表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/307

第34話 親は旅行

 高校生の頃の話。舞は人気急上昇中の新人アイドル。




 今度、親が旅行に行く。俺は一人で家に残ることにした。


 舞に連絡したら、その日は夜になら来れるらしい。


 うおー、やったぞー!


 舞とめちゃくちゃ愛し合うチャンスだ!


 舞がアイドルになってからは、なかなかそういうチャンスがなかったからな。


 アイドルとホテルには行けないし、家には親がいる。


 だが、今度の親がいない日は、久しぶりに何も気にせず堂々と愛し合うことができる!




 親が旅行でいない日。


 舞が裏口からこっそり遊びに来た。


「公介〜!」


「舞〜!」


 お互いに強く抱きしめ合う。


「ああ、公介……キスして」


「いいよ、チュッ」


「ん……もっと」


 舞のおねだりに応えて、深いキスをする。


「ま、舞……さっそくだけど……いいかな?」


「あん……もちろん、いいわよ。公介に会うの久しぶりだから、私も早く愛してほしいわ。早く公介を感じさせて……」


「舞……わ、わかった、舞〜!」


 幼馴染のアイドルと、久しぶりに会ってすぐに愛し合った……。




 舞と愛し合ったあと、一緒にお風呂に入る。


 お風呂から上がったら、舞が夕飯を作ってくれた。


「舞、お腹すいた〜」


「はいはい、すぐに作ってあげますからね。この前出演したグルメ番組で、作り方を教わった料理を食べさせてあげる」


「その番組観た! 美味そうだなと思ったんだよ」


 テレビでアイドルが作っていた手料理を、実際に本人に作ってもらうとは贅沢な話だ。




 夕飯を食べたあとは、ちょうど舞が出演しているテレビ番組の時間だった。


 二人でソファーにくっついて座りながら観る。


「テレビの中にいる綺麗すぎるアイドルが隣にいるって、今でも不思議な気分だな」


「ふふ、キスしながら観れば、もっと不思議な気分になるかも……」


「そ、それは……試してみても、いいですか?」


「どうぞ、ご自由に」


 舞の出ているテレビを観ながら舞とキスをする。たしかに不思議な気分になったし、めちゃくちゃ興奮した……。




 テレビを観たあと、俺と舞はまた愛し合った。


 そして俺のベッドで一緒に眠る前のイチャイチャの時間。


「公介のベッドで寝るのも久しぶりね」


「そうだな」


「今日は本当に幸せだったわ。昔みたいに公介とずっと一緒で……」


「うん、俺もだよ……」


「早く同棲したいわね。そうすれば、またずーっと一緒にいられるわ」


「うん。でも俺は舞が芸能界で活躍しているのを見るのも大好きだよ。俺が褒められてるわけじゃないのに、なんだか誇らしい気持ちになるし」


「ふふ、それじゃあもっと活躍して、もっと誇らしい気持ちにさせてあげるわ」


「はは、頑張ってください……ふわ〜っ」


「うふふ……もう寝ていいわよ、公介」


「うん……おやすみ、舞」


「おやすみなさい、公介……」




 翌朝。


 一緒にシャワーを浴びてから、舞の作った朝ご飯を食べる。


 そして仕事に行く舞を見送る。


「舞、仕事頑張ってな」


「公介、行ってらっしゃいのキスしてちょうだい」


「え、ああ、もちろんいいよ。行ってらっしゃい、チュッ」


「んっ、ありがと」


「ああ……これ、いいな」


「そうでしょ。同棲したら、ちゃんと毎日行ってらっしゃいのキスしてね」


「おう」


 舞は裏口からこっそり自宅に戻ってから、仕事に向かった。


 人気急上昇中の新人アイドルと、久しぶりに思う存分愛し合った……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