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HERO  作者: 常月楓
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「誰のために」

『高く掲げられた命』

連休明け、長時間の行動に加え、今までの無理の反動のように僕は今までに無いほど体調を崩していた。「・・・うぅ・・・動けない・・・」誰もいない部屋で誰かに助けを呼ぶ。もちろん誰も助けてくれない。だがずっと寝ているのも飽きていたので、ふと近くにあった日記を読むのであった。


十月三十一日

今日はハロウィーン、町の方がだいぶ騒がしいけど、僕はそこには行けない。他には学校で雫以外で初めての友達ができた。最初は「いじめられっ子の僕たちに話しかけてくるなんて変わってるな〜」なんて考えたが、やはり他の子より感情的な野郎だった。


一年以上前に書いた日記にしては相当幼いが、確かに僕の筆跡だ。

この頃のことを思い出すと、今では涙が出てくる。半年ほど前までは日記を読んだ瞬間に自殺願望が溢れ出てきて、暴れ回ろうとするような狂気の状態だったから、相当マシになっているだろう。

あの出来事から6ヶ月、僕の寿命はあと9ヶ月、あの出来事のことはたとえ、生きる時間が長かろうが一生忘れられないけど、自分なりに前を向いて変われていると思う。

病気の症状が落ち着いたのは薬の成果もあるだろうけど、精神が落ち着いてきたのも一つとしてあるだろう、けど一度砕けた心はそう簡単には戻らない。

傷がついたり、穴が開く程度なら埋めるなり、直すなりすればいいが、一度砕けるとどれだけ上手に治したとしても、治す工程で何かしらを失ってしまう。だから病気が治ることはないし、雫が死んだことの消失感が消えないのだと思う。

また頭が痛くなってきた、眠気がないのがタチが悪い。

「頭痛い・・・本読みたい・・・」そんな一人ごとを誰もいない部屋でまた呟く。

起きたばかりで眠くはないのだが、ベットに横たわり寝ようとする。「・・・」頭の中でまた雑音が鳴るが構わずに寝る。



また夢だ。いつも見ているような夢。それは僕が死ぬ夢。

その度に地獄に近づいて雫に会いにいこうとする。だけど、地獄との距離が縮まったとしても必ず雫に追い返される。いつもいつも僕を突き放すように罵倒をする・・・

そう、罵倒するのだ、言葉を詰まらせ、悔しそうな顔をして、泣きながら。

そんな言葉のどこに本心が詰まっているだろうか。そんな嘘が僕に通用する訳ないのに。

そして目が覚めると頭の中で必ず「お前は前をを向いて生きるんだ」と雑音まじりで、だけどはっきりと言う。

そんな亡き親友の僕に向けた遺言。ならば、それに答えてやろうじゃねぇか。その本心に。僕の「家族」が遺した願いを果たしてやろうじゃねぇか。そう決意した。そうすると。

「ようやくいつもの『御影由紀』に戻ったじゃないか」

そう、誰かが満面の笑顔でさらっと、言ってくれたような気がする。



次の日も、その次の日も、体調が良くならない。不思議に思い、家族を呼んで病院に連れていってもらうことになった。

色々な検査をした結果、僕だけ別室に連れられ「君の容態は非常に悪くなっている。もってあと、五ヶ月、今年の七月ごろといったところでしょうか。今まで通り薬は処方しますがあくまでその場しのぎです。」そう医者から告げられた。僕は何も言わない、分かっていたから。学校に行くことが、外出することが自分の寿命を削ることになっていることぐらい。二日前までは「あと、9ヶ月」なんて僕は考えていたが、心のどこかではこうなっていると予測はできていただろう。

だとしても、4ヶ月縮まったところで僕のやるべきことは変わらない。未来が縮まろうが、僕は雫の願いを叶える。それがたとえ間違っていたとしても、僕は前を向いて生きると決めたのだから。


僕は病院の待合室に戻った、悟られないように表情をいつも通りに直して、発声練習をする。

「何をしているんだ?何かあったならすぐ言え。忙しいが、今日みたいに少しは時間を作ルカらな。」数十メートル遠くから来た父は、相変わらず他人を見る目をしていたのに本当に珍しく、息子を見る目をしている。そんな気がした。

あんまり思い出せないけど、警察から保護された時も・・・・・・ああは言っていたけど、なんだかすごく迷ったような顔してたな。

「えっ、あぁ、大した事ではないよ、ただの慢性的な風邪だってさ。それが元々の病気と重なって悪化したんだって。」自分でもよくもこんな嘘を淡々と話せると感心する。

「そうか、ならいい。診察券返してもらったらさっさと帰るぞ。会議の最中に呼び出されたから早く家に戻らないといけないんだ」父も何か隠しているように感じるが、そんな事はどうでもいい。前を向くためにも早く家に帰って休んで体調を治したい。


