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第9話 裏口

 舞は高校生になったくらいから、アイドル活動を始めた。


 その頃から会えない時間の方が多くなった。


 高校も、舞は芸能人がたくさん通う学校に行くことになったので、別々になった。


 それまでは本当にず〜っと一緒にいたので、めちゃくちゃ寂しかっな〜。


 舞はデビューしてすぐに、美人すぎるアイドルとして話題になり、毎日仕事で忙しい。


 それでも舞は時間ができたら必ず会いに来てくれた。


 家が隣なので、裏口から出入りすれば誰にも見られない。


 俺は裏口に舞を迎えに行く。


「公介、遊びに来たよ〜」


「舞、いらっしゃ〜い」


 舞を連れて俺の部屋に戻る。


「舞〜!」


 久しぶりに会えたので、とりあえず抱きついて甘えさせてもらう。


「あはっ、よーしよし、寂しかったのね、ほら、いい子いい子」


「ああ、舞……」


「公介、元気だった? 学校はどう?」


「う〜ん、普通かな」


「そう、何かつらいことはない?」


「大丈夫、ないよ。まあ、舞がいないから、楽しくもないけどね」


「ごめんね。私がアイドルになりたいなんて言ったから、公介に寂しい思いをさせて……」


「大丈夫、たしかにめちゃくちゃ寂しいけど、舞の夢は応援したいから……」


「ふふ、ありがと。私も公介と会えないのはすっご〜くつらいけど、アイドル頑張るわ」


「舞のほうはどんな感じなんだ? 芸能人のたくさんいる学校」


「う〜ん、仕事が忙しいからあんまり行けてないわ」


「すごいよな。舞なら絶対に成功できると思ってはいたけど、まさかこんなに早く有名になるとは……」


「ふふ、恋人が人気アイドルになって嬉しい?」


「すごい嬉しいよ。どうだ、俺の彼女は世界一綺麗だろ! ってみんなに自慢してまわりたいくらいだよ。まあ、誰にも言えないんだけどね」


「うふふ、公介が嬉しいと、私も頑張ったかいがあるわ」


 舞とお互いの近況を報告し合った……。




「そうだ、舞が好きだったゲームの新作が発売されたんだぞ」


「ああ、知ってるわ。やりたかったけど、忙しくて時間がなかったのよね。おもしろかった?」


「うん、俺は前作より好きかも。舞もちょっとやってみてよ」


「ええ、楽しみ」


 舞と久しぶりにゲームを楽しむ。


 しかし、俺からゲームをすすめておいて、久しぶりに会った舞に、もっと甘えたくてしょうがなくなってしまった。


 というわけで、ゲームをしている舞に抱きつく。


「あん……公介、どうしたの?」


「う〜ん、やっぱりゲームよりイチャイチャしたいなって……ダメ?」


「ふふ、ダメじゃないわ。私だって公介とイチャイチャしたくて遊びに来たんだから」


「やったー! 舞ぃ〜」


 人気急上昇中の新人アイドルと、イチャイチャしまくった……。

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