表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

75/310

第75話 お祭り

 夜。


 舞が仕事から帰ってくる。


「おかえり、舞〜!」


「ただいま、公介。いい子ね、今日もコスプレしてあげるからね」


「やったぜ!」


「今日のテーマはお祭りよ。ちょっと待ってて」


「は〜い」


 お祭りがテーマならコスプレは浴衣かな? この前も着てくれたけどな。まあ、舞の浴衣姿なら何度でも見たいからいいか!




「お待たせ〜」


「え? お、おおっ!」


 舞のコスプレは予想と違っていた。


 はっぴにふんどしと、みこしをわっしょいと担ぐ時のようなコスプレだった。


 国民的アイドルのふんどし姿だ〜!


「これもお祭りっぽいコスプレでしょ」


「そ、そうだな。ふんどし……いいな」


「ふふ、ありがと」


 そう言って舞がお尻をこちらに向けてくれる。


 おお、国民的アイドルのお尻に、ふんどしが食い込んでるぞ〜!


「よ〜し、それじゃあ、公介祭りの始まりだ〜!」


「お〜! ……公介祭り?」




「さあ、公介、私の背中に乗って」


「あ、ああ……」


 俺は舞におんぶしてもらう。


「それじゃあ行くわよ。公介祭りだ、わっしょいわっしょ〜い!」


 舞が俺をおんぶしたまま部屋の中を元気に歩き回る。


「わっしょい、わっしょい!」


「わっしょい、わっしょい……」


「わっしょい、わっしょい!」


「……」


「わっしょい、わっしょい!」


「舞、おろしてくれ」


「え……わかったわ」


「なんだよ公介祭りって……」


「楽しくなかった?」


「う〜ん、せっかくのふんどしが全然見えないのが残念かな」


「なるほど。じゃあ、公介は後ろからついてきて」


「オーケー」


 舞が想像のみこしを担いで歩き始める。


 俺はお尻を眺めながらその後ろをついていく。


「わっしょい、わっしょい!」


「おお……」


「わっしょい、わっしょい!」


「これはこれは……」


「わっしょい、わっしょい!」


「ふんどし……なんて素晴らしいんだ!」


 俺は興奮して我慢できなくなってしまった。


「舞、そこでゴールだ。公介祭りは終わりだ。お疲れさま」


「ふう、ありがとう、公介。ちゃんと見ててくれた?」


「ああ、めちゃくちゃ見てた。いい担ぎっぷりだったぞ。あ、ふんどしがちょっとゆるんでるんじゃないか?」


「そうかしら?」


「俺が締め直してあげる。それっ!」


「あんっ!」


「それっ! それっ!」


「あんっ! あんっ!」


「ちょっときつく締めすぎたかな?」


「ん……そ、そうかも」


「それじゃあ、ちゃんと直してあげたいから、人のいないとこに行こうか……」


 ふんどし姿の国民的アイドルと、お祭りを楽しんだ……。




 愛し合った後、一緒にお風呂に入る。


「いや〜、舞のふんどし姿、めちゃくちゃ興奮したな〜」


「ふふ、公介もふんどし締めてみたら? 気に入るかもしれないわよ」


「ははっ、一回くらい試してみるかな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