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おっけも!!!  作者: 人参みかん
1章-学校編-
6/11

まさかの事件!

頑張って書きました!結構疲れました〜。

「宣誓!」


 ということで、始まった体育祭。

 まずは、中学一年生の200m走だ!

 みんなで準備位置について…僕は3列目だ。

 人が多いから5人ずつ6列でするらしい。

 三列目には、僕と沙織ちゃんとパワーか。

 このメンツ、僕絶対負けるやん…

 2人、練習の時から速かったからな〜。

 1列目と2列目が終わって、次は僕達。


 「位置について、よーいスタート」

 

 やっぱ、2人とも速いな。

 僕も負けてらんないぞ

 「って、うわぁ!!!」

 いてて…転んだ。

 まぁでも大丈夫かな。

 ん?ちょっと待てよ、この転んだ姿勢。

 四つん這いがやけに心地良い…はっ!もしかして。

 「猫ダッーシュ!」

 出来た!確かに最初タマが言ってたな、獣化の術って。凄いぞ!もうそろそろで沙織ちゃんに追いつく。

 「ゆ、ゆうりちゃん?!」

 「優里!?」

 「ゴール!!!」よし。勝った!

 まさか、こんなことが出来るなんて…

 (これもタマの力か。凄いなタマ…)

 『そうか、我もゆうが楽しそうにしてて嬉しいぞ』

 うん、可愛い。なんでここに居るか謎だけど、可愛い過ぎる。

 「ゆ、ゆうりちゃん大丈夫だった?転んでたけど、痛くない?」

 「大丈夫だよ、さおりちゃん。心配しないで。」

 「よ、良かった…。」

 みんなの記録は、どうだっただろう。

 「一位、花道沙織14秒。二位、猫田優里15秒。三位羽羽亜17秒」

 「くそ〜負けたか。2人とも走るの速いな。」

 「んふふ、おつかれ!」

 それにしても、さおりちゃん本当速いな。練習の時本気出してなかったのかな?


次は、東ノ宮中学校の学校名物。そう障害物競争だ!

 「頑張ろうね、スピード!」

 「おう、当たりめぇだろ!」

 

 「位置について、よーいスタート!」


 開始。おらおら〜、いっけぇぇ!!

 「ズドン!」

 この押し合い。きっ、きつい。

 なんだこの白組、ムキムキかお相撲さんしかいないぞ。いやおかしいだろ??!

 「うぅ。でも負けたくない。おらぁ!うわっ!?」

 凄く、美しく光る晴れ晴れとした空。そこに、ガンマンが来たのかと勘違いするほどの砂埃。目の前でがんばっているスピード。驚いた顔したみんな。

 そうか、僕は押しのけされて今空を飛んでるんだ。

 もう、きつい。本日2回目の転倒。いや、せめて応援だけでもしないと。

 「スピード、がんばれ……」

 「優里?優里!どうした大丈夫か?!」

 「おいお前ら、俺の友達に手ぇ出してどうなるか分かってんのか?うおらぁ!」

 「な、なんだこいつ?!急に力が増してきたぞ。やばい、うわぁぁぁ!!!」

 

 「白組勝利!」


 「おい赤組のお前。お前凄い強かったな。お前の名前はなんだ。良い機会だろ、」

 「俺か、俺はしがないヤンキー。ゴリラ組のヤンキーだ。覚えといてくれ。」

 「いや、名前を言えよ。」

 なんか、あの2人、友情芽生えてんじゃん。

 まぁ、良かったわ。


次は、パワーとスピードと出会った大玉転がしだ。

 チームは変わって、るい君とパワーの2人だ。

 「頑張ろうね、2人とも!」

 「うん!」「ああ!」

 

 「位置について、よーいスタート!」

 

 何回もの練習で身についた、この大玉の運び方!

 説明はしにくいが、できるようになっている。

 男だった頃の力が戻って来たかのようだ!

 「お前!前より早くなってんじゃねぇか!」

 「さすが、ゆうは凄いね。」

 このままリードしていって…ゴールだ!!!

 「ゴール!!!」

 「2人とも、ありがと!」

 「うん、こちらこそ。ありがとう。」

 本当にるい君とパワー凄いな。


 いよいよ、次はリレーだ!

 

 一学年ずつで、一回目のリレーの赤組は大体10人くらいだ。よし、頑張ろう。

 トップバッターは七緒で何人か、知らない人もいるが、僕は三番目で、パワーは六番目、スピードが九番目、そしてラストが、さおりちゃんだ。

 

 「それでは、始まります!みなさん、位置についてください!よーいスタート!」

 

 「ななお〜!頑張れ〜!」

 流石の速さで今は一位。もう次の人に渡る。

 「頼みますッ!」

 次の人に渡った。この人も速いが、青組の人が凄く速い。そして、今僕の隣の人も凄く速そう。

 これは猫ダッシュの使い所か?!

