ようこそ『グリムガーデン』へ。
「…レイア。あれなに?」
「それは、サンウナギって言う幼虫だ。蜂蜜で味をつけて焼くと美味いぞ。」
「…レイア。この木の実食べれる?」
「それは、木の実じゃないぞ。カカキツマイと言う丸い花だ。」
「…レイア。この花は?」
「…それは、カエデソウ。」
「…レイア。あれーーー」
「…サニー。俺は、図鑑か…。」
「…まだあれしか言ってない。」
サニーと旅をして3日たったレイアは、毎回質問されるサニーに疲れながら、森を歩く。
一方毎回質問しているサニーは、森で見たもの全て珍しくメモをとって聞いたことを記録してる。
知り合って間もなく2人は、楽しく打ち解け合っていた。
最初は、内気なサニーと話ができるか不安だったレイアだが、
向こうから、あれなに?これなに?と質問してくるので会話は至ってぎこちなくはならなかった。
ま、助かるんだけどな…。
メモをとるサニーを見てレイアは苦笑する。
「サニー。もうすぐでグリムガーデンにつくぞ。」
「…!わかった。」
森へ入って3日目。
俺は、さっきまでグリムガーデンへの道のりの地図を描き、
森も形や住んでいる生物を確認していた。
その時俺はあるもの見つけた。
「さっき、果樹園を見つけたんだ。その近くにきっとグリムガーデンがあるはずだ。」
「…もうすぐだね。」
それは、『グリムガーデンの果樹園』っとデカイ字書かれた看板だった。
リンゴの木がたくさんあった果樹園には、台車が通った後があり、俺達はその道のりを歩いていた。
歩いて約5分。
「…レイア。村の入り口が見えるよ。」
「お!やっとか。」
村に入り村全体を見る。
村『グリムガーデン』は大自然に囲まれた村だ。
彩りの花や、沢山の畑。山奥にある田舎村の光景だ。
しかし、田舎のような物寂しい感じはしなく、むしろ沢山の豪華の家があってこの村は、相当栄えている村に見える。
「スゲー。」
「…きれいだね。」
村全体を見回し、村の光景に感動する。
「とりあえず、寝床確保しないな。」
「…その前に、お金稼げるところ探さないと…。」
「そういえば金持ってなかったけ?」
「…食い逃げしたこと覚えてないの…。」
「でも、金を稼げるとこなんてあるか?」
「…わかんない。」
お互いうなだれる。
金がないといろいろ不便だなぁ。
すると、赤い頭巾を被った女の子が俺達に近づいたのがみえた。
「お兄さん達お金が欲しいの?」
「…!ああそうだ。」
「だったら、私の護衛してくんない。ここ最近狼がでるの。」