猫の声
現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。
感じたままを詠んでみました。
お気楽に味わってみてください。
啼き方がぬくもり探す猫の声
北風の中彷徨い歩く
この寒さの中、猫の声が聴こえてきたのですよ。
甲高い声で、にゃおーーんと。
どこかそわそわしたその声は、誰かに呼び掛けているようで。その相手はわたしではないけれど、なんともひと恋し気に聴こえました。
声の主は、近所の雉猫ちゃん。
ベランダから顔を出したわたしの顔を一瞥すると、あんたなんておよびじゃないわよ、と云う顔つきで去っていきました。
思えば、猫は発情期に入る季節ですよね。
猫のように光によって発情期が左右される動物は季節繁殖動物と呼ばれているそうな。気温が高く、暖かい春や夏の方が子猫を出産し、育てやすいことも猫の発情期に関係しているらしいです。
ある研究結果によると、猫は1日8時間以下の照明で過ごした場合は発情期を迎えなかったが、1日12時間以上も照明で照らされた場合は、発情期を迎えると云うことが分かっている――んですって。
そう云えば、少しだけ日が伸びた気も。
まだ冬将軍はわが物顔で暴れまわっていますが、退陣の時は近いということなのか。それはうれしいのですが、次に三寒四温という、これまた体調コントロールの難しい時期がやって来るのよ。ドカ雪の後に温かくなり、雪が解けるのはいいが同時に事故が多発する。やれやれ。
大寒波 荒ぶる北風音立てて
それでも季節は歩みを止めず
春はやって来るのです。植物だって、芽吹いているのですもの。
敏感な彼らが、そっと春を告げている。まだまだコートは脱げないけれど、春を探しに行くのもいいかもしれませんね。(寒いけど!)
ところで。
雉猫ちゃん、君の探し猫は見つかったのかな?
ご来訪、ありがとうございます。
今週末、また寒くなる予報です。油断大敵、温かくしてお過ごしください。