第37話 本
舞は本が好きだ。
ジャンルを問わず、よく本を読んでいる。
俺も舞の影響でよく本を読むようになった。
本を読むと舞がよしよしと褒めてくれるしな。
あまりにも難しい本は、素直にギブアップして舞に解説してもらう。
よく二人で本屋に行ったな〜。
学校からの帰り道。
「舞、どっか寄っていくか?」
「本屋に寄っていい?」
「いいぜ。行こう」
本屋。
「う〜ん……」
「舞〜」
俺は本を選ぶ舞の制服を引っ張ったりして甘える。
「うふふ、公介、ちょっと待ってて」
「はーい」
俺は適当な本を立ち読みして時間を潰す。
「公介、お待たせ」
「おう」
「公介は何か欲しい本あった?」
「うーん、そうだな……あっ、これ……」
エッチなテクニックが紹介してある本があった。
「あら、いいの見つけたじゃない」
「そ、そうかな……」
「買いましょうよ」
「そうだな……お、俺が会計してくるよ」
「ありがとう。はい、お金」
二人でお金を合わせて本を買う。
帰り道。
「ふふ、今日の夜は一緒に本を読んで、エッチなテクニックの勉強しましょうね」
「そ、そうだな……」
舞はこういうエッチなテクニックが載っている本も好きだ。ただ読んで楽しむだけの時もあれば、実際にやってみることもある。
美しすぎる幼馴染と、読書を楽しんだ……。




