赤く染まりし
現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。
感じたままを詠んでみました。
お気楽に味わってみてください。
早春に赤く染まりし木瓜の花
一足先に春を告げんと
ベランダ栽培でばらやラナンキュラス、芍薬を育てていることはわたしの短歌シリーズをお読みになって下さている方には周知のことと思われますが、最近気になっているのは盆栽。
植物が持つ雄大さ・美しさなど、様々な表情を鉢の中に ぎゅっと表現した小さな庭。当然のこと鉢ごとに樹形や葉の付き方も違い、眺めていて飽きない世界。
とあるフリマに出店しているフラワーショップのお姉さんから、「ひとつ、いかが?」と進められてしまいまして。
これがまた、かわいかったのよ。
――木瓜の花。
丸みを帯びた小さな花が、肩寄せあって咲いているようで。ぽわんとした赤い色もそそる、そそる。
その場は笑顔で購入をお断りしてきましたが、次は危ない……。う~ん。
わたし、どうしてもどぉ~~しても欲しいと思ったものは、巡り巡って手に入るという運気の持ち主で。
誠にありがたい強運なのですが、もちろん無料じゃない。(←ここ大事!)
不要だと思えば我慢して諦めることもできるのですが、忘れた頃にそれが目の前に現れたりして。しかもね、そうなるとそれが「連れてって~」と呪いのように後ろ髪を引っ張るのよ。
ね。あるわよね、そういうこと!
今回は盆栽だし、1200円だったから、お夕飯のおかずを遣り繰りすれば何とかなる金額……。
庭木じゃお手入れ大変だけど、盆栽だったらまだイケるわよね……。
ハッ!
いかんいかん。これが悪いのよ。
家計が赤く染まる原因じゃない。
ところで、木瓜はバラ科木瓜属日本原産のクサボケ、中国のマボケとボケの3種からなる落葉低木類なのだそうな。平安初期に中国から渡来したようですが、現在のようにたくさんの品種が愛でられるようになったのは大正時代、昭和40年代の2度のブームを過ぎてからだそうです。
一重咲きに八重咲き、たくさんの品種を眺められる現代。ああ、幸せ。
そ。しばらくは眺める幸せを味わうことにいたしましょう。だって、今日、欲しかった本が手に入ったばかりなのですもの。(←お~い~……)
ご来訪、ありがとうございます。
ちなみに木瓜の花ことばには「先駆者」や「指導者」、また花の美しさから(だろう)「妖精の輝き」や「魅感的な恋」というものがあるそうです。
「先駆者」プロトポロス、ですね。という訳で、よろしければこちらも。
プロトポロスの詩
https://ncode.syosetu.com/n4406jw/
短歌で「SFストーリーやってみよう」という問題作です。