1

 耐久:1

 魔力:1 

 敏捷:50

【種族スキル】

 吸血

 原虫生成

【固有スキル】

 消音飛行lv4

 貯蔵庫lv3


 なん…だと…!

 アサシン!! アサシンモスキート!!

 ついに、ついに私にふさわしい進化を遂げた!!

 ステータスは相変わらずだけど!!!


 名前はかっこよくなったけど、一体どれだけ頑張れば私は強くなれるのだろうか。

 増えたスキルも一つだけだ。

 若干名前負けしているような気がする。


 あれかな、トンボをアサシンの如く殺しまくったからかな。


 それにしても、原虫……? なんだこれ、こんなの生成してどうするんだ。


 そして恒例の種族確認タイムだ。さて、評価や如何に!


『伝説の虫型モンスター。発見された例はほとんどないが、極めて危険なモンスター。かつて現れた際に小国が一つ滅んだとされている。その危険度はドラゴンに並ぶSランクとされている。』


 !?


 え?

 え??

 EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE


 なにこれ怖い。

 どういうこっちゃ?


 ステータスは敏捷があがったけどそんなに強くないよね?

 この世界のドラゴンって弱いの?

 このドラゴンってドラゴンフライ(トンボ)じゃないよね?

 私もトンボ相手なら勝てるし……。

 SってAから数えるとかなり下のほうだしね。

 いやいや、そんなわけない。Sって言ったらAの上だよね。何故そうなってるかよくわからないけど定番だ。


 もしや……、原虫生成か……?

 進化して変わったことといったら、ステータスとスキルレベルを除けば、このスキルが増えた事くらいだ。

 スキル一つでそんな評価になるの……? 一体このスキルは……?


 本能である程度はスキルの詳細がわかる。


 このスキルで体内に原虫を生成することができるみたいだ。生成した原虫は吸血をする際に放出する事ができる。

 だが、原虫……?

 なんとなくどうやって作るかもわかる。そして、どうやって出すかもわかる。

 だが、原虫を出して何の意味がある。

 そもそも原虫って何だ……?

 原虫が何なのかはわからない。だが、この原虫というやつが危険度をSに上げているのは間違いない。


 いや、ある程度予想は付く、恐らく寄生虫のようなものだろう。

 体内に宿り、対象の体調を崩す。もしくは、種族名から鑑みるに……。

  

 使いたい。とりあえず試したい。とにかく試したい。


 手近にいるのはボンキュッボンだが、こいつで試すのはやめておこう。

 何が起きるかわからないのにボンキュッボンで試して死なせてしまった場合、大変なことになる。

 こいつにはタマちゃんのお世話という、この世で最も大事な役割があるからだ。

 ボンキュッボン以外のやつで試す。


 まっさきに頭に浮かんだのがタマちゃんを誘拐したチビだ。

 チビといっても当然私よりは大きい。

 だが種族としては小さいことは間違いない。


 チビを探そう。

 私はボンキュッボンの家を後にして、町を探索する。

 この町は以外と大きい。

 大きな建物がいくつも並んで、そして大きな人々が……。

 わかっている。大きな建物に見えるのは私が小さいからだ。


 私が観察するに、この町は田舎に分類される気がする。

 全員が地元民、そんな雰囲気だ。

 だが、今はそんな事どうでもいい。あのチビだ!!


 あてもなくチビを探す。だが見つからない。

 そもそも私は昨日初めてこの町に来たんだ。いや、それどころか人間の町自体が初めてだ。

 そんなところを当てもなく探すなんて無理がある。

 町を闊歩するうちに、だんだんチビの事はどうでもよくなってきた。


 もう誰でもいいや。

 とりあえず手近にいたやつをターゲットにする。

 選んだターゲットは女だった。

 ただ近くにいただけだが、試させてもらおう。


 まずは原虫を生成する。

 初めてだが、意外と簡単に作ることができた。

 体内に新しい命が生まれた感触がある。


 準備は整った。


 私はすぐにターゲットに飛び乗る。人間の血を吸うときは首筋が一番だ。

 そして吸血。その際に、体内の原虫を唾液とともに送り込む。

 これで完了だ。


 この能力は直ちに影響はない。しばらく観察が必要だ。


 いや、心なしか顔色が悪くなっているように見える。即死はしないまでも影響はでてくるのか?

 この原虫、私の意思である程度能力をコントロールできるような気がする。

 その感覚をつかみたい。


 他にもサンプルがほしい。

 近くにいるやつにもプレゼントしてやろう。喜べ凡人ども。


 近くにいる人間達に原虫をプレゼントする。

 それぞれに微妙に異なる原虫を送り込む。

 誰に何を送ったかわかるようにとりあえず10人からスタートだ。


 ネットを沢山やっている人なら、蚊が世界で一番人間を殺しているという話を聞いたことがあるかと思います。

 これは、マラリアで無くなっている方が沢山いる事を示しています。

 ですが、蚊が一番人を殺しているという事については若干の間違いがあります。

 実際に殺しているのは原虫です。蚊を媒介として、マラリア原虫が人の体内に入り、マラリアを起こしています。


 ですが、マラリアは絶対に死んでしまう病気ではありません。

 治療は可能です。ですが、当然お金、設備が必要になります。

 マラリアについては世界中で色々な活動をされていますので、興味を持った方は調べてみて下さい。


 ちなみに、作中で登場する原虫はオリジナルです。

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