花のしずくや
現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。
感じたままを詠んでみました。
お気楽に味わってみてください。
小枝からうつむき灯るやヒュウガミズキ
花のしずくは春の陽うつして
この季節たまに見かける黄色い花。枝いっぱいにうつむき加減の淡い黄色い花をつけて。でも葉っぱないのよね。名前は最近知ったのですが、ヒュウガミズキというそうです。
漢字で書くと日向水木。マンサク科トサミズキ属の落葉性低木。別名、ヒメミズキ。
楚々とした姿は派手さはありませんが、花の姿はとても愛らしい。花径1〜2cmほどの5弁花がやや下向きに開花し、1つの花序に花が1〜3輪垂れ下がるの。しかもソメイヨシノみたく、葉が出てくる前に花が咲くから、ほのかな甘い香りを漂わせてパステルイエローの花を連ねて満開になる姿はファンタスティック。
そこで花言葉も調べてみたのですが「思いやり」「信頼」「神秘」など。
「神秘」かぁ。なるほど、確かにwonderかもしれません。
原産地は日本の福井県、京都府、兵庫県北部。「ヒュウガ」という名前がついていますが、宮崎県には自生していないとか。ではなぜ「ヒュウガ」なのか、気になりませんか?
ヒメミズキと呼ばれていたのがなまってヒュウガミズキになったという説や、近畿北部を治めていた明智日向守光秀の名にちなんでいるという説が。そう云えば光秀の領地はあの辺でした。まって、そうなるとなぜ光秀が「日向守」なのか……と、永遠にウィキ調べが続いていく。
本題から逸れたわ。
蝋梅とも菜の花とも、雪割草とも水仙とも違った楚々とした花色で、いち早く春を知らせるかわいい花。
あれ? 早春の花って、小ぶりで黄色が多い。
暖色で、暖かな日差しを連想させるからなのでしょうか。植物も、人も、春が恋しくて仕方がない時期だからなのでしょうね。
黄色に目を奪われるのは。
書:辻堂安古市様
ご来訪、ありがとうございます。
2025/2/13 辻堂安古市様より頂いた書跡を追加しました。ありがとうございました。