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悪人達の日常  作者: 安雄
26/37

ヴォルタ村②

冒頭に4日経過したことが書いてありますが、リアルの方では実際に前話を書いてから約4年経過してます。

社会人になってからは仕事覚えるのにも必死だったのもありますが、それ以上になろう小説が世に沢山出てきて自分の小説なんてパクリだらけみたいな自己嫌悪に陥って書かなくなったというね…。

まぁ…なんでまた書くようになったかは後書きで触れますね。

あれから4日が経って、ゴブリン達が作ったアジトをさらに掘り進めて、とある実験を男の騎士へとしていた。

生きてる人間に死霊術をかけたらどうなるかを確かめる為に色々と試行錯誤していたのだが、どうにもこうにも上手くいかず、最初にいた男8人もあっという間に2人にまで減っていた。

まぁ、俺が直接殺したということもあってか、レベルも当然の如く上がっていた。



***

スカム・チュッニー LV30

生命力:2015

魔力:4025

筋力:47

体力:84

敏捷:60

器用さ:103

賢さ:115

精神:51


***


前にステータスを開いたのはレベル23だったから、思えば随分とレベルが上がっていたもんだな。相変わらず残念な数字もあるが、とんがってるものもあるからよしとしよう。


あれからゴブリンの数もそれなりに増えてはきたが、まだ村を襲うには弱い数だ。いや、そもそも村民自体に戦闘能力はあるのか?

ちょっと調べてみる価値はあるかもしれん。


「サップ。少しフレーダーを使って頼みたいことがある。契約を通して魔力を送って支援するから村の戦力を調査したい。」


つい2日ほど前にサップも様子観察しに、このアジトに到着しておりその際に拠点のゴブリンを追加で運んできていた。

ただのゴブリンではなく、ナゴがゴブリンに自爆魔法を覚えさせた精鋭?20匹だ。


「ちょいと待ってろ。」


そうしてサップはフレーダーの視界をよく見てみる。

村の中はどこか落ち着いたような乱れたような雰囲気が入り交じっており、スカムを拐おうと企てた元冒険者の荒くれ達の姿も見受けられた。

後は若干サボり気味の自警団と警ら任務とは名ばかりの騎士が数名。

冒険者の姿もちらほらいたが、その多くは情事の真っ最中であった。


その情報をそのままスカムに伝えるサップ。


「なるほどな。そういうことか。そうなると多方面から攻めるか。」


「というと?どうするんだい?スカム君。戦力的に分散は難しいんじゃないかな?」


「まぁ…それもそうだが、一応作戦を説明しておくとだな…」


ここでスカムは少し間を置いて息を整えるとまた話し出す。


「北側は気が抜けた自警団がいるみたいだから、そこはゴブリン共で矢の雨を降らせる。あと、サップが突撃して何人か食い荒らせ。それとほぼ同時に東側の壁を自爆ゴブリンで突撃させて破壊する。そこからは矢継ぎ早にアンデッド騎士や小鳥ゾンビの群れを女と交わってる冒険者共にけしかける。

…これでサップ達が戦闘していても増援には早々来れなくなる。」


「西側と南の正面入口はどうするつもりだい?」


「西側はあの人身売買女共のアジトがデカデカとあるから、繁殖したゴブリンを全てなだれ込ませる予定だ。南側は…あそこからポロローズの増援がそのうち来るからそれまで暴れる予定で行こう。」


「僕からも提案があるんだけど、ポロローズからの増援はかなり遅れると予想されるよ。向こうも今は復興途中だろうからね。だから来るとしても冒険者集団もしくは騎士団だろう。少なくとも警備隊は出してこない。

…あの、ローだったかな?警備隊長はかなりの熟練者だし彼の直轄の部下も練度が高い。それをわざわざ復興途中の町からは増援には出さないとは思う。…暴れた後に僕らは早々に別ルートで拠点に戻ろう!魔力量が高そうな人間とその他道具だけ持ち帰ってさ。」


…まぁ、確かに一理あるかもしれないな。


「ナゴ。お前の案にのって、ヴォルタで暴れ回った後はゴブリンに後は任せよう。なるべく早めに実行した方がいいが、今朝方産まれたばかりのゴブリンが育つまで数日かかるだろうから、それを機にして攻め込もう。数十匹とはいえ戦力には違いないしな。」


そしてスカムやナゴ、サップが着々と準備を進めていった。この間産まれたゴブリンもすっかり育って使えるようになったので、昼過ぎ頃のサボり気味の自警団にとっては眠気が襲ってくるような時間に戦は始まった。


今まさに欠伸をしていた自警団の青年の額にゴブリンが放った粗野な矢が突き刺さる。その後次々と放たれる矢で気を抜いていた自警団は5人の死者を出す。警備詰所から10人ほど追加で出てくるが、サップが狼の姿で先頭にいたまだ幼さが残る青年の頭を噛み砕く。