 うっ。でもさっき初めてしたから、腕が痛い。走るしかないか。

 「いけっ!」

 渡ったけど。やばい、他チームの追い上げが凄い。

 負けるな僕!負けるな僕!

 あの頃と比べて、ここに来て、友達ができて、七緒と毎日あって、葵が頑張ってくれたろ!そして、こんな幸せをくれたタマに僕のかっこいい姿を見せたい!

 『頑張るのじゃ!ゆう、勝つのじゃぁ!』

 っ、タマが!応援してくれている。

 負ける訳には行かない!腕は痛いが…

 「猫ダッーシュ!!!」

 はぁはぁ、渡せた。

 その後も順調に渡って行き、パワー、スピードが走り終わって、さおりちゃんに渡った。

 だけど、何か様子がおかしい。さおりちゃんが、さっきから、不安な顔をしてる。心配だか、今は応援することしかできない。

 「ドスンッッ!!」

 その瞬間、鈍い音が鳴り響く。物が、地面に落ちた音のような大きな音。

 「さおりちゃん!!!」

 「私なら、だ、大丈夫。み、みんなに勝ってほし、いか、ら。また走らなきゃ。」

 ________________________________________

 数時前 <花道沙織>


 ズキッ。

 「いたっ!」

 さっきの走った200m走から、足が痛む。

 お母さんも来てる。友達もいる。良いところ見せないといけないのに。どうして今なの。

 まだ、沢山競技残ってるのに。動いて、私の足。

 痛いのだって、我慢しなくちゃだ。

 ----------------------------------------------

 リレー開始の笛が鳴る。

 ここまでの色々な競技で更に足が痛んできた。

 でも、ここで頑張らないと。

 七緒ちゃんも、るい君も、ゆうりちゃんも、羽亜さんも、井戸さんも、頑張ってる。私もやらなくちゃ。

 どうしてだろう。さっきから、天気が悪くなってきた。雨も降りそうな程、どんよりとした雲。

 あぁ次は私か。走らなきゃ。頑張らなきゃ。

 えっ。あっ。私、転んだの?

 みんな頑張ってたのに、私だけ。

 だめだそんなの。走らなきゃ。

 痛い、痛い。やらなきゃ、やらなきゃ。

 あれ、ゆうりちゃんがこっちに来てる。

 「さおりちゃん!!!」

 あぁ。心配してくれてるのかな。私にもって。やっぱりゆうりちゃんは優しいな。起き上がらなきゃ。

 「私なら、大丈夫。みんなに勝ってほしいから。また走らなきゃ。」

 「だめだよ!そんなの!ちゃん自分を見て。足が赤くなってるよ。」

 私は、なんの取り柄も無い。勉強もそこそこで、人と話すのが苦手。ちょっと走るのが速いだけで、スポーツ自体は苦手。友達は、これまで一人も出来なかった。みんなが、友達と遊んだり、ゲームをしていたりするのをみて、凄く羨ましかった。土砂降りの雨の日も、私は、ひとりぼっちだった。お母さんは、いつも私を心配してた。

 そんな時出来た初めての友達。それが、ゆうりちゃん。凄く嬉しかった。そしたら、七緒ちゃんや、るい君だって友達になれた。

 だから、だから。私は。

 「私、諦めたくないよ!みんなにちょっとでも恩返ししたいよ!だから、行かせて。優里ちゃん。」

 「さおりちゃん。僕達は君の笑顔で優しい所が好きなんだよ。だけどほら、今は凄く辛そうだ。みんな辛そうな顔してるさおりちゃんなんて見たくないよ。ほら肩を貸すから、一緒にちょっとずつ進もう。」

 「ゆうりちゃん…。うん!」

 そうして、私はゆうりちゃんと共にゴールした。まだ、足の痛みは治らないから、保健室に行くことになった。この痛みの原因は成長痛だったらしい。その状態で無理をしたから、痛みが増したらしい。

 私は、気づかないうちに、心と体の両方が成長していたのかもしれない。

 私は、一人保健室で、うるさく無いほどの大きな声で言った。目には、涙が溢れて。震えた声だった。

 「ありがとうね、ゆうりちゃん!」

 ________________________________________

 

 さおりちゃんは凄いな。

 僕だったら、痛いと諦めちゃう。

 あとは、先輩たちが主役の競技だから、僕は休憩所でゆっくり休んだ。痛んだ腕を癒しながら。

 先輩と言っても僕にとっては、後輩だが。

 その後は何事もなく、この体育祭は幕を閉じた。

 「お疲れさん!」

 『お疲れなのじゃ。』

 観客二人に感謝を伝え、保健室へ向かった。

 そこには、るい君やパワー、みんながいた。

 みんなは声を合わせてさおりちゃんに言った。

 「ありがとう。お疲れ様!」

 「…うん!」


 


次はもっと面白くするスタンスで次も描きます。

更新は一ヶ月以内にします!

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