〜19〜俺のせい
「しあわせだって思うと、いつも壊れるの…無くなるの…ねぇ…なんで…っなんでなの…?」
か細く息を吐き出しながら、泣きそうな顔で、でも泣けなくて、悲痛な顔でマオはコンを、シロを、スイを見た。
「マオ…私には、分からない。頑張ってきたんだね、って言うことしか、出来ない」
「ごめんね、まおちゃん…おれにも、何もできない、ごめん」
皆がその場から動けず、シロとスイが声を掛ける。二人の答えに、マオはびくりと震え蹲る。慌ててシロが駆け寄り、そっと抱きしめる。
「~っ…ごめん」
今まで黙っていたコンが、震えた声で謝罪を口にする。
「………いいよ、ごめん。三人に言ったってどうしようもないのにね。ちょっと落ち込んじゃって、悲しくなっちゃっただけ。困らせてごめんね、もう大丈夫だよ」
早口で、取り繕うようにして、マオは笑顔を見せた。
「〜〜っちがう!!ぜんぶ、ぜんぶっ、"俺のせい"なんだよ、まおちゃん…」
コンが見たことの無い程の大声を出し、マオに告げる。マオは目を見開き、その後ゆっくり目を閉じて笑みを浮かべた。
「どういうこと?何言ってんの、そんなわけないじゃん」
それに対してコンは何かを決意した表情を見せ、まっすぐにマオの目をみた。
「おれの、せいなんだよ。お願い、聞いてくれる?」
まっすぐな目に射抜かれ、マオはうんと答えるしかなかった。
家へと向かうが道でのマオの足取りは重く、でもどこか急いているようでもいて、重だるい空気を纏っていた。
談話室へと集まった四人の間には静寂が広がっていた。暫く無言の時が過ぎた後、スイが静寂を破った。
「ずっと黙ってないでそろそろ説明してくれん?コンのせいってどーゆーことなん?」
「あっ、ごめん、説明する」
コンは慌てて俯けていた顔を上げ、話し始める。
「まず、マオちゃんに言ってなかったことがある。…実は、俺は魔王なんだ」
「…は?」