『最悪の結末①』

私が彼を家に送ってから、三週間ほど彼と会うことはなかった。

「最悪の結末」が、ふと頭をよぎった。

それ以上は考えないように、私は意識的に思考を切り替える

普段は他人への関心なんてろくに持っていなかった私が妙に焦っているのがわかる。

「あ、そうだ今日は弟の病院へ行って面会するんだった」

私は小学生のころ、ドライブ中に交通事故に遭い、両親を亡くした。弟は意識不明の重体で、七年経った今でも意識がはっきりしていない。今は両親の死亡保険を使って保護者である祖母の意見をあまり聞かずに無理やり一人暮らしをしている。

決して余裕だらけの生活ではない。だから家の中は基本ごちゃごちゃしてるし、外出もあまりしない。

いや、外出しないのはこの能力のこともあるか。なんせちょっと商店街を歩いて知り合いと会わない為にも能力を使おうもんなら無数の「声」が聞こえてくる。

みんな欲まみれで醜いったら仕方ない。だから外出はせず、楽な家の中で過ごすことが最近は多い。「さてと、準備もしたし、病院行きますか〜」服を着替えて、髪を整えて弟に会いに行く。

基本は話さないし、一度読心を使ったが心も読めない、動きも少ないから、会いに行くというよりは見にいくが正しいだろう。

徒歩で三十分ほどで総合病院までにはついた。面会をするために受付に行く。そうすると見慣れた名前の診察券が入っていた。「御影由紀・・・へぇ、ここの病院に通っていたんだ」前々から体調がおかしいことは心を読まなくてもわかる、それより彼がまだ生きていることに安心する。

私の家で話していた時、私は殆どの間心を読み続けていた。

目と口、声には喜怒哀楽、様々な色が伺えるが、心は読めないほどにぐちゃぐちゃで、ノートに文字を書き殴り、その上にさらに黒塗りで塗りつぶしたようである。そこには多くが彼の親友のこと、そして自分を責めることの二つが占めていた、時々「こいつが失礼」のような私のことをちゃんと認識することができているようだったから、あの草原の時よりは回復したのだろう。

そう彼のことを考えていると、大きな変化がないかどうか確かめることに興味が湧いたので面会までの間、ちょっと探してみることにした。

案外すぐに見つかり、丁度診察室から出て来るところだった。こちらが見つけたと同時ぐらいに彼もまた、私に気づいたらしい。

「・・・なんでここにいるの?」「私は弟と面会、あなたは?」「僕は普通に体調不良だよ、ここ最近学校に行けてないのもその所為、あいにく体が弱いものでね、ちょっとの風邪で簡単に倒れこめるよ」「あの時道端で倒れていたのはそのせいなのね」「あぁ、あれは風邪もあるだろうけど、直前まで長い間お出かけしてたのもあるかな」てっきり私は重い病気でも患っているのかと思っていたが、そうではないようだ。

また、心を読む。しかし、今度の彼の心は真っ白で何も考えていなかった。思わず「えぇ!?」と口に出てしまった。心が真っ白だというのはたまにあることだ、けどそれは死者や深く寝ている人や気絶している人、あと私の弟の話、貝や虫でも何かしら考えている、だから起きていて、尚且つ会話が成り立っている今の状況で真っ白だということは経験がない、未知のもの。

「最近心が読めない人多いな〜」なんてそう考えていると

「・・・あの〜大丈夫?急に何かに驚いたと思えば黙り込んで」まずい、完全に変な人だこれ「あぁ〜私の弟に今から会うんだけど、着いてこないかと思ってさ」何か言おうと思ったら変な日本語で思ってもいなかった言葉がずらずらと出てくる「着いていっていいんですか?それ」「私の親戚ですとでもいえば誤魔化せる誤魔化せる、だいじょーぶ」「親戚って・・・まぁ気になるので着いては行くんですけどね」『意外と興味持つんだ、てっきり何にも興味を持たずにのらりくらりと生きてるイメージあるな〜』という感想を言おうとしたが、喉で止める。これ以上の失言はいくらなんでも変人扱いされる。

「・・・さっきからだいじょ」「着いてきて、そろそろ呼ばれるだろうし」とにかく誤魔化せ誤魔化せ!変人なんて他人から扱われて嬉しいもんじゃないわ!・・・あれ?私って心が読めるって分野では変人か。

「あのー葵ワールドに勝手に入らないでもらえますか?とても話しかけに」「あ、丁度呼ばれたよ、ささ行こ行こ」「切らないでくださいー!!」なぜだろう、普段はこんなに軽々他人に悪戯をできないのに御影君には簡単に行えてしまう。

