身を寄せ合って
現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。
感じたままを詠んでみました。
お気楽に味わってみてください。
寒戻り 再び氷雨舞う空に
身を寄せ合うやラナンキュラス
三寒四温の頃と云え、なんですか、この寒さは!!
気分的には六寒一温なんですけれども。
ep.3にて詠んだ、寒さに「戸惑う」ラナンキュラスの蕾。その後順調に蕾を膨らませ、さらに次々と蕾もつけて賑やかになりました。
ラナンキュラスも春の到来を感じているのでしょう。日を浴びて、蕾を付けた茎の背比べを始めたのに、この氷雨はなんという仕打ち!
被害者はラナンキュラスに止まりませんよ。芍薬だって芽を出してきたのに。ばらだって、赤い新芽が顔を出したところだったのに。この寒さに震えているではありませんか。
せめて三温くらいにしましょうよ。もう3月なんですから。
と、憤りを感じて詠んだ一句。
この苗。膨らみ始めた蕾から覗いていた花弁は黄色かったので、てっきり黄色い花が咲くのかと思っていましたが、堅かった蕾が膨らむにつれて花の色がオレンジ色に染まり、こんな華やかな花が咲きました。
冬は花が少なくてさみしい時期でもありますが、早咲きの花が咲くと、一気に気分が上がります。
そして冬場の花は、花期が長い! 春や夏はたくさんの花が咲きますが、暑さですぐに散ってしまう。その点晩秋から冬場に咲く花は、蕾を付けてから咲くまでも時間がかかりますが、咲いてからも長く花の姿を眺めていられます。この苗も、最初に咲いた蕾は咲いてから、周りのつぼみが開いた現在もまだ咲き続けています。
少しずつ成長していく姿をじっくり観察・鑑賞できるのは、とてもうれしい。
ただね、ベランダは風通しが良過ぎて寒いのが難点。あまり長時間いると、身体が冷え切って、わたしの鼻も赤く染まるのが……ねぇ。
また雨が近づいているようですが、今度は雪解雨となりそうで。そして催花雨 となってくれれば、とてもうれしいのですけれどね。
ね。そう思いませんか?
ご来訪、ありがとうございます。
今回の一句、詠んだのは3月初旬。さっさと出せばよかったのですが、イラスト制作に追われていて、出しそびれてしまいました。だからといって来年まで寝かせておくほどのものでもありませんから、遅きに失したを承知の上で出すことにしました。
っていうか、そろそろ春本番。タイトルが「春先」なのよね、そろそろ幕を閉じなければとも考えるこの頃。