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〜14〜親睦会

「初めまして、マオさん。シロと申します。よろしくお願いいたします」

「初めまして〜マオさん。俺はスイ。よろしくな〜」


対面した二人は、真逆の雰囲気を纏っていた。


シロさんは白いロングウルフの髪に真紅の瞳。釣り上がった目尻。ふっくらとした艶々の唇。背は小柄なもののスタイルが良く、とても美しい。声は涼やかであるものの艶やかだ。


スイさんは茶髪のウルフカットに茶色の瞳。柔らかく垂れ下がった目尻。背は高く、引き締まった鍛えられた体をしている。少し掠れた声で間延びした話し方をする。


「は、初めまして。マオです。こちらこそよろしくお願いします」

「マオちゃん。こいつらに敬語使わないでいいよ。主人なんだから」

「そーそー。気軽に話してな〜」

「お前は敬語使え」


挨拶をすると、コンが割り込んでくる。するとスイさんも話しかけてくるがやたら二人が砕けた雰囲気だ。まるで友人のような。二人は元々の知り合いらしい。


「マオさん。男どもがすみません。ですが本当に敬語はいいですよ、気軽に話してください」


シロさんが話しかけてくれたが、男に厳しいような気がする。対してマオには優しく接してくるので、気が合いそうな予感がしてくる。


「マオちゃん、俺らは昔からの腐れ縁なんだよ。ちな二人は夫婦」

「ふうふ!?…でも確かに、お似合いかも」

「え〜ほんと?ありがと〜」


コンが気になっていた事を教えてくれたがそれよりも気になる言葉が飛び出してきた。まさかの、夫婦。しかしおっとりの旦那さんとしっかりした奥さんは相性が良さそうだ。それに二人とも美形なのでお似合いに見える。それを口に出すと、スイさんは嬉しそうになったがシロさんは嫌そうな顔をする。

これで二人の関係が分かったような気がする。分かりやすい二人だ。


「それじゃ親睦会といこ〜!」


そんなコンの言葉で突如親睦会が始まった。即座にマオは質問を飛ばす。


「じゃあ質問!スイさんとシロさんの馴れ初め教えて!!」

「え……」

「いいよ〜あのね」


二人は幼馴染らしい。スイさんはシロさんの事をかなり前から好きだったそうで、押して押して押しまくった結果結婚までこぎつけたそうだ。


スイさんは両思いになれた!と喜んだそうだがシロさんは愛情表現をしないタイプだ。故に本当にスイは自分の事が好きなのか、と自信がなくなり拗れたが紆余曲折あり正真正銘お互いの愛を確かめ合い、今に至るそうだ。


「すごーい!!物語みたい!!」

「だよね〜シロちゃんは自慢の奥さんなんよ〜」

「やめて。聞かれてないことまで答えないで」


馴れ初めを聞いたら物語のような現実味のない話が飛び出してきた。だがスイさんの愛情のこもった嬉しそうな話し方から事実だとわかる。シロさんは嫌がっているように見えるが、よく見ると満更でもなさそうな顔をしている為、照れ隠しなのだとわかる。惚気と見せつけをもらってしまった。


「はいはーい、三人とも。もう遅いから寝るよー」


良いところだったのにコンが邪魔してきた。まだそんなに話していないし。不満が顔に出ていたのだろう、コンにいつでも話せるんだからもう寝なさい、と怒られてしまった。先ほどまでは子供のようだったのに変わり身が早い。


渋々スイさんとシロさんと別れる。


「じゃあ、おやすみなさい」

「おやすみ〜」

「おやすみなさい」

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