私は一定以上、人との関係を深めない。いじめ、友情、恋、協力、そんな面倒な感情がついてくるとわかっているからだ。

そんなふうに生きて来た筈だった。

少なくとも、あの日からは。


『最悪な結末②』

私たちはそうして弟の病室までたどり着いた。

「入りますよ」私が扉をノックして入る、御影君は他人と病室だからなのかなかなか入ろうとしない。「入って入って」仕方がないので腕を掴んで無理やり病室に入れ込む。「ちょっと、ここ・・・!!」何か言おうとしてるけどあんまり気にしない、なぜなら弟は私の言葉ぐらいでしか目立った反応をしてくれないからだ「久しぶり!今日は私の友達を連れてきたの、私にも珍しく友達ができたのよ!」「僕は親戚っていう設定なんじゃ・・・それに!」「名前は御影由紀って言って、同級生、普段あんまり関わることないんだけど、私が関わる時に限って必ずピンチなんだよ!ねぇ!」「えぇ・・・そうですけど・・・」完全に御影君そっちのけで私が話しているだけになってしまっている。流石に何か喋らせてあげようと思い、「ねぇ、この子私以外の声ではあんまり反応しないんだけど、話しかけみなよ」と無茶振りをふる「えぇ・・・この子・・・ですね・・・こんにちは。僕の名前は葵さんから言われたように御影由紀、初対面は僕が親友と喧嘩別れした時に、仲を戻してくれる手伝いをしてくれたんだ、クラスが違うから今はあんまり関わることがなかったんだけどね、なんでか友達になったらしい」最初こそ困惑していたが、徐々に普通の口調で話しかけている。案の定私の言葉にも、御影君の言葉にも一切反応がない。

「うーーん、反応ないね・・・ドンマイ!」「いや、ドンマイも何もないでしょう。葵さんの声でも反応しないんだから」「まぁ、今日は状態が悪いのでしょう、帰りますか」そう言いいつも通り帰る支度を始めると「えぇ!?もう帰るんですか?まだ来てから五分も経ってないですよ!?」「いやさ、あなたのことをもっと話そうと思ったんだけど、本人を目の前にして言えることとなると少なくなってしまったものでね」「えぇ・・・私はまだ体調悪いですし先に帰りますんで残って話したらどうですか?」「いいわね、けど体調悪かったらまた道端で倒れない?大丈夫?」「はい、歩く分には余裕があります。ではさようなら」「そう、お大事に。さようなら」そう言い残し御影君は病室を去った。その後十五分ほど弟に他愛のない学校の話や御影君の話をたくさんした。向こうから返事が返ってくることはないから一方的に話し続けるためやっぱりネタに尽きる。

「ふぅ、ちょっと疲れちゃった。帰っていい?」そんなことを聞いても返事はない。だから私は「じゃあね、また来週!」と言い、病室を去って家に帰ろうとしたが、どうしても御影君が心配のため、彼の家への行ったが、途中で会うことも、倒れていることもなくただの無駄足だった。

「今度こそ家に帰ろーっと」そんな独り言を呟いて家に帰る。



『隠し事』

「久しぶりの学校だな」僕はあの休日から一ヶ月程学校を休み続けて、二月二十七日になった。

理由は勿論体調不良。悪化した病がじわじわと僕を蝕む。と言ってもやることはあんまり変わらない。三年の卒業式の二日前だが、普通を過ごして、幸せを手にして前を向いて死ぬ。ただそれだけである。

僕が教室に入ると「お、ツチノコだ」「いや、くだんだね」「あの子女の子?」いかにもクズって感じの奴らが僕を見いてニヤニヤしている。今までこんなやついたっけ。

僕が学校に来る時は基本保健室か、二限目までにダウンするかなのでクラスの奴らとの関わりなんて殆どない。あんなのに突っかかったところでパシられるのがオチだと、今までの経験が言っているので完全に無視をする。

そうするとクズ1が出てきて「おい、ツチノコ、お前一ヶ月前に学年一の塩対応美女、星川葵に町内を引きずられていたよな、体大丈夫だったか。」完全に悪意を持った話の始め方をしたくせに心配してきた。いや、これは妬みか?そんな感じで困惑していると

「抱えようとはしてたみたいだけど、結局靴を引きずって星川の家まで行ってたからな。家の中で何かあったか?言葉の暴力とか、ナチュラル暴力とかされなかったか?」「え?されてないけど・・・あの人、そんなに印象悪いの?」「数々の告白した男子は彼女の言葉で自尊心をボコボコにされたからな。付き合ってるなんて噂もたたねぇし、外での目撃情報も少ない」本当に葵さんのことを話しているのかという程話が違う。

僕の知ってる葵さんは毒舌なのはあってるけど、煽り癖があって、失礼だけど、話も合わせてくれるし、たいした縁もない僕にご飯も出してくれた。普通にいい友達っぽい人である。

