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悪人達の日常  作者: 安雄
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迷宮?誕生

久しぶりにスカムが登場したなぁ…。

強さ的にはサップの方が強いから仕方ないのかな?


ナゴ>マリー=サップ>スカム>オットー

「サップ…。目当てのものを見つけてきたのは評価しよう。だが、余分なものが多すぎやしないか?」


帰ってくるなりサップの後ろに控えている魔物を見てスカムが言い放つ。


「お前を慕って来てるんだから、良いんじゃねえか?ほら、迷宮に住まわせようぜ?」


「熊か…。熊は好きだ。熊に免じて許してやろう。」


サップの後ろにいる棘熊(ニードルベア)を見て、すぐ謎の言い分を言う。サップはこの主が動物好きだとは知らなかったので内心かなり驚いていた。


「ん?君たち迷宮って何さ?そんなのあるの?」


ナゴが不思議そうに事情をスカムと俺に聞いてくる。せっかく専門家もいることだし、何らかの発展はあるだろう。


「ふむふむ…。ちょっと見てくるよ。あ、魔鉄は祠の中央に置いておいてくれれば構わないから。」


そう言って館の中に入っていくナゴ。とりあえず、既に出来上がっている祠の中央に魔鉄を置いた。なんかバチバチ言い出したけど放っておこう。


「あ、ここにいる蝙蝠たちは俺直属の部下ってことで良いよな?」


「構わんが…。暫くは物資の蓄えと兵力の補充に費やしたいと思ってるから、そこまで派手に動くなよ?」


「兵力の補充ってなら、何で最初にこいつらのこと邪険にしたんだ?」


「死霊術で賄うつもりだったからな。いや、待てよ?こいつらはこいつらで増やせるかもしれん。」


何かまたろくでもないこと思い付いたな俺の主は。ゴブリンをじっと見たあと、捕虜の少女たちを見ている…。まぁ、それしかないわな。ゴブリンの繁殖能力はヤバイからな~。


後ろを見ると、棘熊はマリーに手なづけられておりゴブリンも畑を耕している。

ん?ゴブリンって畑耕す知能あったのか!?


「…君たち。」


「ナゴ、どうだったか?やっぱり500年前とは違ったか?」


ナゴは首を横に振る。


「こんな状態のものが、まだこの世界にあるなんて…。スカムくん、よく聞いてくれ。」


ナゴの話によると、館の下にある迷宮は実は凄いもので階層が随時追加出来る上に階層ごとの繋がりが異空間で構成することが可能な為、新しく階層を造っても、そこを一階とすることも可能らしい。そして新しく入り口を作ったりも出来るみたいだ。


「で、これが何より驚いたんだが…。この迷宮は新たに迷宮を作ることが可能だと思う。膨大な魔力が必要だから、僕が一切これから魔力を使わなかったとしても貯めるのに20年はかかる。今は、彼らを収容する環境を作ろう。」


「何か…この世界に来る前に読んだ小説もそんな感じだったな。なんか、迷宮を経営する感じか?」


「スカムくん、大体そんな感じさ。迷宮の管理者は君になってるから迷宮のステータスを念じれば詳細が出てくるはずだ。今は何もいじってないから捕虜の情報だけかな?」


◇◇◇

B1階

捕虜数―8人。


◇◇◇


ほうほう、これは興味深いものを手にいれたな。結果的にはナゴのおかげだがサップがナゴを連れてきたんだから、後で何か褒美をやるか。


「ゴブリンは今…14匹か。なら2匹を農作業用に残して後は新しい階層に移って貰うか。異次元うんたら装置はまた今度だ。余計な魔力を使いたくない。地下二階は階段で繋ぐ。」


「大体、ゴブリンを基準として500匹が快適に暮らせる広さと環境にするために必要な魔力が大体、2100といったところかな?

僕はさっき魔力を使っちゃったから少し融通しても400位かな?」


「それを上乗せしたらもっと良い環境になるんだよな?なら、お前も継ぎ足せ。」


大丈夫。魔力は足りるはずだ。サップに色々とお使い行かせてる間すっかり休んだからな。魔力は最大まで回復している。それにレベルだって上がってる。


***


スカム・チュッニー LV23

生命力:1396

魔力:2443

筋力:41

体力:68

敏捷:49

器用さ:94

賢さ:85

精神:48

【属性】火・水・闇


武器:死霊短刀(ブラッド・サニー)

防具:一兵卒の鎧


***



よし、充分だな。


「迷宮よ、スカム・チュッニーが告げる。

新たなる階層を広げたまえ…!

『クリエイト』」


体の中から一気に魔力を持っていかれる。ナゴも思わず苦い表情を浮かべているが、俺ほどじゃない。


「はぁっ…はぁっ。これで…どうだ?」


◇◇◇

B2階

居住者―なし


◇◇◇


よしうまくいったな。これで俺の復讐計画もまた一歩進んだな。思えば、短絡的に町を襲わなくてもこうやってコツコツやれば良かったんだ…。


スカムは地面に倒れそうになるも、サップが下に潜りクッション代わりになる。


「…これでゴブリン達のすみかは出来た。あとは捕虜の女三人も放り込んでおけ。俺は少し眠るから…サップ、後は任せた。」


そう言い残すと、スカムは沈んだように眠ってしまった。


「…よし、ゴブリン12匹!そこの女共を持って、各々自分の仕事をしろ!それと、熊も一緒に行ってくれ。蝙蝠は…地下牢にいる人間を監視しておいてくれ。」


誰よりも先に動いたのはゴブリンだった。捕虜の女三人を担ぐとそそくさと地下へ入っていった。

スカムのお気に入りの熊もそこら辺で寝転がっていたが、のそのそと地下へ入っていく。蝙蝠たちは相変わらず仕事が早く、馬鹿な騎士の叫び声が聞こえてくる。


「サプサプ~。残りの蝙蝠ちゃんたちも到着したわよ~。それにしてもなんて付けようかしら?一匹ごとは大変そうだから、団体名でもつけちゃう?いつまでも蝙蝠じゃ可哀想じゃない。」


「いや役立ったものとかに名前をつけてやろうぜ。例えば…俺の頭にずっと留まっているコイツは鉱山で俺のサポートを率先してやってくれた。だからこいつは…フレーダーってのはどうだ。」


頭の上に留まっている蝙蝠…フレーダーに名前をつけた途端、フレーダーの体が光りだしたと同時に俺も魔力をけっこう持ってかれた。


光が止むとフレーダーは体色が白くなり、目は青くなっていた。


「…使い魔契約したみたいだね~。これでフレ君と君は感覚を共有出来る。共有するのにも魔力が必要だから普段は自由にさせてた方がいいよ。」


「狩りに便利そうだな。空からなら獲物だって見つけやすい。」


よし、人数も増えたことだし夕飯の獲物でも狩ってくるか…。

よくある迷宮経営ものみたいになってますが、スカムの場合、自分の魔力でコツコツやることになります。一度生成したら魔力は消費しませんが、消去するのは大変です。倍近く魔力持ってかれます。


ナゴの登場は魔法的な解説役です。彼の戦闘無双は、出ません。

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