次いで出てきた少女の胸も切り裂いて戦闘不能にした。

さすがに囲まれて反撃にあうも、矢を射ていたゴブリン達が粗末なナイフや槍を手にして合流してサップに釘付けになっていた自警団らの脇腹や側頭部を突き刺していた。


さすがに自警団だけではなく、近くの店で酔いつぶれていたと思われる冒険者3人ほどが頭を押さえながらも各々武器を持って走ってきていた。

サップはゴブリンに自警団は任せることにして、追加の冒険者三人組を相手にすることにした。さすがに強かったものの絶賛二日酔い中で視界もおぼつかない三人は、あえなくサップに噛み殺された…と思いきや明らかにローブを着て杖を持っていた男だけは殺されずに両手両足を噛み砕かれるだけにすんでいた。

男は命は助かったと安堵したが、サップはナゴのお願いで魔力が高そうなそれっぽい感じの人間は生かしておくように言われていたので、半殺しにしただけであった。


その頃、東側では村の石壁が突如爆発によって、壊れてそこから様々な種類のアンデッドが侵入してきていた。

冒険者向けに娼館をしていたヴォルタ村の中でも大きい邸宅は残存していた自爆ゴブリンによって閉じていた玄関を吹き飛ばされてアンデッドが侵入してきていた。冒険者も寝込みを襲われたりして死屍累々となっており、また新しいアンデッドとして東側の家々を襲い、村の中央へと進軍していた。


西側の元B2ランク女冒険者もとい人身売買業者のアジトは、今まさに激しい戦闘中であった。自爆ゴブリンで外側から穴を開けた後に、そこから100匹近いゴブリンがなだれ込んでいた。

配下の荒くれ者が戦闘しており、やはり部下もかなりの実力でゴブリンが散らされていっていた。


ゴブリン達の後ろからスカムがすかさず援護を行う。


「炎よ。球となって敵を燃やせ

『ファイアボール』×30」


30個のドッチボール程の炎の球が荒くれ者達に降りかかる。ゴブリンに注意がいっていた為にまともに食らってしまい、さらにゴブリンに追撃を加えられたことにより、荒くれ者達の人数も一気に減り、ゴブリンが優勢となった。それなりに頑張ったスカムは息を切らしながらもゴブリン達の戦闘が劣勢にならない程度には援護するために何とか息を整えようと頑張っていた。


同時刻のナゴはというと…


「げぼっっ!あ…がぁ"!!」


リーダー格の女冒険者の魔力を吸っていた。


「うーん。微妙だなぁ。魔力タンクになるかも微妙かなぁ。歳も歳だし…。まぁ一応虫の息にして持ち帰ろっと。」


そうして何だかんだあったがゴブリン達が勝って、それから数時間後にはヴォルタ村はほぼ制圧状態となっていた。

死霊術にてアンデッドは東側に押し込み、ゴブリン達に町の統治をさせると、今回の襲撃で得た人的資源や武具の類や、書籍を拠点へと移すために移動を開始した。

1度スカムは拠点に帰ったあとは、サップに加えてマリーに物資運搬を一任して自分は拠点で休むことにした。

その後も拠点とヴォルタ村を2往復して、もう一度ヴォルタ村に行こうとすると…辺りの警戒にあたらせていたフレーダーより異常感知を知らされるサップ。直ぐにフレーダーと視界共有すると、ヴォルタ村に騎士団が到着していた。


「まずいな…。随分と大所帯だな。あれは…第1師団だな…。」


「サプサプ?第1師団ってどんな感じなの?」


「王国東部全域を守るのが仕事なんだが…よく町の警備隊やら自警団と揉め事を起こしてるな。それにしても既にゴブリンはもう殲滅されてるな…。それにアンデッドもだ。」


「多分だけど、本隊でもないわよねぇ…?見た感じ中隊っぽい感じねぇ♡」


「収穫はなしだ。帰るぞ。」


奴らと出くわす前に早々に退散することとした。幸いフレーダーの視界共有にもだいぶ慣れてきたことも幸いして、ヴォルタ村からだいぶ離れた位置で引き返すことが出来た。だいぶ接近してからだったら、こっちも被害を被ったかもしれん。少なくともこの狼の身体は無くなっていたな。

前書きで言っていた自己嫌悪というか自己問答した結果、全部とは言いませんが出版されたなろう発の作品もオマージュやら何か別作品に触れていることもあるし、もう、結局は自分の趣味かつ自分の作った小説を見返しているだけで満足しちゃうんで、また書き出すことにしました。…不定期だけどね。


※読み返して若干気になった部分を修正してます。

これからもちょくちょく変えるかも(他の話含めて)

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