「噂って怖いんだね。」そういうことしか出来なかった。

「そうだ、お前は勉強大丈夫なのか。俺もそこまで頭は良くないが、よければ教えてやるぞ」「いや、僕はいいよ。休んでいる時も最低限の自習はしてたから。」「そうか。頑張れよ!」最初にクズだと思っていたけど話すとちゃんと常識と良心を持った人だった。人は見かけによらないんだな。


「後輩、ちょいてきとくれ」永遠先輩が僕の教室を訪ねてきた。「なんですか。そろそろホームルーム始まるんですけど」「いいから、ついてこい」半ば強引に腕を掴まれてどこかへ連行される。

ちょっと歩くと保健室に着いた「今の僕は体調悪くないですよ?」現に僕は「体調が良くなるまで」、休み続けていた。それが学校に来ているということは完全ではなくても回復はしているのである。「・・・後輩、俺に隠していることあるよな。」「・・・・・・なんのことですか」先輩はどこか諦めたような、悟ったような表情をしている。僕だって先輩に隠していることぐらいある。けど唯一心当たりとしては・・・「なぁ由紀、俺も後輩との付き合いは長い方なんだ。今までは仲良くやろうとしても俺のこの、身体能力を見るとみんな逃げちまう。」「だけど、後輩は逃げなかった。俺もお前を見ているとどこか懐かしくも苛立ちを覚える。きっと弱くて、何もできなかった過去の自分に似ているんだろうな」「俺はそんなお前のことを今は親友だと思っていた。だから、ずっと支えてこれていたと、そう思っていたんだ」「結局なんですか。それは」僕はその話を聞けば聞くほど唯一の心当たりが大きくなっていく。

「後輩、いや由紀、俺はお前を知った。」最後のように、もうこれからは関わらないという感情が心を刺激する。

「それだけだ。俺はもうお前と関われる自信がない。じゃあな」そう言って保健室を去った。僕は何があったのか、何で先輩が去ったのかが一切わからない。知ろうとすればするほど深い霞にまかれる。僕は真相を確かめるべく、霞の中を全力で彷徨う。もう立ち止まってなんてしてられない。先輩のいるであろう場所へと向かうのであった。


『別れの季節①』

僕は永遠先輩がいるであるだろうその場所へ向かった。「あなたならここに来ると思ってました」そう、屋上である。先輩は柵の上に座り、どこか遠くを見ていた。「俺は、関わってはいけなかったんだ。ただそれだけのことだ。」そう言い、またどこかへ立ち去ろうとする。「どけ、わかるだろ、それを俺は簡単に解けるって」僕はせめてもの抵抗で先輩の腕を掴み、扉の鍵をかけ、鍵を校庭の方へ投げ捨てた。もちろん先輩なら腕なんて簡単にふり解けるし、鍵のかかった扉も蹴破ることができるだろう。「どうしたんですか。あなたならこの程度の拘束と、扉なんてたいしたことないでしょう。」煽るように、探るようにいう。

「・・・っ、俺は・・・俺はっ・・・」涙は流れていない。しかし苦しむように声を詰まらせるように言葉を発する。

「あなたは僕の過去を知ってしまいました。それで、何かを感じて、逃げる。それってもの凄く無責任で、勝手なんです。」「残された僕の気持ちを考えてください!あなたが言った通り、僕とあなたは親友になれたと思っています。そんな大切な人がそんな簡単に自分の元から離れる気持ちを知っていますか!」「あなたは僕の過去を知っている。つまり僕が一度取り残された側になったことを知っているんですよね。ならば自分から言うのも何ですが、取り残さないでくださよ。せめて、高校に通っている間は一緒にいてくださいよ。」僕は思っていること、想っていたことを話した。

「話してくださいよ、僕を取り残さないためにも、そばにいるためにも」僕も僕で、ものすごい自分勝手だということは承知している。『一緒にいて』なんていう我儘が通用し続けるなんて思っちゃいない。それでも、話してほしい。


『別れの季節②』

俺は、中学一年の頃、体も弱く、今の後輩と同じように病弱だった、身長も当時は低かったから舐められることも多かった。

放任家庭で親は一週間に一度、数時間帰ってくるのと、親も最低限の心はあるのか生活費は中々な量を送ってくれている。だから家に帰っても、誰もいない、もしくは早めの反抗期の妹がいるなんていう状況でこの世界の居心地が悪かった。

ずっと、ずっと、自分がこの世で一番不幸な人間だと思い込んでいた。

けれど、俺は環境に恵まれた。中学二年生になると、今までの成長期がどっと来て、病気も殆どかからなくなり、自衛のために筋肉をつけようとしていたのと相まって、身体能力は今とほとんど変わらない程にまで急速に成長した、唯一身長だけは高校に入ってから伸びたんだがな。

