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第47話 宿題

 舞がアイドルになる前の日常。小学生の頃の話。




 舞と学校から一緒に帰宅。


「それじゃあ夜に遊ぼうな〜」


「ええ、宿題もするわよ、公介」


「はい……」




 夕飯を食べて、お風呂に入る。


 そして、舞が来るのを庭でうろうろしながら待つ。


 舞が家から出てきた。


「あら、公介、こんばんは」


「おう、こんばんは」


「ふふ、庭で待ってたの?」


「まあね、早く遊ぼ〜」


「宿題をしてからね。じゃあ公介の部屋に行きしょう」




 俺の部屋。


 舞に手伝ってもらったので、宿題はすぐに終わった。


「よし、ゲームしよう。今すぐゲームしよう!」


「はいはい」




 舞とゲームで遊ぶ。


 アクションゲームなのだが、謎解きがけっこう多かった。


「く、宿題が終わったと思ったら、今度は謎解きか……全然わかんね〜」


「頑張って、公介」


「舞も考えろよ」


「私はもうわかったわ」


「そ、そうですか……」


「どうする? 答え教えようか?」


「う〜ん、ちょっと考えさせてくれ」


「ふふ、頑張って」




「だめだ……舞、ヒントをくれ〜」


「オーケー」


 舞からヒントをもらい、なんとか謎を解いた。


「なんだ、そういうことだったのか〜」


「偉いわ、公介。よく頑張ったわ」


「はは、ヒントもらっちゃったけどな」


「ふふ、さあ先へ進みましょう」


「ああ、戦闘では俺が舞を守ってあげるからな!」


「ええ、頼りにしてるわ」




「うわーっ!」


「あはっ、公介、すぐ死ぬ〜」


「く、もう一度……ぐわーっ!」




「もう少しでラスボスだな……ふわ〜っ」


「公介、眠いんでしょ? 今日はここまでにしましょう」


「いや……あと、ちょっと……ふわ〜」


「私ももう眠いわ。お母さんには泊まるって言ってきてあるから、一緒に寝ましょう」


「今日泊まってくの? やったぜ〜」


「うふふ、嬉しい?」


「嬉しくないと言えば、うそになる」


「何よそれ」




 電気を消して、一緒にベッドに入る。


「おやすみ〜、舞」


「おやすみ、公介」


 おやすみとは言ったが、すぐには寝ないでベッドの中でおしゃべりして、くすくす笑い合う。


「あはは、公介ってば……ん? 公介?」


「……はっ! 寝てない、寝てませんよ!」


「うふふ、寝ていいのよ。ほら、よしよし」


 小学生なのに舞は母親のような表情で、俺の頭をなでなでする。


「あう……」


「よしよし、いい子いい子……」


「く〜……」


 美しすぎる幼馴染と、一緒に宿題して、ゲームして、いい子いい子してもらった……。

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