第93話 熊
今日は舞がコスプレして大サービスしてくれる日だ。
ああ、早くセクシーなコスプレをした国民的アイドルと愛し合いたいよ〜!
「お待たせ、今日は熊さんよ。がお〜!」
「お、おおっ!」
今日は熊のコスプレだった。それも露出度の高い、セクシーベアーだ!
「いいね〜、綺麗だし、セクシーだし、最高だよ!」
「ふふ、ありがと」
「でも、熊とイチャイチャするって難しそうだよな。ていうか、普通に殺されるよな」
「そうね。でも、公介ならきっと熊とでもイチャイチャできるわ。頑張って」
「よし、やってみるか!」
というわけで、頑張って熊とイチャイチャする。
「ぐるる……」
熊になりきった舞が、部屋をうろついている。
さて、どうしたものか……。
とりあえず、俺はそっと近づいた。
「がうっ!」
「うわっ!」
熊に軽く殴られる。
「はい、公介、今死んだわよ」
「うう、たしかに本当の熊だったら死んでるな」
「じゃあ、再チャレンジね」
「おう!」
さて、どうしたものか……。
熊が好きなもの……そうだ、はちみつだ。
俺はキッチンからはちみつを取ってくる。
「ぐるる……がう?」
「ま、待ってくれ、熊さん。まだ襲わないでくれ」
俺は手にはちみつを垂らすと、熊の前に差し出す。
「ほ〜ら、熊さん。はちみつですよ〜」
「ぐるる……」
熊は匂いを嗅いだ後、俺の手をペロペロと舐めだす。
「うはっ、くすぐったい……けど、気持ちいい」
「ぐるる……」
「もっと欲しいのか?」
「がうっ!」
「わかった。ちょっと待っててくれ」
俺ははちみつを自分の顔にかける!
「さあ、はちみつだぞ、熊!」
「がうっ、がうっ!」
熊が俺の顔中をベロベロ舐める。
チャンスだ!
俺は熊にキスをする。
「んむっ!」
驚いた熊を抱きしめて、キスしまくる。
「がう……んっ……はむ」
熊の力が抜けていく。
「よし、メスの熊を捕獲したぞ!」
「ぐるる……あふう」
「さあ、こっちへおいで、綺麗な熊さん」
「がう」
俺は熊を連れて寝室に行く。
熊になってくれた国民的アイドルと、愛し合った……。