それを気味悪がった、今まで舐めてきた奴らがある日かかってきた。背が低いのに、力と根性がある面倒な奴が気に食わなかったんだろう。

それを俺は難なく撃退し、それ以降は逆にそいつらが俺を慕うようになった。

俺はその時、今まで感じたことのない感覚で満たされて調子に乗っただんだろうな、今まで手に入らなかったものが急激に、過剰な量を手に入れ、組織として勢力を伸ばしていった。

と言っても俺はそいつらのリーダーとしていただけだ、基本的には俺は何もしなかった。加勢も、粛清もしなかった。

今とあんまり変わらない、「授業をサボる」、「夜の街を出歩く」みたいなちょっとした白と黒ギリギリのラインを歩いていただけ。邪魔な奴らを適当にあしらっていたら気づけば組織だけが大きくなって、そのリーダーとして「白い死神」なんていうあだ名もつけられた。


そんなある日、とある二年生の風紀委員から注意を受けた。

「そこの貴方、貴方が噂の不良ですね?」

先生がするような、模範的で、出来もしない正義を含んだ注意だと思っていた。

なのにそいつが次に言った言葉は「これ以上あなたたちが悪さを働くのであれば、僕一人でもあなたに立ち向かってやる」なんて誰も言わなかった生意気な反抗だった。

「そうか、来れるもんなら来て見ろ、どうせ何もできやしねぇよ。バカなんじゃねぇか?体の小さいお前が俺に楯突こうなんて」体は小さく、見るからに弱そう。ただ、何か威厳というか、他とは違う雰囲気を漂わせている。

少し身構えていると、「悪さをしなければ何もしません。善処することです。」と捨て台詞のようなことを言って去ってしまった。

敵を目の前に逃げるような弱者に俺は一瞬でも恐れてしまった。

「何やってんだ。俺。」


二週間後、学校で大きな事件が起こった。

俺の組織の連中が病院送りにされたらしい。

俺はその時、いつものように暴れて仕返しにでもあったのかと思っただけだった。詳細を聞くまでは。


俺の耳に通ったことは主に二つ、「あの風紀委員と時雨雫という中学二年の男二人が、同学年と上級生を含んだ八人を薙ぎ倒した。」

この情報だけを聞けば、風紀委員と時雨が組織の連中で、八人を薙ぎ倒し、負った傷が大きかったから病院へ行ったと思うだろう。

二つ目は「組織の連中八人は、誰一人として時雨に手を出していない。」

耳を疑った。

あの風紀委員を先に仕留めて、その後に来た時雨のみに連中八人はやられたということだろうか。

いくら弱くても、こんな界隈にくるようなやつだ。力なり性格なりの終わっている気の狂った奴らの集まり。

数が多けりゃ強い。そんなことバカでもわかる。

それを覆すような奴がいるということに驚いた。

久しく感じてなかった強者の予感に心臓が高鳴る。

いつしか俺はここら辺一帯では有名人。「白い死神」という名を名乗るだけで相手が降伏する時だって少なくない。戦いたい、自分の力を知りたい。

時雨というやつに殴り込もうとした日。


事件を聞きつけた警察が入り込み、組織の実態の調査と、メンバーの大量補導。

結果俺の組は崩壊、元々バラバラだったのも不味かったんだろう、どっちにしろ崩壊のきっかけを作ったその風紀委員と親友に対してのヘイトが急激に上がった。

俺を形成していた、どこかから溢れ出る自信はいつしか消え、リーダーでも、「白い死神」でもなくなってしまった。

リーダーを辞めた俺には自身の肉体以外何も残っちゃいなかかった。人も、心も、信念も。

何も残らないようにやってきた。俺はただ邪魔な奴らを弾いただけで、カリスマ性があるわけでも統率が取れるわけでもない。

一度崩れた組織を立て直す力なんちゃ持ってない。長い間独りだった。

長らく感じてこなかった感覚が体を満たす。

顔も覚えていないような奴らから沢山慕われていた。一人になることなんて殆どなかった。


ただ俺の中で何かが変わったんだろうな、今までやらなかった勉強して、この力で目に入った迷い人を助けて・・・・・・そのことを新たに信念として生きていこうとした。

けど頭を良くしても、人を助けても俺は『心の底から性根が腐った馬鹿な悪者』。周囲の見る目は一向に変わる気配がなかった

けれど、中学卒業式の日。

「あの言葉、覚えていますか。僕はあなたに立ち向かいにきました。けど、その目を見て、あなたは貴方なりに善処して、やり直そうとしたってわかったんです。・・・・・・疑ってすいませんでした。いい心がけだと思います。」

