第90話 猫3
テレビの動物番組で可愛い猫の映像を観る俺。
「これ観たら、また舞に猫になってもらいたくなっちゃったな。よし、舞が帰ってきたらお願いしてみよう!」
「公介、ただいま〜」
「あ、舞! おかえり〜」
俺は舞に抱きつく。
「うふふ、ただいま、公介、チュッ」
「チュッ。ねえ、舞……今日はさ、また舞に猫になってほしいんだけど……」
「もちろんいいわよ。でも、先にゲームしてもいい?」
「うん、もちろんいいよ!」
やったー! 今夜はセクシーキャットになった国民的アイドルとイチャイチャするぞ〜!
「よーし、やるわよ〜」
今からやるのは、舞のお気に入りのホラーゲームだ。
舞はこのゲームをもう10回くらいクリアしているが、たまにやりたくなるらしい。
「頑張れ〜、舞」
舞が早くクリアしてくれれば、猫になった舞と早くイチャイチャできる。
「今日はハンドガン縛りでいこうかな」
「え……」
それではいつもより時間がかかってしまう。
「いや、今日は普通でいいんじゃないか?」
「そうね、久しぶりだし、とくに縛りは無しで楽しみましょう」
「それがいいよ。俺、お菓子とジュースを用意してくるから」
「ありがと〜」
舞が順調にゲームを進めていく。
この調子なら、もう少しでセクシーキャットと愛し合うことができるぞ!
「舞、ラストスパートだ!」
「おー!」
舞はさらにペースを上げる。
「もうラスボスだぞ、舞!」
「マグナムでとどめをさしてあげるわ!」
舞はあっという間にクリアしてしまった。
「すごいぞ、舞! 今までで一番早くクリアできたんじゃないか?」
「ええ、早く公介の猫ちゃんになってあげたかったからね。すごく急いだのよ」
「そ、そうだったのか、舞……」
感動した俺は舞を抱きしめる。
「ありがとう、舞、大好きだよ〜!」
「あん、うふふ、待ってて、今着替えてくるから」
「うん!」
「にゃ〜ん!」
セクシーな猫のコスプレをした舞が、抱きついてくる。
「お〜、なんてセクシーで美しい猫なんだ。今夜はたっぷり可愛がってあげるからね〜!」




