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第43話 ウエディングドレス

 今日も舞がコスプレしてくれるぞ〜!


 いったいどんなコスプレで俺を癒してくれるんだ、舞……あ〜楽しみ!




「公介……お待たせしました」


「え……ま、舞、それは……」


「うふふ……似合ってるかしら?」


 今日のコスプレは純白のウエディングドレスだった。


「あ、ああ……舞、綺麗だよ、すごい綺麗だ」


「ありがと。6月だからジューンブライドってことで、ウエディングドレスを着てみたわ」


「コスプレなのに、なんか緊張しちゃうな……今日はそれで何をするんだ?」


「まず、私が他の男と結婚するって設定ね」


「ええっ、俺とじゃないの?」


「政略結婚で、仕方なく他の男と結婚させられそうになるんだけど、公介が私を奪いに来てくれるのよ!」


「なるほど、そういうやつね。おもしろそうだな」


「でしょ。それじゃあ、さっそくやりましょう!」


「おー!」




 舞が他の男と結婚式をしている……という設定。


 設定とはいえ、本当に気分が悪くなってきたぜ。さっさとぶち壊してやる!


「その結婚、待ったーっ!」


「こ、公介!」


 美しい花嫁が、驚いた顔で俺を見る。


「舞は、俺のお嫁さんだ〜!」


 架空の憎き新郎を怒鳴りつける。


「ああ、公介、嬉しいわ」


「さあ、行こう、舞!」


「ええ!」


 舞の手を引いて走り出す。


 二人しかいない部屋をぐるぐる走り回った……。




「ま、舞……あのバスに乗ろう」


「わかったわ」


 二人でソファーに座る。


「ふう……これでもう大丈夫だろう。はは、他の乗客がみんな舞を見ているな」


「ウエディングドレスを着ているんだから、しょうがないわよ」


「舞……間に合ってよかったよ」


「迎えに来てくれてありがとう、公介……」




 ホテルに到着……という設定。


「舞、おいで」


「あん……うふふ」


 舞をお姫様抱っこして寝室に連れて行く。


「公介……私、ウエディングドレスを着て公介に愛してもらうのが夢だったの」


「舞……今夜は俺たちの新婚初夜だ。たくさん愛し合うぞ!」


「はい、あなた!」


「舞〜!」


 ウエディングドレスを着た国民的アイドルと、初夜に愛し合った……。




 愛し合ったあと、舞とお風呂でまったり……。


「いやー、しかし舞のウエディングドレス姿、綺麗だったな〜」


「ふふ、本当に結婚する時が楽しみね」


「そ、そうだな。本当の結婚式ではお色直しを何回もやって、いろんなドレスを見せてくれよな」


「あはは、すごい疲れそう。でも、期待に応えてみせるわ!」

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