「俺はやり直そうとしたんじゃない。やり直させられたんだ。介入しようとするんじゃねぇ。俺は、」「何をやっても、誰も感謝してくれない。良い成績をとっても、誰も評価してくれない。ですよね、印象というものは変え難いです。そう易々と変えてしまうと自分のプライドが傷つけられるから。」

「俺に、言っているのか?」

「ええ、ですが私にはもうプライドなんてありません。こんな体ですし、舐められることなんて山ほどありますよ。」自虐的に、また語り出す。

「私は貴方に感謝しています。私がいうと皮肉になってしまいますが、組織が崩壊してくれたおかげで地域や他の生徒への被害が極端に下がりました。」

確かに、元組織のメンバーの補導の噂は極端に減った。けど、あいつらのことだ、きっとどこかで悪さをしているだろう。

「私は貴方を高く評価します。無礼ながら私の注意をよく聞いてくれて、善処してくれた。」

鼻につく、気に食わないような言動。

「これからもきっと誰かが貴方の頑張りに気づいて褒めてくれるでしょう。最後に、身近にも困っていそうな人がいたら助けてくださいね。」

と、丁寧にお辞儀をして「失礼しました。」と去っていった。

去り際に少し見えた首元は赤黒くなっていた。

後輩、一個下の年下と思わせないような偉そうで、威厳を持った人だった。

初めて正当に、真正面から褒められた。評価された。

そんな喜びを拒絶するかのように、俺の体はそれをすぐに忘れてしまった。

だから俺は気づけなかった。その人の救助信号を。助けてやれなかった、信念にまでして徹底していたのに。目の前にいた一番の迷い人を救うことができなかったどころか無視して傷つけてしまった。


『先輩と後輩』

先輩は何の感情もなく、淡々と話し続けていた。けど僕はその話を聞いたことがある。

「その風紀委員と親友って・・・・・・」「そうだ、御影由紀という風紀委員と、時雨雫という風紀委員の親友。俺に変わるきっかけをくれた、俺が誰よりも救うべき人達だった。必要な時に動けないなんてさ・・・・・・」

先輩の自嘲は止まることを知らない。

「その時、確かに僕達は辛かったです。元先輩の組織の人達にいいように使われて、殴られたり・・・・・・けど、先輩は変わってくれたじゃないですか。」先輩は僕の一言でこんないい人に変わることができた、それがあの時のありふれた正義と夢を持った僕が一番望んでいたこと。

「変わっても、変われなかったんだよ」「いいえ、先輩は確かに変われたんです。当時の僕の望みを今、叶えてくれたんです」

「当時の後輩を救えなかったせいで、後輩は死のうとして、雫君は死んだんだろ?」

「え・・・・・・・」

傷口を触らないで欲しい。その一心で、転校する上で仕方がなかった先生達以外、誰にも旅のことは話していない。

「俺が、見逃してしまったから死んでしまった、俺が見逃してしまったから傷ついた。俺は後輩たちを救えながら、見放してしまったんだよ。最低だろ?」

先輩の体が大きく揺れ、屋上の手すりに手がかかる

「最低なんかじゃありません。先輩は・・・・・・今まで僕を支えて、救ってきてくれた。友達も作れなかった僕に近寄ってくれて、かまってくれて、一緒にいろんなところへ行ってくれて。先輩がいなかったら絶対に経験できるはずのなかったことを沢山僕にくれました。だから、これからも沢山の経験できなかったことをください。」本心を、包み隠すことなく伝える。大丈夫だから、きっと先輩は受け止めてくれるから。

「自分勝手だ。どうして俺の気持ちを理解してくれない!」声を荒げ、目には底知れない何かが潜んでいる。

「俺はな、お前を見ていると無力だった俺を見ているみたいで腹が立ってくる。助けの手が無かった俺に比べてお前は助けられている。だから!」・・・・・・だから?

「自分勝手はどっちですか。先輩は、僕を助けようと手を差し伸べたかった。けど現に今の僕は先輩の手を取って、助けられている。先輩が自分で助けているのに、その助けている人に対して腹が立つから助けなくなるんですか。」「・・・っ」「先輩、僕は自分勝手で我儘です。先輩が突然消えるのならなんとしてでも止めますし、消えた先にいつまでもついていきます。僕を助けたかった、たとえその言葉が嘘であっても、今度は親友としてついていきます。何があろうが離れません。」

僕は風酔永遠という人間を離さない。何があっても絶対に。こんな人を見つけられなかった人が世界には山ほどいるのだから。

「腹が立っていたとしても、笑顔で、先輩として救い続けてくれたあなたが今後、僕をどうしようがかまいません。腹が立ったなら話したり、ぶつけたりしてください。離れて欲しいのなら僕だって一時的に距離を置きます。でも、いつか必ず戻ってきます。」僕の我儘をぶつける。信じているから、先輩のあの言葉が嘘であることを。「・・・・・・俺は、雫にはなれない。後輩をちゃんと支え切れるかなんてわからない。けど、俺は後輩が高校に通っている間は一緒にいて、守ってやる。雫には至らないだろうが俺が代わりとしていてやる。だからもう安心しろ。もう独りなんかにさせない。」僕と先輩の間柄はどうやら埋まったらしい。もう離れることはない、ずっと一緒。


