第82話 狼
今日は舞がコスプレでサービスしてくれる日だ。
コスプレした国民的アイドルとめちゃくちゃイチャイチャするぞ〜!
「がお〜!」
「お、おおっ!」
「びっくりした? 今日のコスプレは狼よ」
「最高だよ、舞! なんて美しくてエロい狼なんだ!」
「ふふ、ありがと」
「でも狼って仲良くできるのかな?」
「まあ、犬の祖先なんだし、頑張れば仲良くできるわよ」
「よし、じゃあ頑張ってイチャイチャしよう!」
狼の舞とイチャイチャするために頑張る。
舞がソファーの上で狼のように座っている。
近づいたらすぐに噛まれてしまいそうな雰囲気だ。
だが、めちゃくちゃ綺麗でエロい! 早くエッチなことしたいよ〜!
「よし……えっと、狼さん。俺と仲良くしませんか?」
「がるる……」
「ひいっ!」
鋭い目で睨まれる。さすが女優、すごい迫力だ。
「そ、そんな怖い顔をしないで……俺は敵じゃないよ。ほら、よーしよし」
狼を撫でようとする。
「がうっ」
「うわっ!」
狼に噛まれかけた……。
くそ、どうすればこの美しい狼とイチャイチャできるんだ……。
そうだ、狼といえば遠吠えだ。遠吠えでコミニケーションをとってみよう。
俺は少し離れた場所から遠吠えをする。
「あおーん……」
「あおーん」
おお、遠吠えが返ってきた!
よし、もっと吠えるんだ。
「あおーん!」
「あおーん!」
俺は遠吠えしながら狼と距離を詰める。
そして狼を抱きしめる!
「がうっ、がうっ!」
慌てて暴れる狼。だが、こうなればこっちのものだ。
俺は犬の舞を可愛がった時のように、狼の舞を可愛がる。
「よーしよし、いい子だね、可愛いね。怖がらなくて大丈夫だよ。ほーら、いい子いい子〜」
「がうっ、あうっ、あう〜ん……」
「気持ちいいね〜、いい子だね〜」
「がふう……く〜ん」
よし! 狼を手懐けたぞ!
狼が子犬のように俺に甘えている。もちろん本物の狼はこんな簡単に懐いてはくれないだろうけど。
「よし、狼さん、もっともっと可愛がってあげるから、俺の家においで」
「がう!」
狼を寝室に連れて行った。
狼になった国民的アイドルと、愛し合った……。




