表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

79/311

第79話 チアガール

 今日の舞のコスプレはなんだろな〜?


 あ〜、もうすでに興奮しちゃってるよ〜。




「お待たせ〜」


「お、おおっ!」


 今日のコスプレはチアガールだった。


「ああ、舞、最高だよ! こんな綺麗なチアガールに応援してもらえたら、どんなことでも頑張れそうだよ!」


「ふふ、ありがと」


 興奮した俺は、さっそく抱きつく。


「あん、ダメよ、公介。まずは応援させて」


「応援って……何の?」


「なんでもいいわよ。せっかくチアガールのコスプレをしたから、とにかく公介を応援したいの」


「なるほど。う〜ん……じゃあ、ゲームでもするか」




 チアガールに応援されながらゲームをする。


「フレ、フレ、公介!」


 舞がボンボンを振りながらダンスをする。


 ああっ、チアガールが綺麗すぎる、今すぐ愛し合いたいよ〜!


「公介、ゲーム始まってるわよ」


「お、おう」


 ゲームを進めるが、ついチアガールのダンスを見てしまう。


「フレ、フレ、公介! 頑張れ、頑張れ、公介!」


「……あっ!」


 死んでしまった……。


「公介……私の応援が足りないのかしら」


「だ、大丈夫。これからだよ」


 俺はゲームに集中する。


 そうだ、今は舞を見なくていい。ゲームをクリアしたら愛し合えるんだから。今は我慢して、ゲーム画面だけを見ろ!


「よし……」


 ゲームを順調にクリアしていく。


「公介、すごいわ! よ〜し、私ももっと応援するわよ!」


 舞もさらに応援してくれる。


 あ〜、綺麗だな〜。こんな綺麗なチアガールがダンスしているとこを見ないなんてもったいないよ〜!


「あっ!」


 また死んでしまった……。


「公介、諦めないで、私も応援するから頑張ってクリアしましょう!」


「……おう」


 一番ゲームの邪魔してるチアガールが、すごい応援してくれる。


 ゲームに再チャレンジするが、一度切れた集中力はなかなか戻ってこない。


「フレ、フレ、公介! 頑張れ、頑張れ、公介!」


 俺は応援してくれる舞を抱きしめた。


「あん、公介、どうしたの?」


「舞、こんな綺麗なチアガールが横にいたら、我慢なんてできないよ!」


「私の応援が逆に邪魔してしまったのね。それなら……」


「うん、今すぐ舞と……」


「私がかわりにクリアするわ!」


「え……」


「公介は応援よろしく」


 ボンボンを渡される。


「あ、はい……」


 チアガールが楽しそうにゲームの続きをプレイする。


「フレ、フレ、舞! 頑張れ、頑張れ、舞!」


 俺は早く舞と愛し合いたい気持ちを我慢しながら、ボンボンを振って応援した。




「やったー! クリアしたわよ!」


「おめでと〜!」


 舞がゲームをクリアしてくれた。


 すぐに俺は舞を抱きしめる。


「それじゃ、ま、舞、俺はもう我慢できない!」


「あん、うふふ、いいわよ。公介の応援でゲームをクリアできたからね」


「舞〜!」


「公介〜!」


 チアガールになった国民的アイドルに、応援してもらった……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