終わりは見えているのに。


『限界』

僕が屋上で先輩と話している内に二限終わってしまった。「僕たちが話し終えるまでに二限終わりました・・・か」「もうそんな時間か、校長の話の方が長く感じたぜ」永遠先輩と一緒に授業を二限分サボってしまったけど、何とかなるだろう。


放課後、「・・・時間逆行がしたい。」何とかなるだろうなどという適当をほざいた低身長非力バカは何処のどいつだろうか、いたら全力でぶん殴ってやりたい。

六限が終わってから二時間分の補習があったから僕の体はボロボロだ。万全じゃない体でこれは無茶を効かせすぎた。

「お腹空いたなぁ、買い食いは・・・一人じゃ虚しいな。」雫と一緒に食べたコンビニのおでんの味は今でも忘れない、買い食いは2人でワイワイ食べてこそだと僕は考える。

気づいたら歩みが止まっていて、歩こうとしても足が棒のように動かない。次第に足の力が抜けてその場に座り込む。「・・・どういうことだ。」今までにない症状。医者から言われた症状にこんなものはなかった。「誰か・・・助けて・・・」そんな嘆きは誰にも届かず、町の静寂に飲まれるのであった。

日は落ち、星が見えるようになり、まだ冷たい夜の風が吹くようになった頃、「この場面はこうで、ここは・・・どうなんだ?」と独り言を呟いて町を彷徨っていた少女を見かける。目が悪く、視界も耳もボヤけてきた今の僕には誰だかわからないが、誰だったいい。助けを求める「そこの人、助けてもらっていいですか・・・」「ひぇい?私?って御影君?!どうしてこんなとこで助けを求めてるのよ。」まさかの葵さんだった。呆れたような顔で僕を見つめているような気がする。「はい、手は動かせる?よっと」と僕を両手で持ち上げて立ち上がらせようとするが、彼女も非力な為体制を変えて顔から全身這いつくばったような体制に悪化した。「・・・ごめんね?誰か人呼んでくるね、私一人じゃ家返すまでに制服がズタズタになっちゃうわ。」と何処かへ行こうとしたが、「携帯電話持ってます?電話さえできれば先輩呼んで解決できるんです。」とうつ伏せになりながら懸命に声を出す。「あぁ、携帯電話なら私持ってるよ、永遠先輩の電話番号教えてもらっていい?」と電話番号を聞かれた「いやいいです、電話は僕がするんで貸してください。」と言い何とか携帯を受け取り電話番号を打ち込む、体勢が悪いからすごく打ちにくい。電話をかけるとすぐに出て「星川か?どうした?何かあったのか?」とまるで待ち構えていたかのように早口で喋り出した。「僕、由紀です。突然で悪いんですが山の麓の町の廃ビル街にきてもらっていいですか?」「後輩?!なぜ星川の携帯を使っている。まぁいい、10分立たない内につく、待っててくれ」と言い残し電話が切れた。


『先輩と葵さん』

「葵さん、ひとつ聞いていいですか?」と静かに僕は問う。「えぇ、いいよ。私が知ってれば答えてあげる」僕の体制だけでも立て直そうとまた手をひっぱっている。「なんで、先輩が、僕の過去を知っているんですか。」僕はずっと気になっていた、僕と雫の関係、死にたかったという事実をその時期を一切知らないはずの先輩が知っていることを。「それは・・・私は知らないわよ。永遠先輩とは一度会ったことがあるけどね。確か君を心配して私に何か聞きにきたわよ。」僕がまた足だけが地面についた状態にまで戻れた。葵さんと僕がつるんでいる所なんて今までで三回しかない。死のうとした時、道路でぶっ倒れた時、そして病院。

どれも先輩がいるような場所じゃない。だからこそ先輩が尋ねられる訳がないんだ。「あなたはずっと僕を見ていたんですか?永遠先輩」といい、背後を振り返る。3分も経っていないのにそこには先輩がいた。「気づいていたのか、俺がいることを」「いいえ、僕はそんなに勘が鋭くないので気づきはしませんでした。ですが、一緒にいてくれると言ってくれたので、足が止まってからは一人な気がしなかったんです。それで、何でいるんですか。」先輩はまだ隠し事をしている。それを僕は知る権利があるはずだ。「・・・・・・星川、話してもいいか?」「ええ、いいわ。取り繕った所で行末は見えている。」一瞬辺りが静寂に包まれる。

