第71話 お昼寝
朝。
舞をハグとキスしてから見送る。
掃除、洗濯をしてから、健康のためのトレーニングをする。
そしてシャワーで汗を流し、お昼ご飯を食べる。
さて、何をしようかな。
俺はソファーに寝転びながら、今話題のドラマを観る。
「ふむふむ、けっこうおもしろいかも……ふわ〜あ」
眠い。昨夜も舞と愛し合ったからな……ふへへ。
「舞……あ〜、俺の舞、お前は本当に綺麗すぎるぞ……く〜」
「う〜ん……」
ああ、寝ちゃったのか……。
「ん……うわっ!」
目を開けると、信じられないほどの美人と目が合った。
つまり、舞がいた。
「おはよう、公介」
「お、おはよう……って舞、舞なのか?」
「ふふ、そうです、舞です」
「そ、そうか。ふう、夢見てるかと思ったよ。仕事は?」
「ちょっとだけ時間が空いたから、公介の顔を見に行こうかなと思って家に寄ったの。そしたらお昼寝してたから、公介の寝顔を眺めていたのよ」
「そうなのか、起こしてくれたらいいのに」
「だって気持ちよさそうに寝てたから、よだれ垂らしてね」
「ええっ」
俺は口の周りを拭く。
「大丈夫よ、私が拭いといたから」
「ありがとうございます……舞〜!」
俺は舞に抱きつく。
「あん、ふふ、どうしたの?」
「舞に会えないと思ってた時に会えたから、なんかすごい得した気分だよ」
「うふふ、それはよかったわ」
「どれくらい時間あるの? ちょっと甘えていい?」
「あと少しだけなら大丈夫よ」
「よし、わずかな時間でも、めちゃくちゃ甘えてやる!」
「ふふ、おいで〜」
「舞〜!」
「それじゃ、また仕事に行ってくるわね」
「うん、行ってらっしゃ〜い」
俺をめちゃくちゃ可愛いがってくれた舞は、また仕事に行った。
それじゃあ、ドラマの続きでも観るか。
「え〜と、どこまで観たっけ……ぐふふ」
舞に可愛いがってもらって、幸せすぎて、気持ち悪い声が出てしまう。
国民的アイドルに、仕事の合間に可愛がってもらった……。