「俺は星川から、後輩の過去を教えてもらった。あの旅のことも、中学時代のことも。」静寂を打ち破るその言葉には違和感がある。それは中学時代は関係のない葵さんが僕や先輩が成長によって分からなかった変化を理解し、それぞれの中学時代を話せた状況にいることである。

「葵さん。中学生のあなたを僕は知りません。それはあなたも同じだったはずです。いつから知っていたんですか。僕の本当の姿を。僕だって知られたくないことぐらいあります。」それに二人は黙り込んでしまった。だが僕は聞いてしまった「これから私が話すことは信じられないかもしれない、信じてもらわなくても構わないわ。」

一息つき、「私は『心が読める』力、読心を持っているの。」そんな一言を。

「私は、ずっとあなたの心を読もうとしていた。読める時だってあったわ。けどそれ以上に読めない日の方が多かった。なぜでしょうね。あなたの心は日々極端すぎるほどに変化している、言い方へ、悪い方へと日々流されている。私の力はその人の心の情報が直接頭に流し込まれるの。だから情報量が多すぎたり、逆に小さすぎると頭に流し込んでも分からない。あなたと会った三回。雫さんを止めようとした時は負の感情で心が押しつぶされていました。病院で会ったときは何もない真っ白の感情がありました。だから私は道端で倒れていた時に、あなたの心を知りました。」葵さんの目には迷いや躊躇がなく、嘘をついているとも思えなかった。そう考えると葵さんが少し笑顔になる、僕の考えを読み取ったのだろう。

「その時のあなたは夢での出来事を引きずっていて、その懐かしさを思い出していた。その時に勢いで小、中学時代の頃の記憶が読めました。」以前よりも肩苦しい言葉で淡々と話されることを僕はひたすら聞き続ける。が、僕はその時に小中学校の思い出が出てきた記憶は一切ない。「そこで知ってしまったんです。いや、『しまった』は無責任ですね。そこで知りました。それを風酔先輩に話したのは、御影君を一番変えてくれそうな人であったからです。知られたくなかったのであれば、ごめんなさい。」そう深々と頭を下げる。「知ってしまったのであればいいです。これ以上言うこともないですし。先輩、家まで送ってもらっていいですか。」そう言って、僕はその場から立たせてもらって、先輩に手を引かれて帰路を辿る。

「というか、よく何ヶ月も旅を続けられたな。疲れるだろ。」

「疲れはしますよ。けど、それ以上の『想い』が僕の限界を超えてまで体を動かしてくれるんです」

先輩は「へぇー」と興味のなさげな表情をしている

「先輩、ご飯作ってもらっていいですか?」「やーだね。けどコンビニ弁当くらいなら後輩の金で買って来てあげよう。」「ちぇー、先輩のケチ!奢ってくれたっていいじゃないですかー」「俺は後輩の親じゃないんだよ!食べ物位自分の金で買いな。」まるで友達、親友のようにバカみたいな冗談を言い合う。

家に着き、ご飯を適当に済ませ、風呂に入り、寝ようとすると、何を考えたのか、無性に日記が書きたくなる。

「昔は・・・・・・書いてたっけ。振り返りも重要かね。」と鉛筆を持ち、日記を広げる。

・・・・・・書けない。今日の出来事を書こうとすると手が震え、汗が滲み出てくる。

汗が滴り、日記のページを濡らす。

「ハァ、ハァ、ハァ。」と走った後のような荒い息が静かな部屋に響く。

日記を閉じて鉛筆を置き、布団へ潜り込む。

そうすると次第に息が整い、今日久しぶりに動かした体は深い眠りについた。


『現実』

また、夢を見ている。

2台ある携帯ゲームの明かりは一台だけ消えている。「よっしゃー!クリアしたー!」「すご!僕はまだ五面で止まってるよ〜これ、どうやって倒すの?」「ここはな、この技を選択して・・・ほら、ダメージが中々通るだろ?その調子で攻略してけ!次の面がラスボスだぜ。」声だけが頭の中でこだまする。 昔、僕たちはこうやって公園で集まってゲームをしたことを思い出す。僕はゲームをする才能がなかった。雫も大体のゲームは下手だったけど、ロールプレイングゲームだけはもの凄いセンスを持って攻略していた。


・・・・・・懐かしい、まだ僕らがいじめられていなかった頃。


今となっては自然に思い出すことが難しくなってしまった。何かこういうきっかけがないと大切な思い出だろうと僕はもう思い出せない。あの逃避行も、きっと数十年後には忘れているだろう。あの言葉も、あの夏の日の出来事も。そう考えると、忘れる前に。記憶が薄まる前に死ぬから鮮明に思い出として残るだろう、僕としてもあの思い出は良くも悪くも一生残しておきたい。


そんな夢を見ていた。

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